山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

Uvkjghmn 極夜の月は太陽になる。

Flnifz12 今日はもりだくさんの一日。朝5時頃気象観測。そのあと雪が止んできたので、村から1kmほど西に離れたいつもの地点まで、積雪サンプリングに歩いて出かける。11時半頃に裏の丘に登り、海氷目視観測をして、そのすぐあとに5頭の犬達を連れ出して、定着氷沿いに橇を走らせた。まだ数時間ほどしか走らせることができないけど、気分スッキリ。
夕方にシオラパルク前の海氷に乗り、海氷厚測定を行ったあと、犬達に餌を与えた。

※写真は薄明るくなった、午後の綺麗な南の空。

グリーンランドを覆うくらいの大きな低気圧が南西から北上してきたと思ったら、なんと今朝の気温は−2.3℃。17日は−30℃以下だったのに、この気温差は「う〜ん」と唸るしかない。
昨日はブリザードで、波のうねりも加わって海氷は壊れてしまった。

※写真は18日朝6時の気圧配置とシオラパルク沿岸の壊れた海氷。
 (天気図はDMI-Vejret i Greenland
    http://www.dmi.dk/dmi/index/gronland.htmより)

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Kc1p3l8r 久々の快晴。AM5時頃外の様子を見てみると、うっすらとオーロラが流れてた。

沿岸の定着氷で犬橇訓練を続けているが、昨日からグッと気温が下がったので、そろそろ海氷上に犬橇を出そうかと考えていて、偵察を兼ね海氷上を歩きに行ってきた。フィヨルドを少し奥に入った沖合いで厚さを測ったりなど、海氷観測をした。少し前に風で流されなかったところから奥の氷は、トウ(金属の突き棒)で力を入れて突いてもしっかりとしている。気温が−31.2℃を計測した。

※写真は観測風景。右奥はシオラパルク村。

Hklivgax 今日も天気がスッキリせず、一日中細かい雪が降り続いている。雪が降ったり止んだりで、この数日気温も高めだ。今の時期は、そうでなくてもお昼頃に薄明るい時間帯があるだけなのに、雲で空が覆われると、殆ど終日真っ暗だ。
4日ほど前から村の前の海氷に乗り、海氷の厚さを測り始めた。今日は17cmまで厚さが出た。最初から風に流されていないフィヨルド奥の海氷は30cmは厚さがでているのではないだろうか。これで気温が一度グッと冷え込んでくれたら締まってくれると思う。焦ることはないので、もう少し待つことにしよう。そのうち海氷上を犬橇で走れるだろう。
村の猟師も海氷に厚みが出てきて、数日前からアザラシの網猟を始めたようだ。カガヤが「昨日アザラシが一頭網にかかった」と言っていた。
明日は雪が止んで視界が良ければ、沿岸の定着氷でも走らそう。新月も過ぎて、だいぶ干潮も落ち着くことだし。

Imw06w6e 昨日の定期ヘリコプター便で別送の装備等が届いた。北見工業大学、土木開発工学科よりご厚意で貸し出して頂いた、海氷厚測定用に使用するアイスドリルも届き、さっそく沿岸の海氷で使用テストをしてみた。OKだ。
今週は犬橇訓練も何日かでき、慌ただしかったけどいい1週間だった。

夜中じゅう、やや強い北風が吹いて薄い海氷が動いて開水部ができた。午後を回り、海岸沿いの凍結部の偵察に行く。犬橇訓練用にルート整備をしたり、流されずに残っている海氷上に乗り、海氷厚の測定をしたりして過した。夜の気象観測で、この冬初めてのマイナス20℃台(−20.4℃)を記録した。

