山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2018年1月29日(月) シオラパルク 晴れ -26.7℃
 久々に定期便のヘリコプターがやってきた。この冬は、この何年かのうちでは、12月から1月にかけての流通が、すごく悪かったなあ。年々この地域が置き去りにされていく感じがするのは、気のせいだろうか。ひと昔まえの体制のほうが良かったような・・。
20180129(ブログ用)

 今日のワンコは「ヌターバル」オス5歳。生まれたばかりの時に譲り受けたので、「新しいヤツ」という意味の名前をエスキモー語で付けたが、もう5歳になり、ただいま全盛期の年齢だ。僕のチームのワンコたちは、人懐っこいワンコが多く、ヌターバルもそうだなあ。僕がそばに行くと、お腹を向けて「触ってくれ」と尻尾を振りながらアピールする(笑)。

写真:「ヌターバル(新しいヤツ)」5歳。

 2018128日(日) シオラパルク 晴れ -26.8

 

 ワンコ近況で「ヒャカ」(オス)7歳。前回のナッホと兄弟で、やっぱりベテランらしく安定感があって、手間も掛からないワンコ。兄弟揃って人懐っこい。昨シーズンは一時怪我をしてしまったが、この冬は怪我なく過ごしてくれますように。これからが本格的な犬ぞりシーズンだよ。

20180126(ブログ用)-2

北海道のマイナス32℃まではいかないが(笑)、こちらもいい感じで冷え込んできた。ここは高緯度のわりには暖かい地域だ。太陽が戻るまであと3週間ほど。日々が慌ただしく過ぎていきます。

 

写真:「ヒャカ」オス7歳。

2018123日(火) シオラパルク 晴れ -22.8

20180123(ブログ用)

 今日のワンコは「ナッホ」(オス)。ナッホも7歳の超ベテランとなった。歳のわりには落ち着きがなく、そばに行くと覆いかぶさるように飛びついてくる(笑)。体格がいいので、押し倒されそうになり、振りほどくのが大変。ソリも黙々と引っ張ってくれる。安定感あり。4月には大仕事があるから、期待してるよ!

 

写真:「ナッホ」オス7歳。

2018年1月20日(土) シオラパルク 晴れ -22.1℃
 ワンコ個別の近況。今日は「キャヨット」。今はチームで最長老となり8歳。もういつリタイヤしてもいい歳になったが、今のところまだ他の犬たちのスピードにもちゃんと付いてきていて、元気だ。チームで体が一番大きいにも関わらず、喧嘩を好まず、他のワンコたちにも喧嘩を吹っかけることもない。これから一番寒い2月を迎えるけど、頑張ってくれよ。
歳をとったワンコが生き延びるかどうか、いつも同じパターンがあって、厳冬期は老犬にとっては越せるか越せないか、厳しい季節です。このところ気温は高いけど、ワンコたちにとっては、温暖な気候のほうがいい。
20180120(ブログ用)

あと先日実施の、シオラパルク村の予防接種は、4日かけて全頭のワンコたちが終った。シオラパルク村には今回は、152頭のワンコが(生後3ヶ月以下は除く)予防&識別マイクロチップの接種を受けたとのこと。約150頭。人口40人ほどの村で、数が多いようにみえるが、犬ぞりが今以上に生活に基づいていた、10~15年前頃までの半分の数にも満たないと思う。
このあと北西部地区では、最大のカナックの町、ケケッタ村、サビシビック村でも同様の接種が実施されるとのこと(15年ほどの間で、2つの小さな村が廃村となり、今はこの地区は4つの町村から成る)。
現在の犬の個体数調査も兼ねているのかもしれない。

写真:チーム最長老の「キャヨット」。


2018年1月18日(木) シオラパルク 晴れ -14.8℃
20180118(ブログ用)

 チームのワンコたちの、個別の近況報告を始めることにしよう。
産休中だったメス犬の「リッカ」が今日から復帰した。今シーズン、初走行だ。村からフィヨルドの奥の海氷測定地点まで、他の6頭のオス犬たちと軽く走らせてきた。
仔犬たちがどうやら乳離れしたようで、少しずつ走らせ始めることに。おっぱいが走行中にまだ凍り付く可能性があるので、市販の犬用のウェアのお腹の部分に、毛皮を縫い込んでやり、胸に当ててやる。特別だよ、リッカ!

