山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

426(水)シオラパルク 晴れ -17.9

 今年73歳のユーソッフィ爺さんが、4月中旬に白熊を射止めた。昔ながらの方法で毛皮を処理する様子を、この数日の間に見せてくれた。

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1.剥いだ毛皮に残っている皮下脂肪を、「ウロッ」というエスキモー民族の扇型ナイフ(女性用のナイフ)で削ぎ落とす。

2.毛皮に雪をまぶして、付着している脂を足で擦って落とす。

3.「インナッフィッ」という木枠に、毛皮を細紐で引っ張り伸ばして貼り付ける。

4.数日、乾かす。

 

と、初期作業。乾いた毛皮はさらに手間の掛かる作業が待っている。

カリブーやアザラシなどなど、他の動物の毛皮も同じ手順で処理されていく。

 

※注:エスキモー猟師の人たちは、動物を乱獲していません。年間に決められた時季、頭数の範囲で狩猟生活をしています。

425(火)シオラパルク 晴れ -18.4

 気持ちいいくらい、いい天気が続く。昨シーズンは4月中旬に早々に海氷が流失したが、今シーズンのシオラパルク周辺の海氷は、近年では珍しく沖合まで状態がいい。夕方には、村の子供たちが海氷上で元気に遊ぶ姿が見られた。

一方の僕は、まだ犬ぞりで走れるいい海氷を目の前に、未練タラタラで後片付けをしている。まあ、仕方がない。全てを求めてはいけない(笑)

ワンコたちの胴バンドも全部外して、夏期中は村の友人・知人に預かってもらうべく準備を終えた。村に所持している小型の貨物コンテナに、こちらに置いておくパッキングした荷物も殆ど入れ終えた。

5月中旬から6月中旬にかけての観測調査サポートは、滞在ビザ再延長許可の連絡が、デンマークの移民局からまだ何の連絡もない(催促はしているのだけど)。居座ったら不法滞在になってしまうので、帰国のつもりで後片付けをしている。この28日にシオラパルクから隣り町のカナックへ、定期ヘリコプター便で移動し、53日に週一便の定期小型飛行機便で、帰国の途につくことになっている。土壇場で滞在延長許可が下りれば、6月中旬頃まで観測調査サポートで、引き続き滞在する可能性もある。どっちつかずで、この後の行程が立たず・・(笑)

 

写真:海氷上で遊ぶ村の子供たち。

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4月20(木)シオラパルク 曇りのち雪 -11.4℃
 曇り空から、午後には視程の無い降雪となった。午前中に、11月から設置していた気象計の撤去に行ってきた。2月の強烈なブリザードで、風速計の回転部が吹っ飛んでしまった。積もった雪が強風で吹き飛ばされて無くなった時に、風下側周辺を何度か探してみたが見つからず。消耗して、こういうケースがあるとのことなので仕方がない。新たに調達することにしよう。来シーズンからは、1年を通じて気象計を設置し続けようと考えている。

 時間の合間に後片付けを少しずつ進めている。荷物が何だかんだとたくさんあり、パッキングとパッキグリスト作りに毎年手間がかかる。滞在再延長ビザが許可されるか分からないので、4月28日の定期ヘリコプター便でシオラパルク~カナックへ移動し、5月初旬に出国しないといけない。

写真:黄色矢印の部分に付いていた、風速計の回転カップが吹き飛んでしまった。
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4月19(水)シオラパルク 曇りのち晴れ -11.4℃
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 世界大珍味の一つ、と言われる、こちらのエスキモー民族の昔ながらの発酵食「キビヤック」ですね。アッパリアスという水鳥から作られます。僕も大好物。臭いが強烈で、2~3日手からとれません・・(笑)

