山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2018年3月13日(火) シオラパルク 晴れのち雪 -31.5℃
 少し前にも書いた、仔犬が伝染病に感染した話。けっきょく5匹とも順番に亡くなっていった。一匹目が発病したのが2月10日頃で、ずっと世話を続けてきたが、始まりから終わりまで、みな同じ症状。少し疲れた1ヶ月だった。
色々あるなあ・・。

2018年3月12日(月) シオラパルク 曇りのち雪 -26.9℃
 お昼前から雪になったが、今日は角ちゃんも一緒に荷揚げへ。角ちゃんはこのあと、北のほうへ歩いて遠征に出る。
荷揚げはこの6日間で4日氷河に取り付いていることになる。
20180312(ブログ用)

写真:数日前の夕日。

2018年3月10日(土) シオラパルク 晴れのち曇り -32.3℃
 夕方までは快晴で、今日も荷揚げへ。少し前進。
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写真:今日の荷揚げ。

2018年3月9日(金) シオラパルク 薄い霧 -30.0℃
 この冬は流通が凄く悪かったので、クリスマスもお正月も、いつもなら届くはずのフルーツなど生鮮ものが全く届かなかった。
昨日のヘリコプター便で、この冬初めてフルーツが届いた。と言ってももう3月なんだけど・・・(笑)。
オレンジやリンゴ、ブドウなど。バナナも熟れ過ぎてしまっているが届く。卵もこの冬初めてお目見え。オレンジがスキッとして、格別に美味しいなあ。
20180309(ブログ用)

写真:今日届いたフルーツや卵など。

2018年3月7日(水) シオラパルク 曇り時々晴れ -31.5℃
 2月末から雪が降る日が多く、この時期にしてはけっこう積もっている。今日は視程が良く、Meehan氷河へ荷揚げに。氷河に取り付くまでに、雪が深いぶん、いつもより1時間以上、時間がかかってしまった。思うように荷揚げが進まず苦戦中。
20180307(ブログ用)

この冬初めて、手元の温度計で、マイナス30℃以下を記録した。

写真:荷揚げに苦戦。

201831日(木) シオラパルク 雪 -6.4

 226日はグリーンランド最北端、モーリスジサップ岬の自動気象計がプラス6℃を記録したそうだ。こちらで話題になった。

シオラパルクも昨日から今日は、マイナス6℃前後と気温が高い。暑すぎ。

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雪が続いていて、周囲は視程がなく真っ白。犬たちを休ませ過ぎると、ワンコも僕も身体が鈍ってしまうので、今日は犬たちを走らせ、その後にエサをやる。

見渡せないと危ないので、Meehan氷河には取り付けず。

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写真:周囲は真っ白。

2018227日(火) シオラパルク 雪 -14.9

 期限付きレンタル移籍で「アマウッ&ウーマ兄弟」オス1.5歳が、僕のチームにやって来ている。話の成り行きはこうだ。

1月末に、村の若いウーマが、犬の餌(越冬用の獲物の肉の餌)が尽きて賄えなくなり、僕のチーム事情が苦しいのを見て、オス犬2頭を4月下旬までの期限付きで、預かってくれないか?と打診してきた。その間、僕がワンコ2頭の餌を与えることで、自由に犬ぞりで使ってもらっていい、という条件。預かった直後は歩くのもしんどいくらい、ガリガリに痩せている2頭だったが、今は太って元気に一緒に走っている。

これで今シーズンの僕のチームはオスが12頭となり、なんとか4月の観測サポートでは機能してくれそう。メス犬2頭は暖かくなってくる季節で、発情期があったりするので、体調を見ながらチームに参加するか判断していくことになる。

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写真:「ウーマ(左)&アマウッ」兄弟犬。一頭に名前が付いていなかったので、とりあえず「ウーマ」としている。

2018年2月26日(月) シオラパルク 雪時々曇り -19.8℃
 24日は久々の快晴だったが、昨日からまた雪模様。このあとも数日雪が続く予報になっている。
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 チームに新しい仲間が増えた。「カッド」オス4歳。カガヤが犬をいらないかと声を掛けてくれ、譲り受けることに。自分が子犬から育てたワンコ以外にチームに加わるのは、随分と久しぶりのことになる。チーム事情が苦しいシーズンなので、補強としてOKとしよう。2月18日に僕のところにやってきた。まずは僕に懐いてもらうことから始め、チームのワンコたちともすでに一緒に走り始めている。大人しいワンコで、体つきはグリーンランド犬の中でも今のところ中くらい。5歳くらいでもう一回り体が大きくなるワンコが多いけど、カッド君もそうなるのか楽しみに見ていよう。
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写真上:一昨日の犬ぞりにて。Meehan氷河の2回目の偵察に行ってきた。
写真下:カッド。オス4歳。