写真:犬ぞりに復帰の「リッカ」。胸当てを当ててやる。

2018年1月17日(水) シオラパルク 晴れ -18.6℃
 月曜日から、予防接種の担当者がシオラパルク村を訪れていて、村の犬たちに感染病の予防接種をしてくれている。なんでも今年から、犬識別のマイクロチップを体内に埋め込んで管理する試みが始まるそうで、僕のワンコたちも皆、予防接種&マイクロチップを埋め込んでもらった。
20180117(ブログ用)-1

ただこの北西部地方全体でいうと、犬ぞりが今のところまだ、冬の生活の交通手段に利用されている割合が大きく、犬の数が半端じゃないのと、老衰・体調不良で亡くなっていく犬や、産まれてくる犬もひっきりなしで(避妊、去勢手術を受けれる施設はないので)、入れ替わりが激しく、管理しきれるのだろうか・・?ワクチンもなかなか届かないし・・。しばらく何年か続けて、有効かどうか見極める必要があると思う。興味を持って見ることにしよう。

写真:マイクロチップを肩甲骨のあたりに埋め込んだ(注射器タイプで、打ち込む)あと、反応するか機器で確認をしている様子。

2018年1月16日(火) シオラパルク 晴れ -20.5℃
 13日から15日未明にかけては、最強には程遠かったが、この冬一番の「アバンナット(強い北風)」が、内陸から吹き下りた。吹き下ろしの「アバンナット」は、シオラパルク村の風物詩だ。時には「ゴォ~!」っと、風を切りながら、家を揺るがす。
20180116(ブログ用)

シオラパルク村の南の対岸、カギャ岬~西10kmほど沖合の海氷が動いて海が開いた。

写真:南から西の沖合の海が開いた(横の黒い線が、沖合いに開いた海)

2018年1月14日(日) シオラパルク ブリザード~地吹雪 -15.6℃
 昨日から、風が吹き荒れている。明日あたりまで続きそうな気配。仔犬たちは外での小屋生活に、すっかり慣れたが、舞い散る雪でどうしても毛の表面に粉雪がへばり付き、表面の毛がパリパリに凍り付いてしまったので、毛が乾くまで、夕方に家の前室に一時避難。まだまだ手が掛かり、大人のワンコのようにはいきません。それでもどんどん成長し、すでに全長は40cmを越えたんじゃないかな。
20180114(ブログ用)

昨夜は数時間おきに、仔犬の様子をみがてら、犬小屋の周りを除雪したりして、今日はやや寝不足気味。
極夜の終盤は、いつも生活のリズムがメチャクチャになるなあ・・。

写真:前室に一時避難の仔犬たち。

2018年1月9日(火) シオラパルク 晴れ -23.1℃

 産休のメス犬「リッカ」を除いて、この冬初めて全頭で走って来た。今日は海氷測定の作業はなしで、ワンコたちのためと、僕も楽しむための走行。チームはいい感じでまとまってきた。
20180109(ブログ用)