写真上:アッパリアスを発酵させた「キビヤック」
写真下:豪快に食べる。
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4月14(金)シオラパルク 晴れ -15.7℃
 フィヨルドの奥に設定しているポイントまで、海氷測定に出かけてきた。僕の作業を待っている間、ワンコたちは四股を伸ばし、豪快に寝る。それくらいの太陽の暑さ。気持ちよさそうだな・・(笑)
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4月12(水)シオラパルク 晴れ -22.4℃ 
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 今朝はこの春初めて海氷上に霧が立ち込めた。もう一日を通して真っ暗にはならず、白夜の季節が到来だ。太陽が顔を出している時と、北側に隠れている時との気温差が激しく、夕方はマイナス13℃前後。海氷はまだ発達していて、数日前にはシオラパルク村周辺は、110cm前後の厚さになっていた。今しばらく測定を続ける。 
 今日は全くのフリータイムで、全13頭のワンコたちと一緒に犬ぞりで出かけて来た。何にも考えないでただ走り抜けてきた。1ヶ月、2ヶ月とテントを張りながら長期の犬ぞり移動遠征をやりたいが、体制を持つのが難しく(やればやるだけ予算が嵩んでしまうので)、毎シーズン出来る範囲での活動となってしまうけど、どんな形でもワンコたちと犬ぞりで走っている時は、幸せな時間だ。
今シーズンも間もなく終わる。来週からは後片付けに取り掛からないといけない。

写真:インナンミウ岬にて。
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4月5(水)シオラパルク 晴れ -26.0℃
 お知らせです。
(公財)日本極地研究振興会が発行する機関誌「極地」(通巻104号)で、原稿を書かせて頂いてます。30年近く通い続けてきた、グリーンランド北西部地方に住む人々の生活環境や自然環境の変遷、また僕が北極のことで感じていることなどを8ページほど書かせて頂きました。

Webからも購入出来ます。興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
『極地』2017年3月号(通巻104号)、(公財)日本極地研究振興会、2017年3月1日発行 → http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3031#kyokuchi

4月2(日)シオラパルク 晴れ -23.7℃
 2年ほど前から「極北のエスキモー民族と自然 ~グリーンランド北西部エスキモー民族の民具と写真の展示~」と題して、彼らが昔から使ってきた民具を中心とした、巡回展示活動を10年計画で行っている。グリーンランド北西部地方のエスキモー民族のことや自然のことなど、少しでも多くの日本の人たちに知ってもらいたい、ということと、昨日のブログでも触れた、グリーンランド北西部地方との姉妹都市を目指した布石と位置づける活動だ。実現にどれくらい時間がかかるのか、やってみないと分からない。一つの挑戦(チャレンジ)でもある。

この夏の帰国中の展示予定(会場)は、まだ未定状態だけど、何だかの形で展示会を開きたい。さらに民具も増えてグレードアップします。
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4月1(土)シオラパルク 曇り -22.3℃
 在住の大阪・高槻市の、ある小学校から、知人を通じて3年生の生徒の皆さんが描いてくれた絵を、シオラパルク村の小学校に持ってきた。シオラパルクには小学校しかなく、中学校進学は隣り町カナックへ。高校以上になると南の街への進学となる。シオラパルク村小学校の生徒は、その時々で出入りがあり、今は10人以下(中には不登校もあるみたい)。先生は現在、デンマークから来られている。今日は学校の建物の中に、日本から持ってきた絵を飾ってくれ、村の人たちが集まってお披露目会を開いてくれた。
将来的に、このグリーンランド北西部地方と日本の何処かの地域とを、姉妹都市で結びたい。そんな一つの目標・夢を持っている。シオラパルク村の生徒の皆も、お返しの絵を描いてくれた。高槻の小学校へ持ち帰りたい。とりあえず第一歩だ。