※写真はルート整備、海氷厚測定、コーヒーを飲んで休憩、強風で開いた海氷

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大好物のキビヤックを食べた。皮下脂肪がついたままのアザラシの毛皮の中に、夏の間に産卵にくるアッパリアスという水鳥を何百羽と詰め込み、ケルン状に積み上げた石の下にしばらく寝かせておくと発酵して、素晴しい珍味となる。
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6gdj4sch 今日から犬橇訓練を開始した。もう薄明るくなるのは4時間もないのだけれど、見計らって犬橇を出した。海にはまだ、犬橇で走れるほどの海氷は張っていないのだが、海岸は打ち寄せる波が凍りつき、通行できる場所もある。走行訓練とまではいかなくても、犬橇に慣れていく位のことは出来る。どんどん凍り付いてくる沿岸を連日偵察して歩いていたのだけど、昨日見てそろそろ少しくらいなら大丈夫だろうと判断し踏み切った。今日は4頭のベテラン犬、キナリ、ウキダガヤ、シルバー、シロを連れ出し、2時間弱ほど海岸沿いで訓練してみた。こちらの人達にしてみれば、また笑いのネタが増えたところだろうが、もう気にしない。俺は生活をするためにここに来たのでなく、遠征が目的でここに来たのだ。そしてなるべくこちらの人達の生活に、邪魔にならないようにと思っている。陸地を走行できる場所もあるのだけれど、ウサギやキツネの罠があちこちと仕掛けてあるので、荒らすわけにはいかない。取り合えず海氷が凍るまでは沿岸で訓練を進めて行くことにする。ちなみに昨シーズンは11月14日か15日が最初の犬橇訓練だったと記憶している。

去年よりは間違いなく今のところは冷え込んでいるのだが、強風の吹く日が多く、張り始めた海氷が流されてしまう繰り返しだ。これも近年の温暖傾向と何か関係あるのだろうか?

※写真は走行訓練にて。海はまだ薄氷だ。

Qhlodc1q オットー達のグループがまたセイウチを7頭獲って、早朝に村に戻ってきた。今季は当たり年のようだ。

Eyn4awhj 連日、代わるがわるとガキンチョたちのプラット(訪問)を受けて賑やかである。

※写真はカーリガッとアピ

Gxoghrb8 気象観測と海氷目視観測は、日課となっている。他に現地の人達からの自然の聞き取り調査や積雪があった時にはサンプリングがあり、海氷上を歩けるようになったら、さらに海氷観測の項目が増える。

※写真は気象観測(風速測定)風景と海氷目視観測風景

Jbzkgjjh 昨夜はルッキ(ルーク)が何度首輪を着けてもうまく首を抜いてしまい、繋ぎとめるのを繰り返した。結局、胴バンドを着けて落ち着いたのだが、寝不足だ。
今日も犬の世話や各観測をしたり、犬橇訓練に備えて犬達の足りない胴バンド作りをしたり、なんだかんだとあっという間に一日が終わった。
PM3時過ぎ、おそらく今年最後になるであろう太陽が、南のケケッタハー島の上に40分弱顔を出した。辺りをオレンジ色に染めながら、島の上を転がるように移動して沈んでいった。太陽が戻って来るのは、来年の2月中旬だ。

※写真は今年最後の太陽

Ikeeg401 沖合いの海の表面がシャーベット状になってきた。シオラパルク村の沿岸も打ち寄せる波に凍り付いてきている。暖かかった去年の今頃はまだ、砂浜が広がっていたように思う。
北の海が凍結したのか、近年なかなかこの時期に南下してこなかったというセイウチが、例年の群れをなす場所にいるようで、今日も猟師たちが10頭ほどのセイウチを狩って村に帰ってきた。いい兆候か?この冬は冷え込んでくれるのか?動物の本能と習性を信じたいところだ。いい方向に進むことを考えてないと、5ヶ月に渡る準備もイヤになるしなあ。

Kewer2zd 昨夜は、久々に穏やかな天気のいい夜を迎えて、深夜に外に出てみるとオーロラが。ここではあまり鮮やかなオーロラは見かけないが、時々夜空を流れる時がある。






