山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

 

2月16日(木)シオラパルク 曇りのち晴れ -28.9℃

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 太陽が戻った。微妙に南の空に雲がかかっていたが、太陽の陽射しを見ることができた。今年の初日の出だ。

写真上:犬ぞりで、海氷が割れている沖合まで偵察に出かける。

写真下:PM3時頃、南沖合いのケケッタ島の上から太陽が顔を出す。

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2月15日(水)シオラパルク 晴れのち曇り -30.8℃

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 この冬、やっと気温がマイナス30℃以下になった。明日かあさってには太陽が戻って来る。このあたりからが一番冷え込む時季になるが、去年は逆に暖かくなってしまった。この冬はどうだろう?

写真:フィヨルドの奥に、海氷測定に出かけた。

2月13日(月)シオラパルク 吹雪 -18.2℃

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 今シーズン犬ぞりデビューをした5月生まれの「銀河」。昨日の早朝に犬たちの見回りに行くと、繋留の細引きロープに左前足首を絡まれていて、足先が凍り付いていた。慌てて家に連れてきて、ぬるま湯に浸して解凍し、マッサージしてやる。家の中では暑がるので、温度が低い前室で看病している。こういったケースが時々あり、程度にもよるが、ちゃんと回復するということを村の猟師から聞いた。今日は患部に触れてやると痛みがきてるみたいだが、昨日とは違い足を地面に着いている。今シーズンはもう走れないかもしれないけど、動物の回復力を信じて、なんとか治癒してくれますように。

写真:前室で療養中の「銀河」。

2月12日(日)シオラパルク 曇りのち雪 -20.4℃

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 まだ僕がシオラパルクに通い始めた頃、シオラパルク村からカナックの町へ歩いていたら、産まれたばかりのイガーパルが退院して、犬ぞりで両親と共にシオラパルクへ向かっているのにすれ違った。そのイガーパルもすっかりいい男になり、娘を授かった。今日は生後10ヶ月を祝うイベントがあった。時間は流れているんだ・・。

写真:イガーパルと生後10か月の娘、シシリア。

2月8日(水)シオラパルク 晴れ -15.8℃

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 5日から7日にかけて、隣り町のカナックへ犬ぞりで出かけてきた。シオラパルク訪問中の両角君と一緒に出掛けたが、犬ぞりにしても、景色一つ一つにしても、寒さにしても(マイナス25℃前後)、何もかも感動してくれるので、走り甲斐があった(笑)

写真上:カナック前の海氷上にてキャンプ風景。

写真下:カナック裏の丘から、南方角を望む。

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2月3日(金)シオラパルク 晴れ -10.8℃

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 あさってから予定のカナック行きに備えて、オス犬全頭(13頭)での走行レッスン。このところ風が吹き荒れていて、なかなか最終調整が出来なかったけど、夏に生まれた「銀河」「レオ」「タロ」を交えての調整が出来た。対岸のカギャ岬の海氷が、連日の強風で崩壊していないかも確認してきた。明日は装備を橇に積み込むなどの準備作業をして、日曜日からカナックへ小旅行の予定。

こちらに滞在中の両ちゃん(両角君)と行動を共にしている。いや~、一人よりも相棒がいたほうが負担も少なく助かります。今後も誰か活動を共にしてくれる人はいないだろうか?給料は出ないけど・・(笑)

写真:シオラパルク村への帰路。今シーズンようやくチームが形になってきた。

2月2日(木)シオラパルク 地吹雪(晴れ) -9.4℃

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 この5日間のうち4日が15m/sほどの強風で、天気が安定せず。最初の1~2日ほどは地吹雪になっていたが、今は吹き飛ぶ雪も無くなり、視程は良好。今朝は気温がマイナス9℃台に跳ね上がってしまった。北海道より暑いのか・・(笑)。まだ極夜は明けていないけど、4~5月の景色だ。海氷は厚さが60cmになるかならないかの状態で、今年も早い時期に流失してしまいそうな予感。

この日曜日あたりから、隣り町のカナックへ犬ぞりを走らせる予定。

1月28日(土)シオラパルク 晴れ -27.0℃

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 今日も快晴が続いている。隣り町のカナックでは、沖合の海が開いていて、鯨が確認されているそうだ。この時期にフィヨルド内にいるのも珍しいとのこと。