極夜も折り返して3週間近くが経ち、南の空もだんだんと明るくなっている。太陽が戻るまで、あと40日ほど。

1月末頃には、隣り町のカナックへ長距離を走らせるのと、ワンコの補強も兼ねて行きたいと思っている。その頃には仔犬も橇に乗っけて、一緒に行けるんじゃないかな。

写真:10頭のワンコたちとレッスンがてら、走行を楽しんできた。

2018年1月8日(月) シオラパルク 曇り -15.1℃
 ここで、僕の犬ぞりチームのワンコたちの現状報告を。

 事後報告となってしまったが、12月中旬に1歳を過ぎたオス犬「レオ」が亡くなってしまった。年末年始に差し掛かかったこともあり、気持ちが暗くなるのが嫌で報告が遅れてしまった。原因はよく分からず、朝の見回りに行くと倒れていた。「レオ」は命名してくれた知人の方がいて、ほんとに申しわけない気持ちです。すみません。いい感じで犬ぞりを覚えてきた矢先だったのに・・。
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 夏の日本帰国中には、5歳になろうとしていた、全盛期のオス犬「ショウヤ」も事故で亡くなってしまってた。目が届かない帰国中の出来事で、未練タラタラだ。
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 今シーズンは戦力が落ちてしまっていて、頭を抱えている。全てがスムーズに・・というわけには、なかなかいかない。4月に研究者の観測サポートを、犬ぞりでする予定があるので、チームの補強をする必要がある。現在のシオラパルク村では、犬ぞりから離れていく人たちが多く、チームがコンパクト化され、なかなか犬が手に入らない。個人、個人でみると、僕が一番犬を持っているかもしれない。そんな感じだ。
現在の僕のチームは、オス犬9頭、メス犬2頭、仔犬オス1匹、仔犬メス3匹。獣医もいない厳しい自然環境下なので、仔犬も無事に育って欲しい。

また個々のワンコたちの近況報告もしていきます。

写真上:1歳を過ぎて、犬ぞりで走るのが楽しそうだった「レオ」。
写真下:サボらず、とにかく橇をよく引っ張ってくれた「ショウヤ」。

2018年1月7日(日) シオラパルク 曇り -18.6℃
 冬のシーズン始めは、体が寒さに慣れていなくて、マイナス10℃でも寒く感じるけど、季節が深まる毎に、マイナス10℃が暖かく感じ、しばらくするとマイナス15℃にも慣れてきて、今は体がマイナス20~25℃仕様になっている。今日は気温がマイナス20℃には下がらず、犬ぞりで走ってても「寒いなあ~」という感じでもない(笑)。これから2月にかけては、ここでは厳冬期を迎える。
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 年が明けて、昨日6日(土)まではイベントで(今はキリスト教が浸透していて、そのイベントと思われる)、子供たちが仮装して、家にお菓子をもらいにやってきたりとか、何かと村の中も盛り上がっていたが、どうやらひと段落したようだ。日曜日の今日は、ひっそりとしている。
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 5匹の仔犬たちの成長も順調で、メス犬一匹はアピレングアにもらわれていくことに決まっている。オス犬一匹とメス犬三匹を手元に残す。
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 昨年12月中旬頃から、村の犬たちが立て続けに死んでしまっていて(特に若い犬)、どうやら病気が流行っているみたいだ。仔犬たちに早く予防接種をしてやりたいが、先住民族の世界最北の村、後回しにされてしまうのか、いつもなかなかワクチンが届かないのだ。年明けに、村にワクチンを送ってくれるように、グリーンランドの政府機関にメールを送り要望している。いつ届いてくれるか・・。

写真上:今日も犬ぞりで海氷測定をしてきた。
写真中:仔犬たちの囲いを手直しして、広くしてあげた。
写真下:餌を仲良く食べる、母親のリッカと仔犬たち。

2018年1月1日(月) シオラパルク 雪のち曇り -20.3℃
20180101(ブログ用)-1

 31日は前々日、前日と地吹雪で外に出れず、作業をやり残したぶん、犬ぞりを出して海氷の厚さを測りに行ってきた。
夜は村の人たちの集まりがあり参加。そして新年を迎えた。近年は、打ち上げ花火がお店で販売されるようになり、年明けと同時にみんなが一斉に打ち上げる。15分ほど続く。市販されているとはいえ、日本より安全基準がおおらかなのか、かなり本格的な打ち上げ花火だ。夏の貨物船で運び込まれる。これ一昔前は、ライフルを空に向かってドンドンと撃っていた。
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生後一ヶ月を過ぎた仔犬たちは、新しい年に合わせて屋外での生活を始めた。古い荷置き用のパレットをもらって、犬小屋の前に囲いを作って、極夜の暗闇の中で迷子にならないようにした。

写真上:村の集まりにて。クリスマスツリーを回りながら、聖歌を歌う風景。
写真下:屋外で生活を始めた、仔犬たち。

2018年1月1日(月)
2018Greeting

 明けましておめでとうございます。グリーンランド・シオラパルク村も、日本より12時間遅れて新年を迎えました。2018年が皆さまにとって、良い年でありますように・・。

今後15年間の目標は、はっきりとしています。一人で出来ることではありませんが、実現できるように、信じて、迷わず、覚悟を持って進みます!