写真:今日のお披露目会の様子。
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3月30(木)シオラパルク 晴れのち薄曇り -22.3℃ 
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 さて、3月が終ろうとしている。このあとの予定だが、滞在ビザの関係で、予定通りだと426日(水)か28日(金)の定期ヘリコプター便で、シオラパルクを離れないといけない。5月~6月中旬にかけて、日本からの観測調査隊がこの地方に入ることになっており、サポートの打診を受けているが、ただいまデンマーク政府に滞在ビザ延長の申請をしているところだ。昨年あたりから、3ヶ月以上のグリーンランド滞在の規制が厳しくなっている。すでに3ヶ月延長して、180日の滞在ビザをもらっているので、許可が下りなかったら、5月上旬の帰国となり、許可が下りたら観測サポート後、6月中旬頃の帰国となる。

そんな感じで、どちらにしろ大きく動けない状況で、シオラパルク周辺を4月中旬頃まで犬ぞりで活動し、それ以降は後片付けに入らないといけない。

56月に日本で講演の依頼も幾つか受けていたのですが、予定を入れることが出来ず、申しわけありませんでした。ぜひまた声をお掛け下さい。

 

写真:今日の犬ぞり。


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3月28(火)シオラパルク 曇り -18.7℃ 
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 前脚を故障していたベテラン犬の「ヒャカ」のリハビリを兼ねて、少しだけ犬ぞりを走らせようと思ったら、あまりにも海氷の状態がいいので、シオラパルクから北のほうへ30kmほど離れた、Neqe(ネケッ)と呼ばれている場所まで足を延ばしてしまった。「ヒャカ」も重症ではなかったのか、どうやら回復した様子で、快調に走っていた。
 
Neqeまでこの時期に、気持ちよく犬ぞりを走らせることが出来るシーズンは、久しぶりだな。ここ何年も、もうこの時期には海氷が流失していることが多かったからなあ。

写真上:今は朽ち果ててしまった、Neqeの狩猟小屋。
写真下:薄っすらとハローが。
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3月26日(日)シオラパルク 曇り一時晴れ -21.1℃ 
 どうやら今日からサマータイムらしい。犬ぞりで出て、村に戻ってから気付いた。時計が1時間進んで、日本との時差は11時間遅れ。 

 「タコリリ」。「蝶々がいる」。という意味になるんだけど、何に使われるかって??面白い表現だよねえ(笑)ワンコの目の上の、蝶々模様のことを、こちらでは「タコリリ(蝶々がいる)」と表現するそうな(笑)

写真:僕のチームの「タコリリ」たち。
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3月24日(金)シオラパルク 晴れ -21.6℃ 
 23日から地吹雪となっていたが、今朝早くに風はおさまり快晴となった。犬ぞりで海氷測定に出かける。シオラパルクのフィヨルド内に5ヶ所、定点の目印棒を立てていて、定期的に海氷測定をしている。今日の測定点(フィヨルド内ではこの冬一番新しい氷の場所)では、海氷がほぼ1mの厚さになっていた。この2月~3月中旬は、久々に昔のシオラパルクらしい冷え込みだった気がする。ここにきて、なんだか周辺の海氷が安定している。「地球はもう温暖化していない」という説があるが、信じたいところだ。僕が犬ぞり現役のうちに、もうひと冷え込みして欲しいなあ(笑)
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今日は5頭のワンコたちと出かけてきた。足の凍傷から復帰した8月生まれの「銀河」も絶好調だ。「アーベェ」亡きあとの若きリーダー犬「コテツ」君も、先日の小旅行で見違えるほど号令の聞き分けが良くなってきた。今日から「銀河」を「コテツ」のすぐ後ろで走らせ始めた。とりあえずサブリーダーのポジション。まだ号令の聞き分けはダメで、ひたすら前に引っ張り続けるだけだけど(笑)、リーダー犬になれそうな雰囲気を持っている。「コテツ」のいい相棒になれば。

写真上:定点の目印棒と犬ぞり。
写真下:「コテツ」(左)と「銀河」。
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323日(木)シオラパルク 晴れ、強風(高い地吹雪を伴う)-19.7