シオラパルク村では、対岸のカギャ岬で、何日か前にまた2頭の白熊の足跡が確認された。12月にも2頭連れの足跡が村の前で見つかって、多分その2頭が徘徊してるのかもしれない。そのうちまた出てきそう。

写真上:シオラパルク村東側より沖合いを望む。手前に繋留されているワンコたちは、僕の犬ぞりチームのワンコたち。

写真下:動きのあるワンコたちも、撮りやすい明るさになってきた。左から「ショウヤ」、昨年5月生まれの「銀河」、「ガリッ」。

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1月26日(木)シオラパルク 晴れ -25.2℃

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 この冬もこちらは日本人で賑わっている。在住の大島さん、北の方には角ちゃんが遠征に出かけていたり、昨日25日は両角(もろずみ)君がシオラパルクに到着した。今日は両(りょう)ちゃんと犬ぞりで海氷測定に出かけてきた。3月にも日本から訪問者予定ありです。

写真:日に日に南の空の色彩が鮮やかになっていく。

1月22日(日)シオラパルク 晴れのち曇りのち雪 -20.4℃

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 クリスマス~お正月のイベントが終り、極夜3ヶ月が過ぎた頃、このあたりが4ヶ月続く極夜の中で、村の人たちの表情が一番暗く見えるときだ。過疎が進むシオラパルク村の活気無さがそうさせるのか、自然環境のせいなのか・・。

両方かな。僕も早く太陽がみたい(笑)

写真:曇り空のシオラパルク村。今は一番明るい時間帯が、これくらいの明るさ。だいぶ明るくなりました。

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1月14日(土)シオラパルク 晴れ -20.2℃

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 伝統的なエスキモースタイルの犬ぞり文化が残る、最後の聖域グリーンランド北西部地方も、その文化が廃れつつある。カナダ北極で5シーズンほど犬ぞりで活動を続けて、2013年にホームグラウンドであるここへ戻って来た時には、すでにその傾向が始まっていた。犬ぞりが生活に基づかなくなってきたからだ。30年ほど前からここに通うようになり、僕が犬ぞりをやりたいと思ったのは、以前は「エスキモー」と呼ばれる猟師の人たちがたくさんいて、10頭以上の犬たちを引き連れて、あちこちで犬ぞりが駆け回っていた姿に憧れたからだ。とにかく豪快で、迫力があった。現在は規模が小さくなり、10頭以上の犬で、犬ぞりで走る姿が見られなくなりつつある。温暖で海氷の状態が悪いからではない。現金収入という面で、生活に基づかないからだ。僕のように外から来て、お金に関係なく好きで続けているから、それで残っていく伝統文化もあると思う。今後僕が歳を重ねて、もし体力的に10頭以上の犬たちを操れなくなったら、犬ぞりを止める時だと思っているが、60歳までは最低続けていたい。その中で僕のように外から来て、お金に関係なく好きだから、グリーンランド北西部地方スタイルの犬ぞり文化を継承してくれる誰かもいるかもしれない。

写真上:13日は満月。今夜も月が明るく、今シーズン犬ぞりデビューをした「銀河」「レオ&タロ兄弟」のレッスン。他の5頭のワンコたちと走らせてきた。日付が変わってAM3:00頃、村に戻って来た。

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1月9日(月)シオラパルク 晴れ -24.0℃

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 8月生まれの「レオ&タロ」兄弟が犬ぞりデビューを果たした。最初はフリーで、母犬について来させるレッスンから始めることが多いけど、今日は思い立って胴バンドを装着させ、いきなり橇に繋いで走らせてみたところ、なんと立派に走ってくれ、堂々の犬ぞりデビューだった。11月からこれまでの雰囲気を見てきて、なんとなく最初からいけるんじゃないかと感じた。これまで仔犬を育ててみても、早ければ早いほどソリ曳き犬に育てるのが楽な気がする。5月生まれの「銀河」よりも、スムーズなデビューだった。まだ身体が大きくなりきっていないので、少しずつ走らせて、「銀河」と共に、体力をつけていくのと、号令や犬ぞりのパターンを覚えていく感じになる。仔犬をソリ曳き犬に育てるのは、すごく楽しい。