環境への取り組みとして
・日本の北極観測における民間支援体制を整える
・グリーンランド極北域とカナダ極北域に日本の観測施設を設置する

国際交流・文化交流として
・エスキモー民族(グリーンランド北西部地方)と日本の交流(姉妹都市・友好都市関係)の促進・締結と、その後の両地域間の交流
・エスキモー民族伝統文化(犬ぞりなど)の継承

2017年12月27日(水) シオラパルク 晴れ -25.7℃
20171227(ブログ用)

 気持ちいいくらい快晴。冬至が過ぎて日に日に南の空が明るくなり始めた。今日のシオラパルク村付近から、天空の写真です(上が北)。

20171226日(火) シオラパルク 晴れ -24.8

 シオラパルク村でもクリスマスが過ぎた。定期ヘリコプター便がキャンセル続きで、クリスマス休暇前に、郵便小包を全部運びきれなかったそうだ。村の人たちに届くはずのクリスマスプレゼントも、隣りのカナックの町で止まってるみたいで、その影響か?この冬の村の集まりは、年が明けて13日だそうだ。

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今年から、極夜中の月が出ていない時と、空に雲が掛かっている時は、飛行したらダメだとか、デンマークから規制が入ったとか。3分の1の確率もないような気が・・(笑)これまで事故なく運航されていたんだけど?
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それでもクリスマスは、僕もあちこちの家から声を掛けてもらい、ご馳走になり楽しませてもらった。村はどちらかというと休暇モードで、年が明けるまでこんな感じなのかな。今日は朝から犬たちを走らせてきた。

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写真上:積み重なるように眠る仔犬たち。

写真中:家の中に入ろうかどうかと迷う仔犬たち。

写真下:すっかりヨチヨチと歩くようになった仔犬たち。

2017年12月21日(木) シオラパルク 晴れ一時曇り -20.9℃
 11月20日にシオラパルク入りして以来、週に2便あるヘリコプター定期便がキャンセル続きで、この1ヶ月の内に1回だか2回くらいしか飛んで来ていなかった。昨日12月20日にようやく久しぶりに定期便が村にやって来た。クリスマス休暇に村に戻って来る人たちが、ずっとフライトを待ち続けていて、珍しく2便もフライトがあった。ひと時、村の人口が増える期間だ。
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 そろそろかと思い仔犬たちに、ドックフードをお湯でふやかして与えてみた。ガツガツとまではいかないが、舐めるように食べ始めた。
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写真上:リッカ親子。
写真下:離乳食を食べ始めた仔犬たち。

20171218日(月) シオラパルク 晴れ、曇り -21.0

 

 何かとあって、ブログ更新がまたしばらく開いてしまった。暖かかった気温も、昨日あたりからマイナス20℃を下回って、冷え込み始めた。指のあかぎれがひどく、寒さにズキズキ沁みる。

20171218(ブログ用)-1
 

明るい話題を。ワンコブログになってしまってますが・・。

何日か前に、仔犬たちの目も開き、ヨチヨチと歩き始めている。生後20日ほどであっという間に身体も3倍くらい?になった。人間も大人になるまでの成長がこれくらい早かったらどうだろう?(笑)

20171218(ブログ用)-2
 

写真上:目が開いた仔犬たち。

写真下:母乳を飲む仔犬たち。


 2017年12月10日(日) シオラパルク 曇りのち雪 -7.8℃

 この数日は、±0.0℃前後の気温が続いた。少し体を動かすと汗が噴き出て来る。
20171210(ブログ用)-1

毎シーズン日課はだいたい決まっていて、それら作業をしながら、坦々と毎日が過ぎていく。5月上旬に帰国するまでの、この冬の滞在期間中の予定はすでに決まっていて、特に4月には日本からの研究者の方と共に、グリーンランド内陸部へ3週間ほど、犬ぞりで観測調査をすることになっているので、それに合わせて準備を進めていくことになる。
極夜中は犬たちの体調を整え、チームを仕上げていくこと。太陽が戻り十分に明るくなる2月下旬以降は、登坂する氷河のルート工作(目印旗を立てる)と荷揚げなど、研究者チームと合流するまでに済ませなければならない。