 ベテラン犬の「ヒャカ」が、今回の小旅行中、2日目から前脚の調子が悪いみたいで、橇に繋いだり、フリーにしてやったり、ケアしながら走らせていたが、どうやら肩甲骨のところに気泡が溜まり、前脚が棒のようになって痛む症状のようだ。重い荷物を引っ張ったり、胴バンドのサイズが合ってなかったりなど、圧倒的に若いソリ曳き犬に多く出る症状とのことだが、ベテラン犬でも出ることがあるらしい。ここのエスキモーの言葉で「キャヒッドァットゥ(肩甲骨が悪い)」と言う。

こういう時、獣医がいないこの場所では、飼い主自ら処置をほどこしてやる。背の肩甲骨の間の毛を刈り、ナイフで45cmほど縦に皮を切ってやることで気泡が抜け、症状が改善する。以前に若いワンコが、走行中にバタリと倒れて急に走れなくなった。その時にエスキモー猟師から教わった。処置のあと、見事に回復したのだ。

ということで、その時の症状と似ていて、両前脚を触ってやると痛がるので処置をしてみることに。しばらく様子を見てみよう。まだまだ走れる年齢なので、回復してくれよ。

 

写真:「ヒャカ」の肩甲骨の間をナイフで切って、オペしてやる。

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3月22日(水)シオラパルク 晴れ -32.2℃  
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 太陽が隠れている時の気温は、まだ冷え込んだりするが、昇っている時間帯が長くなり、すっかり日射が暑く感じられ、防寒対策が楽な季節となった。もう冬は終わった。 3月18~21日にかけて、11頭のオス犬たちと一緒に、120~130kmほど離れたケケッタの村へ、犬ぞりを走らせてきた。天気も悪くなく、4日間でシオラパルク村に戻って来ることができた。これは毎年、太陽が昇らない極夜の1月か2月に、テントを張りながらする小旅行なのだが、今になってしまった。連日で長距離を走ってみると、そのシーズンのワンコたちの調子もよく把握できる。やや不調気味のワンコもいるが、よく走ってくれた。僕自身のコンディションの確認の意味合いもある(いい歳になってしまったので・・(笑))
ケケッタ村は15~20人の小さな村だが、殆どが出払っており、仲のいいアグチンギア家族は村にいて、再会を楽しめた。

写真上:飲食用の氷山氷が近くにあった場所にテントを張る。右奥がケケッタ村。
写真下:雪で視程が不良の中、犬ぞりを走らせる。
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 3月14日(火)シオラパルク 晴れのち曇り -28.4

 今朝の月・・。

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 東京・板橋区にある「植村直己記念財団・植村直己冒険館」の内藤さんが、一週間の予定でシオラパルク村を訪問中。シオラパルク村は植村直己さんにとっても故郷である村。今日は内藤さんと、フィヨルド奥にあるVerhoeff氷河まで、犬ぞりで出かけてきた。内藤さんは明日、帰国の途につかれます。

 

写真上:今朝の月。

写真下:Verhoeff氷河下でのワンコたち。

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312日(日)シオラパルク 晴れ -30.4

 快晴が続いている。今日は氷河で、ワンコたちの登りのレッスン。

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3月10日(金)シオラパルク 晴れ -30.2

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 久々の快晴。今日の夕方は、白い月が・・。


写真上:今日の白い月。

写真下:どんどん身体が大きくなる、タロ(左)&レオ兄弟。
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3月9日(木)シオラパルク 晴れのち薄曇り -35.1
20170309(ブログ用) 太陽が戻ってから、放射冷却の一番寒い時季らしく、近年の中では、いい感じで冷え込みが続いている。寒さでこの数日はアイスフォグ状態。中旬頃から、そろそろ気温が緩み始めることと思う。

11頭のオス犬たちと犬ぞりを走らせてきた。凍傷で左前脚をやられていた「銀河」も、回復具合を見るために連れて行く。スピードが出るとまだ痛みが残っているのか、遅れがちになる。もう少しの間、無理せず少しずつ走らせていく必要がありそう。