写真:堂々の犬ぞりデビューを果たした「タロ&レオ」兄弟。ベテランのリーダー犬アーベェ、キャヨット、そして母犬のママットルの3頭と一緒に。

1月8日(日)シオラパルク 雪(わずかに)のち曇り -19.3℃

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何だかバタバタと時間に追われてしまっている。

3~8日までの出来事。

まずは、新しいカミック(アザラシの革を使った防寒靴)の外側を2日ほどかけて製作。手縫いなので時間がかかってしまった。

6日はキリスト教の行事だと思うのだけど、「クンギィ・ピガヒョ」(3つの?3人?の何とか・・)で、夜は村の人たちが学校の建物に集まった。去年はクリスマスに集まった記憶があるが、新年に集まったり、今年は6日だった。声を掛けてもらい、僕も参加。

8日の今日は、この冬初めて犬ぞりでシオラパルクのあるフィヨルドよりも外洋側に犬ぞりを出して、海氷のデータをとってきた。この冬一度流失したあとの新氷で厚さが38cmほどあった。

犬たちも順調に走っていて、5月生まれの「銀河」は、犬ぞりがかなり上達。犬たちも走るのを続けることが大切だ。明日あたりから、8月生まれの「レオ&タロ」兄弟も犬ぞりレッスンに入る予定。生後3ヶ月目頃から始めるのがいいのだけど、夏に産まれてタイミングなどもあって、レッスンを始めるのが少し遅れてしまった。

あと事務仕事も何だかんだと一杯。

はて、どうしてこんなに時間に追われてしまっているのであろう・・?

写真上:完成した新しいカミック。

写真下:「クンギィ・ピガヒョ」の集まりと、8日の犬ぞり。

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1月2日(月) シオラパルク 雪のち曇り -13.1℃

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 今朝から雪が降り、いい感じで表面を覆ってくれた。

元旦の話題。

犬ぞり走り初めは、元旦の早朝6時半頃。7頭立てで、ひと走り。

そして、これも元旦の話だけど、朝早くにシオラパルクに白熊が現われた!外で自然冷凍保存されている、セイウチの肉を食いあさっていたところを、ヌカッピアングアが撃ちとった。村は新年早々に縁起がいいと、盛り上がった。現在は、カナック~シオラパルク~以北のエリアで、年間7頭の白熊の狩猟が許可されているとのこと。今年最初の1頭ですね。

写真上:元旦の早朝、7頭の犬たちと走り初め。昨日は海氷上に積雪がなかったので、雪を持参して犬たちに与え、水分補給をしている風景。

写真下:剥がされた白熊の毛皮。オスでかなり大型。

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1月1日(日)シオラパルク

 シオラパルクも、新しい年を迎えた。

目標に向かっていくのに、何よりも難しいのは、継続すること。モチベーションを保ち続けることだ。途中で止めてしまうことが圧倒的に多いから。自分に言い聞かせて、気持ちが途切れないように、今年も今後の目標を掲げ、展望を記しておこう。

 

これまで掲げ続けている目標

①  日本の北極観測における民間支援体制の組織

②  グリーンランド極北域とカナダ極北域に日本の観測施設を設営する(民間企業・団体等からの設営費用、賛助金の獲得を目指す)

③  エスキモー民族(グリーンランド北西部地方)と日本の交流(姉妹都市あるいは友好都市関係)の促進・締結

④  エスキモー文化(犬ぞりなど)の継承

 

2015年以降の取り組みと、今後の展望

①  2015年11月「一般社団法人 北極観測支援機構」 → (http://arcticlogistics.tokyo/)が立ち上がり、理事として参加。上記“目標”①と②に向けて動き始めた。

今後の展望 → グリーンランド北西部地域・シオラパルク村への観測棟設置と、カナダ極北・メルビル島への観測棟設置に繋げたい。日本の北極観測が、次の世代へ、未来へ繋がるように、民間側からも体制を整備していきたい。

②  2015年9月から「極北のエスキモー民族と自然 ~グリーンランド~ (山崎哲秀によるグリーンランド北西部エスキモー民族の民具と写真の展示)」と題する、展示会を開始。上記“目標”③と④に向けて、10年計画で日本全国を巡回展示するべく活動中。(これまでに岡山、山形、京都で展示を行いました)