また、帰国後の日本国内での取り組み、活動のことも今からちゃんと準備を進めていかないといけない。そんな感じで、頭の中はグルグルと色んなことが回っている。

今は仔犬がいてくれるのが、いい気分転換。
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写真上:海氷の厚さを測定する風景。
写真下:どんどん大きくなる仔犬と(今日は2匹だけ)。まだ目は開かない。

 2017年12月7日(木) シオラパルク 晴れ -15.4℃
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写真上:12月7日早朝の月明かりの下で。今日は海氷データ収集作業なしのフリー走行。
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写真中:メス犬「リッカ」の子育て中の様子。家の前室に犬小屋を置いてあげた。
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写真下:生後11日目。日に日に大きくなっていく。そろそろ目を開く頃か?

 2017年12月3日(日) シオラパルク 曇り時々雪 -3.0℃
 気付いたらもう師走。ブログの更新も一週間しないままになっていた。簡単にこの一週間の報告。
 20日にシオラパルク村に到着して、ワンコたちと再会すると、メス犬の「リッカ」がお腹を大きくしている状態だった。他の作業と並行して、お産の準備をしていた。こちらの家は室内の保温を高めるために2重ドアになっていて、前室がある。そこに入る大きさの犬小屋を作ってやったり、下に敷いてやる枯れ草を取りにいったりして態勢が整うと、28日夕方からお産が始まり、翌29日朝までかかって無事終えた。全部で5匹の仔犬が今のところ順調に育っている(全部で9匹産んだが、4匹は残念ながら生きれず)。オスが1匹とメスが4匹。気候が厳しい季節なので、育たないこともよくある。何とか育ってくれますように!
20171203(ブログ用)-1

 夏に鈍ってしまったワンコたちの、体力回復トレーニングも調子よく、今日から6頭の犬たちをグループにして走り始 めた。この冬は今のところ海氷が順調に発達していて、数日前に村の前の海氷を測定したところ、すでに45cmほどの厚さになっていた。早々に犬ぞりで、隣り町のカナックまで出かけた住民もいる。この早い時期に行けるのは、ほんとに随分と久しぶりのことだ。このまま強いブリザードなければ、定着してくれるかもしれない。そうそう、数日前に気温がプラス4℃くらいまで跳ね上がり、雨がわずかに降った。
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 村はこの冬の人口は40人ほど。小学校の先生が新たに家族でカナックからやってきたり、南の町から戻って来た家族がいたりとか、昨シーズンより少し増えている。もっとも5~10人くらいの変動は、しょっちゅうあるのだけど‥。子供たちは相変わらず、入れ替わりで悪さをしに(笑)遊びにやって来る。
20171203(ブログ用)-3

写真上:仔犬を産んだ、メス犬の「リッカ」。
写真中:今日から6頭に増やしてトレーニング。満月が雲に隠れているとはいえ、周囲はいくらか明るい。後ろの灯りはシオラパルク村。※写真を少し明るく編集しています。
写真下:家に遊びに来る子供たち。

 2017年11月26日(日) シオラパルク 晴れ -16.0℃
 シオラパルク村に入って、7日目にしてようやく今シーズンの犬ぞりをスタートすることが出来た。朝7時頃から軽く犬ぞりを走らせて来た。
まずは少数の4頭から。まだ海氷上には雪が無く、ツルツルの状態。4頭だけでも凄くスピードが出る。このツルツルの氷は、走らせ過ぎるとワンコたちは足裏の肉球を擦り減らせてケガをするので注意しないといけない。また雪が海氷上に無い時、長時間走る場合は、水分補給となる雪を橇に積み込んで、休憩のときに与えたりする。
20171126(ブログ用)-1

 雪と氷が溶ける夏の間は、餌を食べて寝るだけの生活をしているエスキモー犬たちは、少しずつ走らせてそのシーズンの筋力、体力を戻していくのがパターンだ。こちらのエスキモー猟師たちは、狩猟の罠を近場に仕掛けて、それを見回りに行くことで犬たちのいいトレーニングにもなり、犬ぞりが生活に基づいている。広域を走りやすくなる太陽が戻る2月頃には、犬たちもすっかり身体が出来上がるというわけだ。
近年は狩猟の規制が厳しく、地元の人たちも狩猟ライセンスをもらえないケースが多く、当然僕には狩猟ライセンスが下りない。だから、計画的に犬たちを走らせてコンディションを作ってやらないといけない。来年4月には、日本からの研究者と、グリーンランド内陸部へ観測調査に行く計画が待っている。
20171126(ブログ用)-2