2018年2月23日(金) シオラパルク 雪のち曇り -22.1℃
 不安定な天気が続く。2月はどちらかと言えば、寒いけど天気は安定してるイメージだけど、この冬は2月に入ってからスカッと晴れた日がわずかだ。
20180223(ブログ用)

今日のワンコは「タロ」オス1歳。チーム最年少だけど、すっかりソリ曳き犬に成長した。まだ若いだけに、落ち着きに欠けるけど(笑)、仔犬から育てたワンコたちは皆、成長の過程をみているのが凄く楽しい。

写真:「タロ」1歳。

2018年2月21日(水) シオラパルク 雪のち曇り -16.1℃
 今日のワンコは「ギンガ(銀河)」オス1.5歳。身体は今のところ、やや小柄だけど、リーダー犬のコテツ君の真後ろに配置して、サブリーダー犬としている。将来はコテツ君とツートップのリーダー犬に育ってくれたら。僕が行くと体当たりして飛びついてくるような人懐っこいワンコ。
20180221(ブログ用)

写真:「ギンガ(銀河)」1.5歳。

2018年2月20日(火) シオラパルク 雪一時曇り -19.2℃
 15日にインターネットが不通となり、グリーンランドの電話局に調べてもらっていたら、モデムの故障と判明。とりかえてもらい、今日になって復旧した。

 いや~、色々あった一週間だった。
 まずは、伝染病に感染した、仔犬の「オーブ」(オス)が残念ながら生きれず。13日に亡くなる。最後は痛々しく、見ていられなかった。残っている4匹の仔犬にも、感染してしまった可能性があり、経過を見ていたところ、もらわれて行く予定だったメスの仔犬1匹も、同様に生きれず。18日にいなくなってしまった。ブルーだ。なんとかこれで止まってくれますように、祈るしかない。

 15日に、4月に観測で登坂する予定の、Meehan氷河の偵察に。20年前に比べると、登行ルートが年々悪くなっている。この日は、海氷から氷河のサイドモレーンに取り付くところから、氷河の背に乗っかるまでのルートの偵察。目印旗を立てて、一つのルートは確認したが、あまり氷が良くない。次回は、もう一つの、上へ抜けていくルートを確認してみることにしよう。
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そうそう、氷河のサイドモレーンで、水が流れているのに出くわす。2月、寒い季節なのに凍り付かず、どこから湧いて出る水なのか?
この日、犬たちを歩いて誘導し、氷河を下りて来る時に、バランスを崩して変なふうに倒れ込んでしまい、左膝裏を痛めてしまった。打撲なのか、筋を伸ばしてしまったのか、翌朝は脚を引き摺って歩く状態。踏ん張れず、何日か動けずにいたが、回復の兆し。今日20日は、感覚を確かめるために犬ぞりを出した。犬たちの速い動きに煽られると、膝の裏側が響くが、そのうち治りそうだ。
 そしていいことも。極夜が終り、2月16日に4か月ぶりに太陽が顔を出した。このあとはいいことが続くだろう。
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写真上:2月15日に、氷河の偵察へ。
写真下:2月16日。シオラパルク村に、太陽が戻って来た!

2018年2月12日(月) シオラパルク 晴れのち曇り -27.5℃
 今日のワンコは「コテツ」オス3歳。昨シーズンの途中から、チームのリーダー犬を務めるようになり、この冬はさらにそれらしく育ってきた。若いので経験を積むと、さらに良くなっていくと思う。頼りにしてますよ。「コテツ」君!
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写真:「コテツ」3歳。

