山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

3月12日(土)シオラパルク 薄曇り -18.9℃

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 全頭のワンコたちと出かけ、昨日村に戻って来た。フィヨルドを挟んで対岸のカギャ岬も、海氷が壊れて通行が出来ず、沿岸の定着氷を利用してその場所を通過する。隣り町のカナックへ行くのも、この冬はすでに簡単ではなくなってしまった。海氷の状態がやはり良くない。近年はシオラパルク村周辺では、気軽に犬ぞりが出来なくなってきた。どちらかというと犬ぞり上級者向きといったところか。自分が上級者というわけではないけれど・・。なにせワンコ一頭が、大人一人よりも馬力があるから、ちゃんと犬たちを扱いきれないと、怪我にも繋がるし、海に犬ぞりを落としてしまったりとか事故に繋がる。こちらが犬たちにいいようにされることなく、十数頭のワンコたちを、60歳くらいまでは上手く扱いたいと思っている。体力と俊敏性が必要です。

暖かくなり犬ぞり走行時に、犬たちの足の裏の伸びた毛に、雪が団子状になって付着するようになってきた。これまでだと4月くらいに入ってから、雪が団子状に固まって付着したものだが、近年はその時期が早まっている。付着した雪が氷玉となって、指と指の間に食い込み、皮膚を切って怪我をしてしまうので、防止の為に今日、全頭のワンコたちの足の裏の伸びた毛を、ハサミでカットしてやった。約50本分の足(笑)。これもエスキモーの猟師の人たちから、犬ぞりを始めた時に教わった。

写真:全頭で出かけてきた。

3月8日(火)シオラパルク 雪~吹雪 -11.8℃

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 この3日ほど雪が降り続いていて、今日は風も強まり吹雪。明日あたりは回復しそうな予報。

隣り町のカナックへ行く通常の海氷ルート上で、ある地点ですでに氷が溶け始めていて、4月にカナックへ海氷観測サポートに行く時は、通行が危ない状態になっている可能性がある。その地点を回避する陸越えルート(遠回りになり、2日ほどカナックまでかかってしまう)の確認をしておかないと。天気が回復したら、泊りがけで偵察に出かける予定でいる。

今日のワンコは「ヒャカ」。今シーズンはナッホと兄弟げんかすることもなく、仲良くしている。ヒャカもナッホ同様にサボることなく、黙々と力強く橇を曳き続けてくれるので、安心してみていられる。

写真上:雪で視程が利かない状態が3日続いている。今日の吹雪のシオラパルク村。

写真下:吹雪の中の「ヒャカ」。

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3月3日(木)シオラパルク 曇り -12.2℃

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 3月が何処かへ飛んでいってしまった?

2月まではそれなりにいい感じで冷え込んでいたが、この一週間ほどは気温がグンと高く、また内陸から吹き下ろすアバンナット(北からの強風)が続いて、シオラパルク沖合の海氷が一気に流失してしまった。雰囲気は4月の陽気だ。この冬は海氷が安定していると思っていたのだけど・・。おのずと犬ぞりでの活動範囲は、狭まってしまうなあ・・。

2月28日から3月1日にかけて、隣り町のカナックへ出かけてきた。4月に海氷観測支援の予定があり、カナック沖合いの海氷状況を確認するのに写真撮影と、探していた民具の受け取りなど、やることが何件かあった。

今日のワンコは「ナッホ」。特に大きな癖も、問題もなく、坦々と力強く橇を曳き続けるのは、今シーズンも変わらず。エサを前両脚で抱え込んで、丁寧に食べていくのは見ていて感心する(笑)。

写真上:カナックからの帰り道。午後の低い太陽が、背後のインナンミウ岬の影を作って、カギャ岬へと横断するイツッダ・フィヨルドを覆っている。

写真下:「ナッホ」。アウリッチッ(動くな)!と号令をかけても、普段はちょこまかと動き回るから、こんな感じで座って写真に納まるのは珍しい。

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2月26日(金)シオラパルク 晴れのち雪のち曇り -17.5℃