 いい感じで今シーズンもスタートすることが出来た。このあとは海氷上で定点を定め、海氷の厚さなどを定期的に測定していく作業も加えていく。ワンコたちの様子も、またブログ上で報告していきます!

写真上:今シーズン初滑り。4頭のワンコたちと。
写真下:今日は「ワサビ」「ガリッ」「コテツ」「ギンガ」の4頭で出かけた。

20171123日(木) シオラパルク 晴れ -11.2

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 結局カナックで5日間足止めを喰らったあと、20日月曜日にようやくホームタウンとしているグリーンランド最北の村、シオラパルクに到着。村の皆さんとも再会を果たした。そしてワンコたちとも再会。例年より2週間ほど遅いので、すっかり極夜真っ只中だ。11月初めくらいならもう少し明るく、色々と滞在するための態勢作り(外作業)がやりやすいのだけど・・。

 22日は村から海岸に沿って西側に1kmほど離れたあたりの陸地に、自動気象計を設置。いつもと同じ場所。23日の今日は、例年通りの生活パターンに持って行くことができた。でもまだ落ち着かない。

10月下旬から11月中旬にかけては、それなりに冷え込んだそうで、すでに村の猟師の人たちは村近辺の海氷上を犬ぞりで走っている。少し遅れをとってしまったが、気分的に落ち着いたら、僕も犬たちを走らせ始めたい。

 またこちらでの活動の様子をブログで綴っていきます。

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写真上:正午を過ぎた南の空。極夜真っ只中。

写真下:ワンコたちとも再会。暗くてはっきりしない写真ですが・・(笑)





 20171118日(土) カナック 晴れ/曇り

 カナックの町で足止めが続いている。それほど天気は悪くないように思うが、新月で空には雲も多いようで、極夜で周囲が暗過ぎるからヘリコプターを飛ばすのは慎重なのか?今日もシオラパルク村へのヘリコプター便はキャンセルとなった。振り替え便が月曜日の20日となるらしい。嘆いても仕方ないので、日本でやり残した事務作業をパソコンでやったり、持参した本を読んだりしながら過ごしている。

 今日ももう一つお知らせをさせて下さい。「アバンナット2018年カレンダー」を下記の貼り付けファイルの要項で販売しています。

20171120(ブログ用)カレンダー2018販売案内

 お知らせを一つ。

アバンナット活動では、2017-2018年シーズン犬ぞりチームの、ワンコたちのサポーターを、下記の貼り付けファイルの要項で募集しています。

2006年から継続している「アバンナットプロジェクト」は、応援して下さっている皆さまのもと、活動が成り立っております。ご支援・ご協力をどうぞ宜しくお願い致します。

無題













 




 2017年11月16日(木) カナック 晴れ -17.8℃
 
 昨日15日、Ilulissat(イルリサット)から週一回の定期便(Dash8という40人ほど乗れる小型双発機)で北上し、グリーンランド北西部地方の最大の町Qaanaaq(カナック)へ移動。カナックからはさらに北上し、僕がいつもベースとして滞在するSiorapaluk(シオラパルク)村には、毎週水曜日と金曜日の週2便の定期ヘリコプター便が飛んでいる。昨日15日にそのまま乗り継いでシオラパルクへ入る予定が、フライトがキャンセル。カナックの町で足止めとなった。今日16日に振り替え便があるはずが、またまたキャンセル。天気は昨日も今日もいいんだけどなあ・・。他にもシオラパルクへ行く地元の人たちも一緒にカナックで待機となっている。一応、明日17日にシオラパルクへのフライトがあることになっている。