2018年2月11日(日) シオラパルク 曇り -27.8℃
 シオラパルク村ではこの冬、1歳以下の若いワンコや仔犬が育たなく、かなりの数が病気に感染して、立て続けに死んでしまっている。
ここにきて生後2ヶ月半になる、僕の仔犬5匹のうちの1匹が、昨日の午後あたりから急に元気がなくなり、現在、家の中に入れて看病中。伝染病に感染してしまったか?治療と言っても、様子を見て、症状にあっていると思われる薬を与えてやるしかないのだが・・。ワンコが体調を崩した時は、いつももどかしい思いをしている。何とか回復をしてくれますように。他の4匹の仔犬にも感染してしまっただろうか?
20180211(ブログ用)

今日は犬ぞりで、海氷の厚さを測定しに行く予定だったが、キャンセルして、仔犬の世話をしながら、村での日課作業をしている。事務仕事もたくさん抱えているので、よしとしよう。

ここでは住んでいる住民の人たちのように、身内もいないので、ちょっとお願い、という分けにはいかず、頼れずに一人でやるしかないのはつらいなあ・・。気が折れてしまいそうになる時がある。

それにしても、次から次へと作業が増えていくなあ・・(苦笑)。

写真:家の中で看病中の「オーブ」オス。

2018年2月9日(金) シオラパルク 曇り -22.9℃
 2月に入ってから、もう一つ天気がスッキリせず。今日も気圧が下り、やや強めの北風が吹いている。曇り空。
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朝からフィヨルド奥のMeehan氷河下まで、偵察に行ってきた。太陽が戻って、もう少し明るくなったら、4月の内陸観測調査に向けて、犬ぞりで氷河を登るルート上に、目印の赤い旗が付いた竹竿を、立てていく作業をする。3月下旬頃までの作業の一つだ。今日は氷河へ取っ付く、入り口を確認してきた。

写真:Meehan氷河下まで偵察に。

2018年2月8日(木) シオラパルク 雪のち曇り -23.3℃
 いや~、強烈なブリザードだった。6日から7日午後にかけて、吹き荒れた。この冬一番の強い風。シオラパルク村から10kmほど離れた、フィヨルド外の沖合で、再凍結を始めた新氷が、また風で押し流された。シオラパルクのあるフィヨルド内は海氷が平均85cmを超えて、定着している。
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南の空の鮮やかさが日に日に綺麗で、太陽がすぐそこまで近づいてきているのがわかる。極夜が明けるまで、あと少し。この時期は面白くて、太陽は顔を出さないのだけど、AM9時くらいには南東の空が随分と明るくなり、午後2時頃が明るさのピークで、夕方6時を過ぎてもまだ南西の空に、薄明るさが残る。
1月中旬頃からの空の色が多彩で、僕としては3月上旬頃までが一年で一番好きな季節だ。
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  今日のワンコは「ガリッ」オス4歳。前回の「ワサビ」とは兄弟で、「リッカ」と合わせて3兄妹だ。ワサビよりはやや体が大きいけど、何故かワサビには頭が上がらない「ガリッ」。他のワンコたちと同じく、人懐っこい。飼い主によって、育て方も色々だけど、僕はかなり懐かせて育ててしまうほうだ。懐いていないワンコはいないなあ・・(笑)

写真上:ブリザード明けの午後の空。太陽がすぐそこに・・。
写真下:「ガリッ」4歳。

2018年2月4日(日) シオラパルク 地吹雪のち雪 -20.4℃
 2月に入って、天気が荒れ模様だ。内陸からの吹き下ろしの強風が1日の夕方から翌朝にかけてと、また昨日3日の夜から今日4日の午後まで吹き荒れ、10kmほど沖合の海氷が流失している。このあとの天気予報も波があるようで、今週は不安定な荒れ模様の天気になりそうな気配。
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  今日のワンコは「ワサビ」オス4歳。母犬のママットルが4年前に産んでから、ずっと見てきている。落ち着きがない、活動的なワンコ。それでも4歳になり、だいぶ大人になったかな(笑)。メチャクチャ懐いてくれている。ちなみに少し前に紹介した、メス犬の「リッカ」とは兄妹です。

写真:「ワサビ」4歳。

2018年1月31日(水) シオラパルク 雪のち晴れ -23.8℃
 今日で1月も終わり。月蝕が見れるかとカメラを持って期待したが、あいにくその時間帯は雪で空が見えず。残念!雪の中、犬ぞりで海氷測定に出かけてきた。
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 今日のワンコ近況は「ママットル」メス6歳。1歳の時に僕のところへやって来たママットルもすっかりベテランの歳になってしまった。名前は日本語に訳すと「美味しいもの」みたいな意味になるが、1歳の時と変わらず美味しいものには目がなく、食いしん坊のママットルだ。