今後の展望 → グリーンランド政府から巡回展示会に対する、協賛あるいは推薦を頂くべく申請予定です。廃れつつあるエスキモー民族の文化を、少しでも多くの日本の方たちに知ってもらうこと、そして将来的に、グリーンランド北西部地方と日本のどこかの地域との、姉妹都市あるいは友好都市関係の締結に繋げたい。

③  2006年から始めた「犬ぞりによるアバンナット北極圏環境調査」活動は、これからも継続していく。

今後の展望 → 北極でのフィールド活動という観点で、後継者の育成も視野に入れる。

12月31日(土)シオラパルク 晴れ -19.9℃

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昨日は面白いと強がって見せたけど・・。

最初にシオラパルクを訪れた時は、この村の人々はまだランプ生活をしていた。時代は移り変わりながら、今では電気も整備され、インターネットも出来る時代。便利になりました。

さて、シオラパルクも大晦日です。

写真:インターネットで、日本の家族と話をする。

12月30日(金)シオラパルク 晴れ -23.6℃

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 ブログ更新を怠ってしまった。クリスマスの後は、坦々と日課を繰り返す同じ毎日で、ネタ不足といったところ。極夜で、真っ暗で、何が面白いの?と言われそうだけど、面白いのだ(笑)。それなりにやることが多いので、日々があっという間です。

あと2日で2016年が終ろうとしている。

写真上:今日から6頭の犬たちで走らせる。海氷の凍り付きが遅いぶん、犬ぞりチームの調整は少し遅れ気味。

写真下:雪が全然積もらず、相変わらず海氷上はツルツルで光っている。

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12月25日(日)シオラパルク 晴れ -22.8℃

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 シオラパルクもクリスマスだ。今日は村で一番大きなファミリーの、ヌカッピアングア一家のクリスマスに声を掛けてもらった。

もともとエスキモー民族はシャーマニズムの世界だったが、キリスト教が浸透してからは、クリスマスは一大イベントになっている。

写真上:華やかなデコレーションの、ヌカッピアングア一家のクリスマス。

写真下:昔ながらの獲物の肉がズラリ。僕はやっぱりこれがお気に入り(笑)。イヒュワンナ(発酵肉)。マッタ(鯨の表皮)、トット(トナカイ)の生肉、アーベェ(セイウチ)の煮込み肉、イカルア(鱒)などなど。

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12月23日(金) シオラパルク 晴れ -21.3℃

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 この数日は、天気が安定していて冷え込んでいる。一昨日、シオラパルク村前の海氷で、白熊の足跡があるのを猟師が見つけた。2頭とのこと。

今日はヘリコプター定期便が予定通りやって来た。

写真:クリスマスの灯りか!?と思ってしまうけど、ヘリポートの灯りです。裏の丘に登っていたら、ちょうど定期便がやって来た。

12月21日(水)(その2) シオラパルク 晴れ 夕方-20.0℃

 夕方、東の空にボンヤリとオーロラが出た。

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12月21日(水)シオラパルク 晴れ 朝-19.3℃

20161221  冬至を迎えた。これで極夜も折り返し。日に日に明るい時間が増えていく。太陽が戻るのは2月17日前後だ。

写真上:シオラパルクの冬至。正午過ぎの南の空。実際の明るさがこんな感じです。西の方角(右)には、新氷が鏡となって、月(半月を過ぎた)を反射させている。

写真下:今日のシオラパルク前の海氷。表面が光っている部分は、この冬で一番新しい海氷。

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12月19日(火)シオラパルク 晴れ -18.5℃

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 久々の晴れ。10日ぶりに定期便のヘリコプターもやってきた。

この3~4日はマイナス15℃以下の気温が続いてくれ、海氷がそれなりに締まってくれた。先日のブリザードで海氷が流失して以来、この冬再び犬ぞりで、海氷上に乗り入れてみた。昨日厚さを測定してみると18cmほどあった。海氷面に雪が無くツルンとしていて、犬たちは走り辛そう。犬たちは走りながら雪を食べて水分補給をするので、まだいい条件とは言えない。ちなみに海氷上に雪が無い時に長距離を走る時は、橇に雪を積み込んで、途中で犬たちに雪を与えて水分補給させながら行くことがある。あるいはどこか雪が吹き溜まっているところを探して、そこで犬ぞりを止めて休憩したりする。