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今シーズンも話題を振りまいてくれます「ママットル」。12月に発情期を迎えて、しばらくするとふっくらしてきたので、ご懐妊と思い大喜び。毎日せっせと多めに餌を与え続けた。2ヶ月近くになり、かなりふくよかになり、今か今かと待ち続けても、全くお産の気配なし。なんと誤懐妊だったのだ。こんなに身体は大きくなったのに・・。

写真上:今日は調整で6頭のワンコたちを走らせる。

写真下:「ママットル」。これでは走れません。ただ今、減量中。

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2月24日(水)シオラパルク 雪のち曇り -7.0℃

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 太陽が戻って、この季節がこちらの厳冬期だけど、やたらと気温が暖かい日が続いている。まさかこのまま春になるんじゃないだろうな・・。

今日のワンコは「リッカ」。11月に発情期を迎えて、今回はオス犬から離して隔離した。ところがなんと、1月下旬にも発情期と思われる春が来た。大型犬は半年ほどのペースで発情期が来る、というのが定説だが、北極に住むメス犬には当てはまらないような気がする。よくこんな場面に出くわすのだ。それとも妊娠しなかったら、すぐにまた来てしまうのだろうか?エサを与え過ぎると、間隔なくして、またぶり返してくるのだ。ソリ曳き犬を扱いなれたエスキモーの人たちも、このことは普通のこととして言っている。不思議だね「リッカ」君。

写真:発情期後、また犬ぞりに復帰した「リッカ」は、元気過ぎ。オス犬たちを翻弄してます。

2月22日(月)シオラパルク 曇りのち雪 -7.6℃

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 天気が崩れて夕方には雪となり、気温が急上昇。明日も降雪が続きそうな予報。

今日のワンコは「ショウヤ」。一昨年&昨年シーズンは、前年の冬毛が夏の間に落ち切らずに、毛玉みたいになって身体全体にこびりついて、見た目が汚かったが(笑)、この冬は見兼ねて、日本から犬用のブラッシングブラシを送ってもらい、せっせと解いてやっていたら、綺麗なこげ茶色の毛が登場(笑)。率先してグイグイと手を抜くことなく、今シーズンも橇を引っ張ってくれている。

写真上:犬の遠吠え。

写真下:(上)昨シーズンまでの「ショウヤ」君。(下)綺麗なこげ茶色の毛並になった、この冬の「ショウヤ」君。

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2月20日(土)シオラパルク 晴れ -24.6℃

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 午後に顔を出した太陽の陽射しが、顔に当たると熱を感じる。9頭の犬たちと海氷の厚さを測りに、村から西のインナンテッデという付近まで出かけて来た。

今日のワンコは「アッロ」。変わらず悩みもなさそうで、何があっても明るく挫けません。気持ちだけは僕もアッロを見習うことにしよう(笑)

写真上:今日の野外作業にて。

写真下:元気で明るい「アッロ」君。

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2月18日(木)シオラパルク 曇りのち晴れ -22.1℃

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 昨日は久しぶりに雪が夕方まで降り続いた。今日もお昼過ぎ頃まで空を雲が覆っていたが、午後2時頃に南の空が開けて、太陽が顔を出した。4か月振りの太陽!陽光を目一杯浴びた。

今日のワンコは「キャヨット」。1月下旬に右前脚を痛めて、しばらく走行が遅れがちだったけど、ようやく復調。相棒のハロットが夏に亡くなってしまって、ずっと元気がなく、孤立気味で気になっていたが、最近はアッロと仲良くしているみたいだ。犬にも色々と性格があって、アッロみたいにいつも悩みが無いように、無邪気な性格の犬もいるし、そうでない犬もいる。キャヨット君、元気出してくれよ。

写真上:ようやく太陽が出た!

