凍ったバナナで釘は打てる?
2021年2月20日(土) シオラパルク 晴れ マイナス30.5℃
凍ったバナナで釘は打てる??
子供の頃、そんなテレビのコマーシャルを見た記憶がある。本当なのか??
今日は気温がマイナス30℃前後まで冷え込み、ちょいと実験をしてみた。
ふしぎな北極のせかい、写真と動画をふんだんにお見せしながら、お話し致します。北極の自然、住んでいる人々、犬ぞり、環境の話等々、子供さんから大人の皆さんにも楽しんで頂けると思います。
今はコロナで動きにくい状況ですが、落ち着いた暁にはぜひお声掛け下さい。帰国期間、日本ならどこへでもお伺いします!
お問い合わせはHPをご覧ください→ http://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/
チームやまさきFacebookからも問い合わせ可能です→ チーム
やまさき | Facebook
既刊の「ふしぎな北極のせかい」(リピックブック刊)も宜しくお願い致します。
→ 犬ぞり探検家が見た! ふしぎな北極のせかい |
repicbook(リピックブック)Inc.
極夜明けと海
2021年2月17日(水) シオラパルク 晴れのち雪、曇り マイナス17.9℃
曇り&雪がちな、すっきりしない天気が続く。海が開いたからか?
おそらく昨日2月16日に、太陽が顔を出して、極夜が明けたはず。南の雲の向こうに、太陽が透けて見えた。今日は雲が厚く、またしても陽射しを浴びれず。
海氷が流失して、悪いことばかりではない。今日17日、村の猟師たちが4頭のセイウチを獲った。獲物の肉は、人々の生活の食糧でもあり、またワンコたちの餌ともなる。犬ぞりよりも船のほうが、遥かに獲物を捕りやすいのだ。
2月にシオラパルク村前の海が開いている自体、珍しいのだが、温暖な気候は、北極に住む人たちにとっては、ある意味で過ごしやすいのでないかと思うことがある。
写真上:2月16日、極夜が明けたと思われる、雲越しの太陽。
写真下:2月17日、獲れたセイウチに、村の人たちが集まる。
たまにはバカになってみよう
2021年2月14日(日) シオラパルク 晴れのち雪 マイナス14.9℃
どうやらフィヨルドの奥に、わずかに海氷が残っているようだ。海岸に凍り付いた定着氷を伝って、犬ぞりで奥の海氷上に行きたいところだけど、一箇所雪が吹き溜まって、急傾斜で海に落ち込んでいる場所があり、そのままでは通行できず。
このあとすんなりと、海氷が凍結してくれるのか怪しいので、犬ぞりを通すべく、今朝から角ちゃん(角幡唯介さん)と二人で、スコップで雪を削る作業を延々5時間続けた(笑)。100m以上はありそうな区間。途中コーヒーを一杯飲んだだけだった。いい運動になった(笑)。
最終的に、もう少し幅を広げないといけない部分がある。
よく考えたら、先日のブリザードから、スコップを振り続けてるな・・。
写真:角ちゃんと、雪を削り取った雰囲気。
海氷が流失
雪かき
ワンコの目玉
New Yamasaki
2021年2月1日(月) シオラパルク 晴れ マイナス26.2℃
20歳代、30歳代の頃の自分には、もう決別していて、冒険の世界からはとっくに身をひいている。いつまでも同じ体力ではいれないし、あれこれ危険を想定するようになってしまった。脚が前に出ない。
只今53歳。40歳代の頃のイメージの自分とも、そろそろお別れなのかと気持ちの整理がつきつつある。
と言っても、犬ぞりの現役はまだ続く。ただその(犬ぞり)活用法が、すでにNew Yamasakiの段階に入っている。
また日本では、今後の目標を達成すべく、スーツを着て営業もしてみようか(笑)必要な時期が来ている。これもNew Yamasakiでいかないといけないなあ・・。そこへの順応力、あるだろうか?