写真:雪が無いツルンとした海氷上にて。犬たちは動いてしまうので、ボヤけてます(笑)

12月18日(日)シオラパルク 曇りのち吹雪 -15.8℃

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 昨日、海氷上に何とか乗れるようになったのを確認したので、今日は天気が良ければ、海氷上でデータを記録しておきたいと思っていたが、昨夜から強めの風が内陸から吹き下ろしていて、シオラパルク前から外洋方面は海氷が流れてしまっている。フィヨルドの奥は、まだ海氷が残っている。流される可能性があるので、今日は海氷上には行かず、様子を見ている。

写真上:シオラパルク前から海氷が、外洋にかけて(写真右側)海が開いている。左側フィヨルド奥は、午後の時点ではまだ海氷が残っている。

写真下:8月生まれの「レオ」&「タロ」兄弟も、どんどん大きくなっていく。

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12月17日(土)シオラパルク 雪のち曇り  -14.0℃

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 日課を続ける毎日が坦々と過ぎていく。このところ天候が不安定で、今週も水、金曜日の定期ヘリコプター便がキャンセル。他の日に振り替えも組まれたが、ことごとく天気の影響でキャンセルとなっている。この2週間で先週の土曜日に一便飛んで来ただけ。

色々とやらないといけない事務仕事もたくさんあって、シオラパルク入りしてから、しばらく現実逃避していたが(笑)、ここにきて向き合い始めている。

朝、海氷上に乗ってみた。厚さは10cmほどあり、安心してとまではいかないが、なんとか歩ける状態になってきた。果たしてこのまま定着してくれるか?

写真上:犬ぞりトレーニングにて(16日の写真)。

写真下:どんどん身体が大きくなる、5月生まれの「銀河」。

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12月16日(金)シオラパルク 曇り一時晴れ  -14.2℃

こんな話題がある。

→ https://www.theguardian.com/world/2016/sep/27/receding-icecap-top-secret-us-nuclear-project-greenland-camp-century-project-iceworm

→ http://business.newsln.jp/news/201608052250070000.html

 

残置物に関して、デンマーク政府は、グリーンランド国内のことだから、グリーンランドで解決せよ、というような姿勢が大きいらしく、カナック出身の議員が声を上げ、グリーンランド側とデンマーク側の議論が始まった。解決には時間がかかる問題と思うが注目していたい。

12月14日(水)シオラパルク 曇り 一時 晴、霧 -8.9℃

 暖かい。この冬一度、マイナス20℃前後の気温を体感しているだけに、マイナス一桁台の気温が暖かく感じて、野外で少し動いただけで大汗を掻いてしまう。

 今日は満月で潮汐も大きく、朝早くの干潮時に潮がひいた場所から海氷に乗れるか確認しに出かけたところ、10cmほどの厚さはあるけど、暖かいぶん氷に締まりがなく脆い。まだ脚を踏み抜きそうだ。海氷に乗るのは今日は断念。

お昼過ぎの満潮時には海氷が動いて、裏の丘から見渡すとクラックがあちこちに。その開水部からは蒸気雲がモクモク。

写真:お昼過ぎの海の様子。南~南西~西にかけての開水部からは、蒸気が立ち上っている。

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12月13日(火)シオラパルク 雪のち曇り -8.7℃

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 空には雲がかかって雪がチラホラ。でも月が雲を通して、極夜を明るくしてくれた。

明日14日は満月。今日は潮が海岸に上がってビチョビチョになる前に、朝の7時前から犬ぞりを出した。海岸沿いを走り、コーヒーを飲んで帰ってきた。犬たちもそうだけど、僕も屋内作業ばかりしていても運動不足になるのと、気が滅入るので、毎日の犬たちのトレーニングはちょうどいい。

写真:月夜の朝。アチキャットにて。右側の山の斜面の茶色い土砂と、手前の茶色い土砂は、夏に地滑りを起こした箇所。ここにあったサマーキャンプの小屋が一軒、この土砂の下に埋もれてしまった。左側は再凍結を始めた海。

12月11日(日)シオラパルク 晴れ -18.4℃

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 銀河、レオに続いて仔犬紹介のラストは、レオの兄弟犬であるオスの仔犬。名前が最後まで決まっていなくて、“キナチ”(エスキモー語で、あなたは誰ですか?の意味)と呼んでいた。誰かに命名してもらおうかと思っていたが、「タロ」と僕が命名した。先日、日本のわが家のワンコ、タロ君が老衰で亡くなり、その生まれ変わりと思って・・。

「ショウヤ(醤油)」「ワサビ」「ガリッ」という名前のワンコがチームにいて、今回は偶然なんだけれど、「銀河」「レオ」「タロ」と、ウルトラマンシリーズになってしまったような・・(笑)ウルトラマンは確かタロウだっけ?