写真下:カメラを向けると不安そうに見つめる「キャヨット」。

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2月16日(火)シオラパルク 晴れ -30.2℃

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 今日こそ4か月ぶりに太陽を拝める、と思いきや、なんと雲が邪魔してお預けに。

今日のワンコ近況は「ヌターバル」。今シーズンも特に悪さもせず、目立ちもせず、といった感じで、坦々と橇を曳いている。特技の早食いは相変わらずで、チームNo.1。

写真上:むむ~ッ、雲のヤツ・・。

写真下:「ヌターバル」。毛の配色が“ガリッ”に似ているのは、1歳上の兄貴だからです。

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2月15日(月)シオラパルク 晴れ -30.7℃

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 今朝は久々のマイナス30℃台まで気温が下がった。

午後2時40分頃、微妙な陽光が南のケケッタ島の上に輝いた。向かって左(西)の方へ、少し陽光が輝いたり島に隠れたりを繰り返したが、シオラパルク村では影にはならず。明日は確実に顔を出しそう。

今日のワンコは「ガリッ」。昨日の“わさび”とは兄弟で、一緒に繋いでいるとタッグを組んで、他の犬たちにケンカを売ることがあるので、別々のグループにして繋いでいる。ソリ曳き犬として2シーズン目になり、わさびと共にいい感じになりました。

写真上:微妙に輝いた陽光。明日は姿をハッキリと見せてくれそう。

写真下:すっかり成長した「ガリッ」。

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2月14日(日)シオラパルク 晴れ -29.1℃

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 太陽が裏山の頂を赤く染めた。明日はいよいよ4か月ぶりの太陽が地上にも届きそうだ。

今日のワンコは「わさび」。僕、いい子なんです。と、いつもあどけない表情を見せる、わさび君だけど、けっこう気は強く、自分より大きな体の犬にも対抗する。この冬は老犬のキャヨットを苛め気味で、よく僕に怒られている(笑)。ソリはよく引っ張ってます。

写真上:(上)マイナス30℃くらいまで冷え込んだ今日は、8頭の犬たちと海氷データ収集。(下)午後遅く、裏山が太陽で赤く染まった。

写真下:憎めないキョトンとした表情をする「わさび」。

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2月12日(金)シオラパルク 晴れ -27.3℃

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 数日前から、月がまた空に戻ってきている。

 今日のワンコ近況は「アーベェ」。老犬の年齢に入ってしまったが、8歳のこの冬もまだ体力ともに健在で、チームの犬たちをリーダー犬として先頭で、引っ張ってくれている。たいていの犬は7~8歳を過ぎる頃から、他の犬たちとの走行のペースについて来れなくなり、リタイヤしてしまうが、強い犬は十数歳までソリ曳き犬として現役でいられる犬もいる。できればアーベェにも、10歳を過ぎるまで、少しでも長く頑張ってもらいたいと思っている。こちらでリーダー犬のことを“カギャッタット”と言い、意味は“岬の先端、先っぽ”。

写真上:今日の正午頃の月。朝10時を回って南東の空に顔を出した月が、少しずつ高くなる。

写真下:今日の「アーベェ」。寝ていたところを起こしたので、眠そう・・(笑)

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2月10日(水)シオラパルク 晴れ -25.4℃

 昨年末にブログでお知らせした「(社)北極観測支援機構」のホームページが完成し、公開されています。内海代表理事が中心となり、制作を進めてくださりました。今後が楽しみです。この機構の強みは、北極域への、船舶等を始めとする大型輸送の手立てがあることです。

ぜひホームページをご覧ください。

(社)北極観測支援機構 ホームページ → http://arcticlogistics.tokyo/

2月9日(火)シオラパルク 晴れのち曇り -25.5℃

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ブログ更新が滞ってしまった。一日があっという間に過ぎている。今日は犬たちの調整のため、フィヨルド奥のMeehan氷河の偵察も兼ねて、犬ぞりを走らせてきた。