写真:「ママットル」6歳。

2018年1月29日(月) シオラパルク 晴れ -26.7℃
 久々に定期便のヘリコプターがやってきた。この冬は、この何年かのうちでは、12月から1月にかけての流通が、すごく悪かったなあ。年々この地域が置き去りにされていく感じがするのは、気のせいだろうか。ひと昔まえの体制のほうが良かったような・・。
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 今日のワンコは「ヌターバル」オス5歳。生まれたばかりの時に譲り受けたので、「新しいヤツ」という意味の名前をエスキモー語で付けたが、もう5歳になり、ただいま全盛期の年齢だ。僕のチームのワンコたちは、人懐っこいワンコが多く、ヌターバルもそうだなあ。僕がそばに行くと、お腹を向けて「触ってくれ」と尻尾を振りながらアピールする(笑)。

写真:「ヌターバル(新しいヤツ)」5歳。

 2018128日(日) シオラパルク 晴れ -26.8

 

 ワンコ近況で「ヒャカ」(オス)7歳。前回のナッホと兄弟で、やっぱりベテランらしく安定感があって、手間も掛からないワンコ。兄弟揃って人懐っこい。昨シーズンは一時怪我をしてしまったが、この冬は怪我なく過ごしてくれますように。これからが本格的な犬ぞりシーズンだよ。

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北海道のマイナス32℃まではいかないが(笑)、こちらもいい感じで冷え込んできた。ここは高緯度のわりには暖かい地域だ。太陽が戻るまであと3週間ほど。日々が慌ただしく過ぎていきます。

 

写真:「ヒャカ」オス7歳。

2018123日(火) シオラパルク 晴れ -22.8

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 今日のワンコは「ナッホ」(オス)。ナッホも7歳の超ベテランとなった。歳のわりには落ち着きがなく、そばに行くと覆いかぶさるように飛びついてくる(笑)。体格がいいので、押し倒されそうになり、振りほどくのが大変。ソリも黙々と引っ張ってくれる。安定感あり。4月には大仕事があるから、期待してるよ!

 

写真:「ナッホ」オス7歳。

2018年1月20日(土) シオラパルク 晴れ -22.1℃
 ワンコ個別の近況。今日は「キャヨット」。今はチームで最長老となり8歳。もういつリタイヤしてもいい歳になったが、今のところまだ他の犬たちのスピードにもちゃんと付いてきていて、元気だ。チームで体が一番大きいにも関わらず、喧嘩を好まず、他のワンコたちにも喧嘩を吹っかけることもない。これから一番寒い2月を迎えるけど、頑張ってくれよ。
歳をとったワンコが生き延びるかどうか、いつも同じパターンがあって、厳冬期は老犬にとっては越せるか越せないか、厳しい季節です。このところ気温は高いけど、ワンコたちにとっては、温暖な気候のほうがいい。
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あと先日実施の、シオラパルク村の予防接種は、4日かけて全頭のワンコたちが終った。シオラパルク村には今回は、152頭のワンコが(生後3ヶ月以下は除く)予防&識別マイクロチップの接種を受けたとのこと。約150頭。人口40人ほどの村で、数が多いようにみえるが、犬ぞりが今以上に生活に基づいていた、10~15年前頃までの半分の数にも満たないと思う。
このあと北西部地区では、最大のカナックの町、ケケッタ村、サビシビック村でも同様の接種が実施されるとのこと(15年ほどの間で、2つの小さな村が廃村となり、今はこの地区は4つの町村から成る)。
現在の犬の個体数調査も兼ねているのかもしれない。

写真:チーム最長老の「キャヨット」。


2018年1月18日(木) シオラパルク 晴れ -14.8℃
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 チームのワンコたちの、個別の近況報告を始めることにしよう。
産休中だったメス犬の「リッカ」が今日から復帰した。今シーズン、初走行だ。村からフィヨルドの奥の海氷測定地点まで、他の6頭のオス犬たちと軽く走らせてきた。
仔犬たちがどうやら乳離れしたようで、少しずつ走らせ始めることに。おっぱいが走行中にまだ凍り付く可能性があるので、市販の犬用のウェアのお腹の部分に、毛皮を縫い込んでやり、胸に当ててやる。特別だよ、リッカ!