 今日は「銀河」が犬ぞりデビュー。まだスタートする時とか、犬ぞりのパターンが分からないので手こずったけど、走るのは大丈夫だ。しっかり走れていた。まだ身体も大きくなりきっていないので、少しずつレッスンを続けよう。

写真上:最後に名前が付いた「タロ」君。

写真下:犬ぞりデビューの「銀河」君(黄色の矢印)

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12月10日(土)シオラパルク 晴れ -17.9℃

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 仔犬の紹介が続きます。

 今日は「レオ」。夏の間にメス犬のママットルが、4匹の仔犬を産んでくれていた。メス一匹とオス三匹。ママットルはイラングアに預かってもらってて、オスとメス一匹はイラングアが欲しいとのことで、イラングアのところへ、そしてオス2匹が僕のところへやってきた。そうちの一匹は、在住の大阪・高槻市で応援をしてくれている、犬好きのSACHIYOさんに命名してもいらい、ジャングル大帝のレオのように勇敢でありますように、とのことで「レオ」に決定!最初は近寄ろうかどうか迷ってたみたいだけど、今は遠慮が無くなってきて懐いている。

明日はもう一匹の仔犬を紹介します。

 数日前に海氷が流失してしまい、また海岸での犬ぞりトレーニングに逆戻り。でも何も出来ないわけではない。新しい仔犬もいるので、6ヶ月の「銀河」がレッスンを始めるのにはちょうどいいかな。明日あたりから仔犬のレッスンを始めよう。

写真上:8月生まれの「レオ」君。オス。

写真下:今日のシオラパルク前の海。日課で裏の丘から、全体の写真を毎日撮影している。今日は少し強めの風が吹いている影響で、再凍結し始めた海水面は、見渡せる全体の50%ほどが、表面が開水となっている。

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12月8日(木)シオラパルク ブリザードのち晴れ -21.5℃

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 6日からの地吹雪は、7日未明には強烈なブリザードとなり、今日(8日)の午前中まで続いた。昨夜は3~4時間ごとに、ワンコたちが埋もれていないか見回りをしてた。昨冬は強烈なブリザードが無かったが、久々にシオラパルクらしいブリザードだった。フィヨルド内の海氷が全部流失した模様。村の前の海岸には打ち寄せる波しぶきが上がっている。隣り町のカナックでも、珍しく同じくらいのブリザードだったようで、町の前の海氷が動いたとのこと。カナックは地吹雪はそれなりに吹くが、どちらかというとブリザードと呼べるような強烈な風は少ない場所。

 さてワンコたちを応援して頂いている皆さま!まだまだワンコ紹介は続きます。今日紹介するのは「銀河(ぎんが)」オス、6ヶ月。実は今シーズン、シオラパルク村に入って間もなく、ユーソッフィ爺さんから、この夏5月に生まれたオスの仔犬を譲ってもらった。夏にボートで、カナックから連れてきた仔犬の一匹とのことで、血縁も離れているので、僕の犬ぞりチームに加入させた。昨冬は、僕がこちらに滞在中に仔犬が生まれず、最年少のコテツ(2歳)の下の世代が空いてしまったので、なんとか新たに加入させたいと思っていた。日本で留守番中の勇希君に、「なんていう名前にする?」と聞いたところ「あのね、“ぎんが”にして!」ということで名前が決定。どうやらウルトラマンに「銀河」がいるんですか??日本の家にはテレビが無いので、僕はよく分かってないのだけど・・(笑)顔がウルトラマンに見えたのだろうか?

写真上:海氷が流失したシオラパルク前のフィヨルド。

写真下:「銀河」オス6ヶ月。日に日に体格が良くなっていきます。

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