古臭いけど、言い聞かせて、今日も明日を信じることにしよう。変わらないのは、今も一つ一つの積み重ねだ。
あ~、早く太陽がみたい。今月中旬には太陽が戻って来る。
コロナでちょいと気が折れそうだけど(痛いなあ・・)、研究者の皆さま、待ってますね(笑)。どうか、入国出来ますように・・。
一ヶ月
観測資材が届く
夏だよ、夏!
コペポーダ
2021年1月18日(月) シオラパルク 曇り マイナス18.1℃
一昨日のブログで、夜光虫のことを書いたら、アラスカのポイントホープに鯨猟で通い続ける気の合う友人、高沢進吾さん→ カイジュウノツカマエカタ (agviq.blogspot.com) より、詳細な説明がメールで届いた。
どうやら僕が思ってた夜光虫ではなく、「コペポーダ」と呼ばれる甲殻類とのこと。なるほど!知らずに夜光虫と書いていた。進ちゃんthanksです!
説明を読んでみると、けっこう貴重なものを見てるんだな・・。
以下、送ってくれたメールより。
あのプランクトン、「コペポーダ」と呼ばれる甲殻類の一種です。日本語だと「橈脚類(かいあしるい)」と呼ばれるもの。
みじんこに近い仲間で、世界中の海に生息するプランクトンで、魚類の餌となる重要な種類です。ただし、発光しないものの方が多いです。
なので、発光するコペポーダを見られるなんて、羨ましいです。
一方、ウミホタル、これも甲殻類の仲間のプランクトンですが、まるっこくて、脚などはほとんど見えない別種です。
似たような発光プランクトンに、ヤコウチュウ(夜光虫)ってのもいますが、これは植物プランクトンで、赤潮の原因にもなっています。
ヤコウチュウは、栄養の多い海、日本近海ではよく見られます。北極ではほぼいないんじゃないでしょうか。
シオラパルクの夜光虫
太陽が見たい
今の願いは・・
極夜折り返し
2020年12月22日(火) シオラパルク 晴れ マイナス24.6℃
冬至が過ぎて、極夜が折り返した。これからは日に日に明るい時間帯が延びていく。数日前に月も空に戻ってきた。
以前に研究者の方たちが設定した、シオラパルク村前のフィヨルド内の海氷上9定点の、一巡目の測定が終わった。年内に一巡出来たらいいなあと思ってたので、順調に進んだ。このあとは12月中には、天気のいい日にプラスアルファということにしよう。
今日は9kmほど離れたカギャ岬のポイントに犬ぞりで出かけ、GPSで測定した例年と同じ海氷上地点に目印竿を立て、作業をして、村に戻るまで4時間かかった。暗いので写真を1枚撮るのに2分ほど、どうしても時間がかかってしまう。カメラのバッテリーも冷えてすぐにダメになるので、スペアに取り換えてまた温めてと繰り返す。そんな感じなので、暗い季節は一日1ポイントするのがせいぜいとなってしまう。
寒いけど、犬ぞりを走らせ、作業をして・・楽しいのだ(笑)
2月に研究者の友人が一人、シオラパルクに観測に入る予定なので、首を長くして待っている。
11月27日~12月6日
シオラパルク着
negative
2020年11月23日(月) イルリサット 曇り
土、日曜日を挟んでしまったので、グリーンランド到着後5日目を少し過ぎて、今日規定のコロナPCR検査を受けた。
PM1:00にイルリサットの病院横に仮設されたテント前に集合。30人ほど集まっていたように思う。順番は早いうちに回ってきた。口から喉の唾液サンプルによる検査だった。
その後PM3時過ぎには電話連絡があり、ネガティブとの報告を受けた。手持ちの携帯電話にも、ショートメールで文章の結果案内が届いた。この携帯電話メッセージを、明後日の航空便チェックインの時に、証明として見せるとのこと。ちなみに検査代金は無料。
これでようやく、正規にグリーンランド入国というわけだ。
25日に北上して、カナックの町に移動。シオラパルクまでもう少し。