 この冬シオラパルク村は、白熊の当たり年だ。元旦に村に現れて、エスキモー猟師に撃ちとられたのを最初に、2日前(37日)に村の西沖合に現れた白熊が撃ちとられ、そして今日もまた白熊が撃ちとられた。年間このエリアで狩猟許可されている7頭のうちの、すでに3頭がシオラパルク近辺で獲られたことになる。

 

写真:今日の犬ぞり。


3月8日(水)シオラパルク 薄曇り -34.9℃

 これまで利用していたeoblogが、3月31日をもってブログサービスを終了するので、ただいまlivedoorブログに移設中です。
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3月1日(水)シオラパルク 曇り -23.9℃

 ブログ更新の間隔が開いてしまった。色々とあった。

まずは、ブリザードが止み2月23日に、北の方へ極夜の単独徒歩探検に出かけていた、友人の角ちゃん(角幡唯介さん)が約3ヶ月ぶりにシオラパルクに帰還した。顔面はこのブリザード中にやられた凍傷がひどいが、元気な姿にホッとした。ほんとに角ちゃんは超人だ(笑)村に戻ってからは僕の家に一緒にいて、間もなく帰国の途に・・。

 

そして次に悪い知らせあり。今年10歳のリーダー犬「アーベェ」が老衰で亡くなってしまったこと。また立て続けに不運は起るもので、ベテラン犬「アッロ」(6歳)もアクシデントで亡くなってしまったこと・・。この2頭の死で、チームの戦力がガクッと落ち込んだ。

あとこれは良い知らせ。先日のブログでも報告した「銀河」の左前脚の凍傷は、思ったよりは軽かったようで、間もなく戦列復帰できそうな気配。「タロ&レオ」合わせて3頭の新鋭に、今後(来シーズン以降)は期待を掛けることになる。

 

もう一つ。グリーンランドでインフルエンザが猛威を振るっていて、このアバンナッソア地方も例外ではなく、隣り町カナックからシオラパルク村にも持ち込まれ、村中で蔓延。僕も2月24~26日かけて身体が気怠く動かず、寝込んでしまった。持参の薬品を飲んで処置し、ようやく犬ぞりを出したり、普通に動けるようになってきた。

と、こんな感じの約1週間でした。いいことも悪いこともあったけど、全体的には、可愛がっていた2頭のワンコの死が、沈んでいる気分のほうを半分以上に占めさせているかな。

このあと3月15日までに、別々に2組の日本の方がシオラパルク村を訪れることになっていて、受け入れを頼まれています。

写真:イグルーを作る「カガヤ」。(2月27日に、角ちゃんと共にイグルー作りのレクチャーを受ける)

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2月21日(火)シオラパルク 地吹雪 -24.4℃

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 16日に太陽が戻った翌日から雪となり、そのあとは強烈なブリザードとなった。もう3日間も吹き荒れ続けている。

写真:窓の外は強烈な風に雪が舞い上がり、視程は無し。

 

2月16日(木)シオラパルク 曇りのち晴れ -28.9℃

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 太陽が戻った。微妙に南の空に雲がかかっていたが、太陽の陽射しを見ることができた。今年の初日の出だ。

写真上:犬ぞりで、海氷が割れている沖合まで偵察に出かける。

写真下:PM3時頃、南沖合いのケケッタ島の上から太陽が顔を出す。

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2月15日(水)シオラパルク 晴れのち曇り -30.8℃

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 この冬、やっと気温がマイナス30℃以下になった。明日かあさってには太陽が戻って来る。このあたりからが一番冷え込む時季になるが、去年は逆に暖かくなってしまった。この冬はどうだろう?