こちらシオラパルク村は、あと一週間ほどで太陽が戻る。数百キロメートル南のサビシビック村では、昨日極夜が明けて太陽が戻ってきたとのこと。

この一週間ほどで随分と明るくなり、外での写真も撮りやすくなってきたので、写真を入れながら、ワンコ近況の2順目をしていこう。

今日は最年少の「コテツ」。1歳6ヶ月とチームでは一番若いコテツ君は、現在リーダー犬のレッスン中。若い犬たちの中で、次期リーダー犬を育てたいと思っているが、順番に試していくと、一番それらしい動きをするので、少し前から、先頭を走るリーダー犬のアーベェのすぐ後ろに付けで走らせている。まだ若いので、走行中に緊張感が緩むことがあるが、数年後に上手く育ってくれれば・・。

写真上:今日の走行にて。明るくなり、写真が撮りやすくなってきた。

写真下:今日の「コテツ」君。

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1月29日(金)シオラパルク 晴れ -17.2℃

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 1月24日から1月28日にかけて、犬ぞり小旅行をしてきた。シオラパルクから50~60km離れた、隣り町のカナックの町を通過して、フィヨルドのさらに最奥部の、カナックから70~75kmほど離れた、ケケッタ村まで2日かけて足を延ばし、復路は3日かけて昨日28日の午後に、シオラパルク村帰着。天気も良くテントで泊まりながら、犬たちにも僕にもいい調整だった。ケケッタ村にも友人が多く、みんなにも会うことが出来た。

写真:ケケッタ村前の海氷上でテントを張る。

1月21日(水)シオラパルク 吹雪 -20.3℃

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 日に日に南の空は明るさを増している。極夜が明けるまであと1ヶ月弱。昨夜から久々に天気が荒れて吹雪となっている。

天気が良ければ、24日の日曜日から5泊前後の予定で、海氷データを集めに、犬ぞり小旅行に出かけようと準備している。当然ながらテント泊です。

我がチームの2頭のメス犬たちは、ママットルがおそらく妊娠していて約1ヶ月。またリッカは発情期を迎えそうな様子で、今回はオス犬と交配しないように、ママットルと一緒に家の近くに連れてきて繋留中。お留守番となる。

写真:一昨日の海氷データ収集にて。作業中にぐっすり眠る6頭の犬たち。

1月13日(水)シオラパルク 曇り -6.4℃

 狼が出た!嘘つきオジサンではない。今朝シオラパルク村に狼が現われ、射殺された。もっと北の地域か、あるいはカナダ領のエルズミア島あたりには棲息してるが、シオラパルクで狼が出た話は初めて聞いた。こちらでは狼のことを「アマウォッ」と言う。この冬は隣り町のカナックでは、12月に4頭も白熊が射殺されたりと、人里には滅多に来ない動物が立て続けに現われて、住民を脅かせている。

昨日から気温が急上昇していて、今朝はマイナス6℃ほど。少し動けば汗だくになってしまうくらい、どちらかというと暑く感じる。

写真:今日の午後の南の空。日に日に赤く鮮やかに染まってきている。

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1月9日(土)シオラパルク 晴れ -21.6℃

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 ブログをサボってしまった。この一週間ほど、最低限の作業はしてたけど、なんだか腑抜け状態だった。一年間常に、緊張感を張り詰めらせるのは、難しいところだな(笑)。

今日から全13頭の犬たちと走り始めた。今シーズン初めて10頭以上で走らせたが、逆に犬たちに煽られてしまう(笑)。メチャクチャわんこ達、元気だ。今月下旬に、月が戻ってきて明るくなったら、テントを持って犬ぞりで出かけ、何泊かしてくる予定だ。それまでに全頭で何度か走らせて調整しておかないと。日に日に薄明るい時間帯は増えていっているが、太陽が戻るのはまだ1ヶ月以上先だ。