写真:届いたショートメールメッセージ。
Kiss FM KOBE「ヒマワリらじお」出演のお知らせ
2020年11月18日(水) イルリサット 曇り
神戸にあるFMラジオ局、Kiss FM KOBEの「ヒマワリらじお」→
http://www.kiss-fm.co.jp/himawari/ という番組に出演させて頂きます。すでに収録済みなのですが、11月21日と28日の2週続けての放送となります。
『ヒマワリらじお』
11月21日(土)am7:15~am7:30
11月28日(土)am7:15~am7:30
インターネット(アプリやパソコン)で、どこからでも聴けるとのことなので、ぜひお聴きください! → http://radiko.jp/#KISSFMKOBE
野口英世
2020年11月17日(火) グリーンランド・イルリサット 曇り
小学生低学年の頃、図書室で借りた野口英世の伝記本を読んだ。「僕も野口英世のようなお医者さんになる!」などと言っていたことがあったっけ。両親からすれば、その通り進んで欲しかったようだが、そういうわけにはいかなかった(笑)。
黄熱病という伝染病に立ち向かい、アフリカへ出かけたが、自ら感染し倒れてしまった。(当時の顕微鏡では、ウイルスの発見は出来なかったのだけど)大きな志に立ち向かう姿に憧れたのかもしれない。
出国直前に大阪でPCR検査を受け、陰性証明書を発行して頂いた。グリーンランド入国に5日以内の証明書が必要なのだ。保険が利かず、高かった。今シーズンは予算がヒーヒーなのに・・(笑)
今日17日、グリーンランドのイルリサットに到着した。ワンコたちが待つ最北のシオラパルク村に辿り着くには、Covid-19規定で、このイルリサットでさらに14日間の待機か、あるいは入国5日目のPCR検査が現時点では義務付けられている。今しばらく時間がかかる。
コロナ騒動止まぬ中、伊丹~羽田~フランクフルト~コペンハーゲン~グリーンランドを経由する道程に、ふと野口英世を思い出していた。まあ、当時とは比べものにならないくらい、リスクの少ない時代だと思うけど・・・。
今シーズンのグリーンランド渡航、北極活動も、どうしてこんな時に、という批判を受けるのかもしれない。でも目標があるのだ。志があるのだ。人生を北極に賭けてきたのだ。
決められた規定・ルールの中で、手続きや段取りを経て、現時点では許されて、渡航が可能なのだ。本気で取り組んでいるならば、目指すのは普通だと思う。
僕は、60歳までに達成したいと掲げている目標の一つ、日本人とも“歴史的”(これが重要だ)に関りの深い、世界最北の先住民族の村「シオラパルク」に、「観測施設を設営したい!」。カナックではない。まだまだ皆さんへの説得力に欠けているようだ。冗談で口にしているのではない。必ず実現するのだ、と言い聞かせて今シーズンも頑張ろう。
5日目のPCR検査、陰性でありますように・・。
写真:5月末の帰国時には、お店はすっかり閉じていたフランクフルトの空港は、今回(11月16日)は早朝にも拘わらず、お店はオープンしていた。
お知らせ「ラヂオきしわだ」出演
2020年11月10日(火) 大阪 晴れ
11月14日(土)に、大阪のFM局、ラヂオきしわだ「皇輝イトウのラジカルアワー」に出演させて頂きます。今回は、地元で活動をサポートしてくれている「アバンナット応援団 チームやまさき」も一緒に出演させて頂きます。
「皇輝イトウのラジカルアワー」
11月14日(土)20:30~21:00放送
※スマホ・パソコンで、全国・全世界どこからでも聴取可能です →
https://www.radiokishiwada.jp/data/html/index.php/feature/kikikata
ぜひお聴きください!