Vlbyagni 風が弱まり、水面が落ち着いたのを見計らい、狩りに出かけた猟師の人たちがセイウチを3頭獲って帰ってきた。

Arltzu_h 10月14日(日)〜10月19日(金)
シオラパルク村に来て1週間が過ぎた。連日天候が悪く、16日からはアバンナット(北から吹く冬のブリザード)が地吹雪を舞い上げて吹き続き、19日の夕方にようやくおさまった。17日は定期ヘリコプターが村までやって来たにもかかわらず強風のため、へリポートに下りることができずに引き返して行った。12日に村に入れたのはラッキーだった。まだ気温はマイナス10℃前後といったところだが、ひと風ごとに冷え込んでいくのだろう。
預かってもらっていた犬達は引き取り、またチーム作りが始まった。海氷上を走れるまで海が凍るのは、もう少しかかるだろうが、装備などの準備も少しずつ始めている。
そして気象観測を始め、積雪サンプリングなどといった、研究者の方達から戴いた観測課題も進めている。海氷観測がもう少しすれば加わるだろう。
今年最後の太陽がもうすぐ姿を消してしまう。この季節はなんとなく寂しい。
村の猟師たちは、連日の悪天で狩に出れず「仕事にならない」と嘆いている。
19日午後を回り、ようやく天気が落ち付いた。

Rq5g2kkl 10月9日(火)〜10月13日(土)
10月9日、予定通りグリーンランド入りした。この日は西海岸中部のイルリサットにて1泊。去年と殆ど同じ日に入ったが、今年のイルリサットは雪景色で、路面も凍結していた。
そして翌日、定期便のDash7にて北部のカナックの街へ到着した。カナックはグリーンランド北部、アバンナッソア地区の中心の街だ。現在の人口は700〜800人と聞いている。カナックでは大島さんの娘さん、トク夫妻の家に泊めてもらった。
そして12日の定期ヘリコプター便で、目的地であるシオラパルク村に入った。シオラパルクにかれこれ30年以上住んでいる大島さんを始め、村の人たちと5ヶ月ぶりの再会を果たした。前回同様に、イラングアの小さい空家を借りることになっていて、さっそく生活の準備を始めた。
13日、マッハングア(ヒロシ)に預かってもらっていたデポ荷物を借家に運びいれ、取り合えず直ぐに使用する装備を出した。そしてこの日の夕方、まずはケットゥットゥに預かってもらっていた犬たちを引き取った。ケットゥットゥには7頭、預かってもらっていたが、この夏ジステンバーが流行して、村の多くの犬たちが死んでしまったそうで、カヨという雄犬1頭がやられてしまった。ケットゥットゥも例外ではなく、自分の犬は7頭やられてしまったそうだ。面倒を見てくれたことに感謝している。
さっそく前回と同じ場所に連れてきて、繋ぎとめた。他の犬たちは預かってもらっている友人が村に不在で、戻り次第に順次引き取ることになっている。
いざ、またチームを作るが、この温暖傾向に海氷が果たしてこの冬は安定して凍りついてくれるのか不安でならない。犬橇の旅はもはや時代遅れなのだろうか?信じて準備をするしかない。
※写真は雪に覆われたシオラパルク村

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10月6日(土)〜10月8日(月)
現地時間の5日PM10時を回り、コペンハーゲンに到着した。急ぎ足で入国を済ませて、街の宿泊先へと向かった。
週末を挟んで6日から8日の3日間は、日本大使館へグリーンランド滞在の資料を持って行ったり、毛皮店などを回り、装備等の買い物をしたりした。何よりも気持ちが落ち着いたのは、日本での慌ただしさを逃れて、のんびりとランニングが出来たことだ。そして爆睡した。
大阪の夏が暑すぎたせいか、コペンハーゲンの秋は肌寒い。滞在中は連日天気がよかった。
さて、明日はグリーンランド入りだ。