写真:犬ぞりに復帰の「リッカ」。胸当てを当ててやる。

2018年1月17日(水) シオラパルク 晴れ -18.6℃
 月曜日から、予防接種の担当者がシオラパルク村を訪れていて、村の犬たちに感染病の予防接種をしてくれている。なんでも今年から、犬識別のマイクロチップを体内に埋め込んで管理する試みが始まるそうで、僕のワンコたちも皆、予防接種&マイクロチップを埋め込んでもらった。
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ただこの北西部地方全体でいうと、犬ぞりが今のところまだ、冬の生活の交通手段に利用されている割合が大きく、犬の数が半端じゃないのと、老衰・体調不良で亡くなっていく犬や、産まれてくる犬もひっきりなしで(避妊、去勢手術を受けれる施設はないので)、入れ替わりが激しく、管理しきれるのだろうか・・?ワクチンもなかなか届かないし・・。しばらく何年か続けて、有効かどうか見極める必要があると思う。興味を持って見ることにしよう。

写真:マイクロチップを肩甲骨のあたりに埋め込んだ(注射器タイプで、打ち込む)あと、反応するか機器で確認をしている様子。

2018年1月16日(火) シオラパルク 晴れ -20.5℃
 13日から15日未明にかけては、最強には程遠かったが、この冬一番の「アバンナット(強い北風)」が、内陸から吹き下りた。吹き下ろしの「アバンナット」は、シオラパルク村の風物詩だ。時には「ゴォ~!」っと、風を切りながら、家を揺るがす。
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シオラパルク村の南の対岸、カギャ岬~西10kmほど沖合の海氷が動いて海が開いた。

写真:南から西の沖合の海が開いた(横の黒い線が、沖合いに開いた海)

2018年1月14日(日) シオラパルク ブリザード~地吹雪 -15.6℃
 昨日から、風が吹き荒れている。明日あたりまで続きそうな気配。仔犬たちは外での小屋生活に、すっかり慣れたが、舞い散る雪でどうしても毛の表面に粉雪がへばり付き、表面の毛がパリパリに凍り付いてしまったので、毛が乾くまで、夕方に家の前室に一時避難。まだまだ手が掛かり、大人のワンコのようにはいきません。それでもどんどん成長し、すでに全長は40cmを越えたんじゃないかな。
20180114(ブログ用)

昨夜は数時間おきに、仔犬の様子をみがてら、犬小屋の周りを除雪したりして、今日はやや寝不足気味。
極夜の終盤は、いつも生活のリズムがメチャクチャになるなあ・・。

写真:前室に一時避難の仔犬たち。

2018年1月9日(火) シオラパルク 晴れ -23.1℃

 産休のメス犬「リッカ」を除いて、この冬初めて全頭で走って来た。今日は海氷測定の作業はなしで、ワンコたちのためと、僕も楽しむための走行。チームはいい感じでまとまってきた。
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極夜も折り返して3週間近くが経ち、南の空もだんだんと明るくなっている。太陽が戻るまで、あと40日ほど。

1月末頃には、隣り町のカナックへ長距離を走らせるのと、ワンコの補強も兼ねて行きたいと思っている。その頃には仔犬も橇に乗っけて、一緒に行けるんじゃないかな。

写真:10頭のワンコたちとレッスンがてら、走行を楽しんできた。

2018年1月8日(月) シオラパルク 曇り -15.1℃
 ここで、僕の犬ぞりチームのワンコたちの現状報告を。

 事後報告となってしまったが、12月中旬に1歳を過ぎたオス犬「レオ」が亡くなってしまった。年末年始に差し掛かかったこともあり、気持ちが暗くなるのが嫌で報告が遅れてしまった。原因はよく分からず、朝の見回りに行くと倒れていた。「レオ」は命名してくれた知人の方がいて、ほんとに申しわけない気持ちです。すみません。いい感じで犬ぞりを覚えてきた矢先だったのに・・。
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 夏の日本帰国中には、5歳になろうとしていた、全盛期のオス犬「ショウヤ」も事故で亡くなってしまってた。目が届かない帰国中の出来事で、未練タラタラだ。
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 今シーズンは戦力が落ちてしまっていて、頭を抱えている。全てがスムーズに・・というわけには、なかなかいかない。4月に研究者の観測サポートを、犬ぞりでする予定があるので、チームの補強をする必要がある。現在のシオラパルク村では、犬ぞりから離れていく人たちが多く、チームがコンパクト化され、なかなか犬が手に入らない。個人、個人でみると、僕が一番犬を持っているかもしれない。そんな感じだ。
現在の僕のチームは、オス犬9頭、メス犬2頭、仔犬オス1匹、仔犬メス3匹。獣医もいない厳しい自然環境下なので、仔犬も無事に育って欲しい。