福井県若狭にて
2020年11月3日(火) 福井県小浜 晴れのち曇り、雨
福井県立若狭図書学習センターにて、講演をさせて頂きました。今日は、午前と午後の二本立て。
午前中は子供さん対象のトークで「~犬ぞり探険家が見た!~ふしぎな北極のせかい」。午後は一般の皆さん対象で「北極に生きる道を見つけて」が演題でした。
若狭は僕の幼少期の育ち故郷。自然への憧れの原点がここにあります。
コロナ騒動の中、イベントを企画して頂いてありがとうございました。皆さま、北極の話に興味を持って耳を傾けて下さって、ありがとうございました!
来年は、全国巡回を実施中の「極北のエスキモー民族~グリーンランド ~」展示会企画が実現しそうです。
一つだけ、コロナ騒動のおかげで、幼馴染みの同級生に声を掛ける機会を削がれてしまった。集まれずに残念!来年はいつもみたいに、飲み会をやりましょう!引き続き打倒コロナですね!
サイエンスカフェ伊丹にて
2020年10月31日(土) 兵庫、大阪 晴れ
サイエンスカフェ伊丹 → http://cafeitami.web.fc2.com/ にて、講演をさせて頂きました。
本来なら、カフェしながら、ざっくばらんにトーク&会話を楽しむスタイルとのことですが、憎っくきコロナの影響で、今日はスタイルを変えて実施に漕ぎつけてくださいました。
前半は北極の話、後半は質疑応答的な感じで参加して頂いた方々との会話でした。こういったスタイルはほんとに面白いですね(笑)時間が足りないくらい盛り上がりました。
足を運んでくださった皆さま、そして段取りをして下さった、サイエンスカフェ伊丹の関係者の皆さま、本日はありがとうございました。コロナの鬱憤が吹き飛ぶくらい楽しかったです(笑)
京都SKYシニア大学にて
2020年10月27日(火) 京都、大阪 晴れ
本日、京都SKYシニア大学 → https://www.kyoto-sky.net/ 京都キャンパスにて、講演をさせて頂きました。
演題は「北極圏の暮らしと自然環境」
コロナ騒動で、半年以上延び延びになっていた開講式がようやく今日行われ、その中での講演でした。
京都府立京都学・歴彩館にて、密を避けるため大ホールと小ホールを利用しての開講式。相当数の受講生の皆さんの参加でした。
関係者のみなさま、受講生の皆さま、ありがとうございました。
日本レスキュー協会にて
2020年10月17日(土) 大阪 雨
大阪、伊丹市に本部がある、NPO法人日本レスキュー協会のイベントを見学してきました。ワンコが被災地で人命救助をする訓練風景も見学することが出来ました。すごい世界です。
NPO法人日本レスキュー協会 → http://www.japan-rescue.com/
写真上:レスキュー犬が、被災者を見つけた訓練風景。
おうちで極地
2020年10月16日(金) 大阪 晴れのち曇り
国立極地研究所
南極・北極科学館の、期間限定オンライン情報発信企画「おうちで極地」https://www.nipr.ac.jp/science-museum/special/ouchi/
のインタビュー動画に少しだけ参加させて頂いてます。よかったらご覧ください。インタビュー動画は→
https://www.nipr.ac.jp/science-museum/special/ouchi/#video-interview-5
最後のほうに出させて頂いてます。
10月6~8日
芦屋にて
2020年10月5日(月) 大阪・兵庫 曇りのち晴れ
本日、芦屋川カレッジ例会にて、講演をさせて頂きました。
芦屋川カレッジでの講演は、なんと今回で3回目です。会場はルナホールで、恐れ多くもとても大きな会場でした。
密を避けつつ、沢山の受講生の皆さまが集まってくださいました。今日は「極北を駆ける犬ぞりの世界」というお題を頂いていたので、いつも以上に犬ぞりのこと、ワンコたちのことを多く、話題にさせて頂きました。
話を聞いて下さった皆さま、芦屋川カレッジ関係者の皆さま、そしてルナホール関係者の皆さま、ありがとうございました!