日本を出てからすでに4日目。シオラパルクは遠いのだ(笑)。

カナックで足止めになったので、Tele Greenlandの事務所に直接行き、シオラパルクで滞在する家のインターネット回線を開いてもらう手続きを済ませた。僕が最初にシオラパルクに足を踏み入れた30年ほど前には、村には電気もなく、一台しかなかった無線電話も、今やインターネットの時代なのだ(笑)。

写真:正午頃のカナックの町からみた南の空。すっかり極夜だ。
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20171115日(水) イルリサット 曇り

 13日夕方に予定通りコペンハーゲンに到着。今回も手荷物がたくさんあり、背中と前に肩からバックを背負い、両手にも抱えながら、電車で宿に近い中央駅に移動。2mの長さの竹竿をスキーバックに50本ほど詰め込んで持参してきており、移動に一汗かく(笑)。この日はコペンハーゲン泊。

14日はコペンハーゲンから、グリーンランドへ。機体の整備で1時間半ほどフライトが遅れ、グリーンランドの主空港であるKngerlussuaq着。天気は雪模様。乗り継いでIlulissat(イルリサット)へ。14日はイルリサット泊。

地元の人に、この冬は寒いか?と聞いてみると、先週に気温が8℃くらいまで上がる日があったとのこと。風の強い日が多いらしい。

20171115(ブログ用)
 

 今日15日は、これからまた乗り継ぎで、僕のグリーンランド滞在のベースとなる、最北のシオラパルク村へ移動予定。すんなりとシオラパルク村入り出来るよう、各地の天気がいいことを祈って・・。

このあとシオラパルク村では、借家のインターネットが開通するのに手続き等で少し時間がかかります。メール等の返信が遅れると思いますが、どうぞ宜しくお願いします。ブログも回線が繋がり次第に更新しますね。

 

写真:グリーンランド南東部海岸の上空にて。

 20171113日(月) 成田 曇り
 

 間もなく成田から出国です。挨拶、連絡を出来なかった方も多くいます。申しわけありません。

グリーンランド滞在中は、パソコンで利用しているメールアドレスで連絡がとれます。

携帯電話はグリーンランド滞在中は日本の端末は利用しておりません。またSNS関係では普段も通信のやり取りは全くしておらず、コンタクトの手段が限られてしまいますが、知人・友人の皆さま、ぜひぜひ交換したパソコン用メールアドレスにご連絡下さい。
またブログでは今シーズンの活動の様子を報告していきます。
それでは、行って参ります。

 1111日、午前中に大阪から東京に移動。

午後に「北極倶楽部」にて講演をさせて頂きました。僕を合わせて3名がそれぞれ北極に関するトークをして、そのあとは懇親会。楽しい集まりでした。皆さまありがとうございました!

12日も東京泊で、そのまま13日に成田空港から日本出国です。

 今シーズンの北極活動のため、間もなく1113日に日本出国です。その前に、今回の日本帰国中の最大の課題であった取り組みが完了しました。時間に追われていた中で、合間をぬって準備を進めておりました。

2006年から「犬ぞりによるアバンナット北極圏環境調査」と称した個人の任意での活動を、「一般社団法人 アバンナット北極プロジェクト」と称して、今後15年を期限に、心新たに取り組んでいくべく登記を終えました。これまで通り、「環境への取り組み(観測調査関係も含めた)」は、当然ながら継続します。それに「国際交流・文化交流(グリーンランド北西部地方と日本の地域との姉妹都市提携と、その後の両地域間の交流)」をテーマに加え、この2本柱で、目標を達成出来るようにトライしていきます。個人の任意だけではクリアできない不具合を、この数年は感じていて、この運びとなりました。運営は未知の世界です。やってみないと分かりません。一人では出来る世界ではありません。皆さま、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 

エスキモー民族の伝統文化である「犬ぞり」は、伝統文化継承の意味合いでも、今後も活動手段として不可欠で、観測データ収集や観測調査支援等にも駆使し、継続していきます。

 

 117日京都にて、壮行会を開催して頂きました。「京都・山ちゃんを囲む会」と称して、長年にわたって応援をして頂いてます。関係者の皆さま、足を運んで下さった皆さま、いつも華やかに送り出して頂いてありがとうございます。今シーズンも観測調査サポートなど予定があり、面白い活動になると思います。安全第一で取り組んで参ります。

20171107(ブログ用)

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