写真:フィヨルドの奥に、海氷測定に出かけた。

2月13日(月)シオラパルク 吹雪 -18.2℃

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 今シーズン犬ぞりデビューをした5月生まれの「銀河」。昨日の早朝に犬たちの見回りに行くと、繋留の細引きロープに左前足首を絡まれていて、足先が凍り付いていた。慌てて家に連れてきて、ぬるま湯に浸して解凍し、マッサージしてやる。家の中では暑がるので、温度が低い前室で看病している。こういったケースが時々あり、程度にもよるが、ちゃんと回復するということを村の猟師から聞いた。今日は患部に触れてやると痛みがきてるみたいだが、昨日とは違い足を地面に着いている。今シーズンはもう走れないかもしれないけど、動物の回復力を信じて、なんとか治癒してくれますように。

写真:前室で療養中の「銀河」。

2月12日(日)シオラパルク 曇りのち雪 -20.4℃

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 まだ僕がシオラパルクに通い始めた頃、シオラパルク村からカナックの町へ歩いていたら、産まれたばかりのイガーパルが退院して、犬ぞりで両親と共にシオラパルクへ向かっているのにすれ違った。そのイガーパルもすっかりいい男になり、娘を授かった。今日は生後10ヶ月を祝うイベントがあった。時間は流れているんだ・・。

写真:イガーパルと生後10か月の娘、シシリア。

2月8日(水)シオラパルク 晴れ -15.8℃

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 5日から7日にかけて、隣り町のカナックへ犬ぞりで出かけてきた。シオラパルク訪問中の両角君と一緒に出掛けたが、犬ぞりにしても、景色一つ一つにしても、寒さにしても(マイナス25℃前後)、何もかも感動してくれるので、走り甲斐があった(笑)

写真上:カナック前の海氷上にてキャンプ風景。

写真下:カナック裏の丘から、南方角を望む。

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2月3日(金)シオラパルク 晴れ -10.8℃

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 あさってから予定のカナック行きに備えて、オス犬全頭(13頭)での走行レッスン。このところ風が吹き荒れていて、なかなか最終調整が出来なかったけど、夏に生まれた「銀河」「レオ」「タロ」を交えての調整が出来た。対岸のカギャ岬の海氷が、連日の強風で崩壊していないかも確認してきた。明日は装備を橇に積み込むなどの準備作業をして、日曜日からカナックへ小旅行の予定。

こちらに滞在中の両ちゃん(両角君)と行動を共にしている。いや~、一人よりも相棒がいたほうが負担も少なく助かります。今後も誰か活動を共にしてくれる人はいないだろうか?給料は出ないけど・・(笑)

写真:シオラパルク村への帰路。今シーズンようやくチームが形になってきた。

2月2日(木)シオラパルク 地吹雪(晴れ) -9.4℃

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 この5日間のうち4日が15m/sほどの強風で、天気が安定せず。最初の1~2日ほどは地吹雪になっていたが、今は吹き飛ぶ雪も無くなり、視程は良好。今朝は気温がマイナス9℃台に跳ね上がってしまった。北海道より暑いのか・・(笑)。まだ極夜は明けていないけど、4~5月の景色だ。海氷は厚さが60cmになるかならないかの状態で、今年も早い時期に流失してしまいそうな予感。

この日曜日あたりから、隣り町のカナックへ犬ぞりを走らせる予定。

1月28日(土)シオラパルク 晴れ -27.0℃

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 今日も快晴が続いている。隣り町のカナックでは、沖合の海が開いていて、鯨が確認されているそうだ。この時期にフィヨルド内にいるのも珍しいとのこと。

シオラパルク村では、対岸のカギャ岬で、何日か前にまた2頭の白熊の足跡が確認された。12月にも2頭連れの足跡が村の前で見つかって、多分その2頭が徘徊してるのかもしれない。そのうちまた出てきそう。

写真上:シオラパルク村東側より沖合いを望む。手前に繋留されているワンコたちは、僕の犬ぞりチームのワンコたち。

写真下:動きのあるワンコたちも、撮りやすい明るさになってきた。左から「ショウヤ」、昨年5月生まれの「銀河」、「ガリッ」。

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