Nm6aq9f9 いよいよ今日10月5日、日本を出発した。第一次アバンナットプロジェクトの2シーズン目が始まる。
来年の3月が犬橇旅行のスタートなのに「どうしてこんなに早くグリーンランドに行くの?」と、よく聞かれる。簡単に言えば、北極に冬が来るこの地点から、現地での準備を始めないと自信が無いからだ。いきなりスタート出来るほど器用ではないし、冒険家でもない。
日本滞在中に、なるべくあちこちと行脚して、お世話になっている方々や、知人友人の方達のところへ挨拶に回りたかったのだけど、密かに日本出国をしてしまった。スミマセン。決して無理することなく、温暖傾向である現在の北極をこの眼で見て、取り組んできます。

※写真は成田空港第一ターミナル16番ゲートにて搭乗を待つ。

Xr2odpf2 日本出発を5日後に控え、有佐に散髪をしてもらった。しばらく散髪をしなくてもいいように、スッキリと短くしてもらった。

Kqk8upt7 NEC社より寒さと衝撃に強い、夢のようなパソコン「ShieldPRO」を犬橇遠征「アバンナットプロジェクト」のために貸与して頂いた。犬橇移動中の通信に活躍してくれると期待大だ。セッティングも終わり、イリジウム衛星電話との接続通信テストを、近所の通信障害がない広い場所で行った。OK!

最近ようやく朝、夜と涼しくなってきて、ランニングも気持ちよく出来るようになった。気がかりは、この冬の海氷のこと。

I1qtdfn4 新しいヤッケと毛糸の帽子が完成した。鏡に映してポーズをとってみる。
有佐が言うには、黄緑色の帽子はピーターパンのイメージだとか。俺が行く場所はグリーンランドなんだけど。

Bi8xr07a TOP CHAIN柳瀬製作所から、注文していたナスカンが届いた。犬橇に使う目的で、犬の胴バンドと曳き綱を繋ぐのに使う。かねて犬橇に使えるいいナスカンが無いかと探していたところ、インターネットで検索していたところ目にとまり、発注した次第だ。
この数日間でその他の細々とした装備品類も集まってきた。

Ufubqevh 10月のグリーンランド入りに向けて、歯のメンテナンスに行く。右奥の上の歯に、冷たい空気と水が沁みる箇所があったので、治療してもらった。あとの歯はOK。
そういえば、20歳代初めのほうで、北極に取り組み始めた時、親知らずは抜いて処理してしまった。
(写真は治療イメージ写真)

Shc9j6dx 9月に入り、北極遠征用の装備調達が慌ただしくなってきた。今日は家で、有佐が新しいヤッケを縫い始めてくれた。
俺は氷を砕くための突き棒、エスキモーの伝統道具「トウ」の手入れをしたりした。

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35ohzwzg_s朝起きて、淀川にワンコ達の散歩へ。今日も大阪は暑い。トントンは川へダイブするワンコである。


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近くのコーナン(資材屋)へ、今シーズンに新たに作製予定の犬橇用のソリに使用する、補強材や資材等を買いに行った。そろそろ10月からの北極入りに向けて、気持ちが張り始めている。

Hearonfm 唸るような残暑が続く。有佐と我が家のワンコ3頭たち、パフィ&トントン&ピエールを淀川に連れて行き泳がせた。家に戻ってからは、スッキリとシャンプーをしてやる。毎週末の恒例となっている。

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京都市役所裏の寺町通りにある、第46次南極観測隊仲間の調理の岸本さんの店「えいじ」で、大阪に帰省している上ちゃんと夕食。ビールと焼酎、梅酒などをそこそこ飲んだあと、店の名物のカレーうどん「おばQ」を食べご満悦。


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夏休みは山口県光市にある有佐の両親宅に行き、果樹の剪定や芝刈りを手伝った。犬たちの散歩がてら、近くを流れる島田川で川遊びをした。

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