また個々のワンコたちの近況報告もしていきます。

写真上:1歳を過ぎて、犬ぞりで走るのが楽しそうだった「レオ」。
写真下:サボらず、とにかく橇をよく引っ張ってくれた「ショウヤ」。

2018年1月7日(日) シオラパルク 曇り -18.6℃
 冬のシーズン始めは、体が寒さに慣れていなくて、マイナス10℃でも寒く感じるけど、季節が深まる毎に、マイナス10℃が暖かく感じ、しばらくするとマイナス15℃にも慣れてきて、今は体がマイナス20~25℃仕様になっている。今日は気温がマイナス20℃には下がらず、犬ぞりで走ってても「寒いなあ~」という感じでもない(笑)。これから2月にかけては、ここでは厳冬期を迎える。
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 年が明けて、昨日6日(土)まではイベントで(今はキリスト教が浸透していて、そのイベントと思われる)、子供たちが仮装して、家にお菓子をもらいにやってきたりとか、何かと村の中も盛り上がっていたが、どうやらひと段落したようだ。日曜日の今日は、ひっそりとしている。
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 5匹の仔犬たちの成長も順調で、メス犬一匹はアピレングアにもらわれていくことに決まっている。オス犬一匹とメス犬三匹を手元に残す。
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 昨年12月中旬頃から、村の犬たちが立て続けに死んでしまっていて(特に若い犬)、どうやら病気が流行っているみたいだ。仔犬たちに早く予防接種をしてやりたいが、先住民族の世界最北の村、後回しにされてしまうのか、いつもなかなかワクチンが届かないのだ。年明けに、村にワクチンを送ってくれるように、グリーンランドの政府機関にメールを送り要望している。いつ届いてくれるか・・。

写真上:今日も犬ぞりで海氷測定をしてきた。
写真中:仔犬たちの囲いを手直しして、広くしてあげた。
写真下:餌を仲良く食べる、母親のリッカと仔犬たち。

2018年1月1日(月) シオラパルク 雪のち曇り -20.3℃
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 31日は前々日、前日と地吹雪で外に出れず、作業をやり残したぶん、犬ぞりを出して海氷の厚さを測りに行ってきた。
夜は村の人たちの集まりがあり参加。そして新年を迎えた。近年は、打ち上げ花火がお店で販売されるようになり、年明けと同時にみんなが一斉に打ち上げる。15分ほど続く。市販されているとはいえ、日本より安全基準がおおらかなのか、かなり本格的な打ち上げ花火だ。夏の貨物船で運び込まれる。これ一昔前は、ライフルを空に向かってドンドンと撃っていた。
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生後一ヶ月を過ぎた仔犬たちは、新しい年に合わせて屋外での生活を始めた。古い荷置き用のパレットをもらって、犬小屋の前に囲いを作って、極夜の暗闇の中で迷子にならないようにした。

写真上:村の集まりにて。クリスマスツリーを回りながら、聖歌を歌う風景。
写真下:屋外で生活を始めた、仔犬たち。

2018年1月1日(月)
2018Greeting

 明けましておめでとうございます。グリーンランド・シオラパルク村も、日本より12時間遅れて新年を迎えました。2018年が皆さまにとって、良い年でありますように・・。

今後15年間の目標は、はっきりとしています。一人で出来ることではありませんが、実現できるように、信じて、迷わず、覚悟を持って進みます!

環境への取り組みとして
・日本の北極観測における民間支援体制を整える
・グリーンランド極北域とカナダ極北域に日本の観測施設を設置する

国際交流・文化交流として
・エスキモー民族(グリーンランド北西部地方)と日本の交流(姉妹都市・友好都市関係)の促進・締結と、その後の両地域間の交流
・エスキモー民族伝統文化(犬ぞりなど)の継承

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