写真:全頭で走り始める。

 

1月1日(金)シオラパルク 晴れ -26.0℃

 グリーンランド・シオラパルク村も新年を迎えました。皆さま、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

例年の如くこの日は今後の目標を、気持ち・モチベーションが切れることがないように記したいと思います。もうずっと以前から掲げている、自分の北極人生に於いての、これまでと全く変わらない目標・夢です。まだまだ辿り着くまでには時間がかかりそうですが、必ず実現させるのだと自分に言い聞かせて、信じて、これからも取り組んでいきます。一人で出来ることではありませんが、一歩ずつ前進していきたいです。どの歳になっても目標に向かっていたい。夢を追い続けていたい。

今後の目標

・  日本の極地(北極)研究者の方たちの観測支援ができるように、民間支援体制を作る。

・  グリーンランド極北、カナダ極北にそれぞれ、日本の観測拠点を設営する(設営費用は民間団体・企業等からの賛助金、支援金等の獲得を目指す)。

・  エスキモー民族(グリーンランド)と日本の交流(姉妹都市や友好都市といった)の橋渡し、促進。

・  エスキモー文化の継承。

・  (家族を大切にする)。

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皆さまにとって、よい年になりますように!!

12月31日(木)シオラパルク 晴れ -25.2℃

 2015年が過ぎていきます。一年の終わりに一つお知らせがあります。

 2006年から始めた「犬ぞりによるアバンナット北極圏環境調査」活動も10年の区切りを迎えました。そして、この11月に「一般社団法人 北極観測支援機構」が立ち上がりましたことを、報告したいと思います。この夏期の日本帰国中は、上京を繰り返して、これに関する打ち合わせを続けていました。僕も理事として参加させて頂いてます。北極へ、それぞれの想いを抱いた有志が集まってスタートした民間機関です。個人的には「グリーンランド極北とカナダ極北にそれぞれ、日本の観測拠点を設営する」という、兼ねてからの夢があります。少しずつステップアップして、実現に辿り着きたい。これからも継続していく犬ぞりでの活動に加えて、新たな北極活動の展開を迎えます。今後とも応援を宜しくお願い致します。気持ち新たに2016年を迎えたいと思います。

近いうちに“(社)北極観測支援機構”のホームページがインターネットにアップされる予定です。詳細はホームページを見て頂きたいですが、また開設され次第にアナウンスをしたいと思います。

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12月29(火)シオラパルク 雪 -24.4℃

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 年内に一巡目のワンコ報告をすることができました(笑)。ワンコ近況の最後は「アーベェ」(オス8歳)。アングアと並んで超ベテランの域に。チームのボス犬であり、リーダー犬でもある。両方の資質を持ったワンコには、なかなか出会えないけど、他のワンコたちとの兼ね合いが良かったみたいで、たまたま僕のチームの中ではボス犬となり、またリーダー犬のセンスも持っていた。前にいたチームでは、ボス犬ではなく、リーダー犬でもなかったとのこと。今シーズンは若いワンコを、アーベェと一緒に先頭を走らせて、次期リーダー犬を育てていきたいと思っている。

写真:落ち着いてて、大人しいと思いきや、喧嘩も強い「アーベェ」

12月28(月)シオラパルク 晴れ時々曇り -25.1℃

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 19日に痛めた腰が、ようやく回復してきた。直後の2日ほどは、歩くのも苦痛だったが、力仕事も普通に出来るようになってきた。もどかしい時間だった。

今日のワンコは「ワサビ」(オス2歳)。リッカ&ガリッとは兄弟(妹)で、それぞれ性格が違うが、3頭の中では一番冷静で落ち着いている。もの覚えもいいみたいで、安心してみていられる。

写真:餌を食べたあとの「ワサビ」。

12月27(日)シオラパルク 晴れ -26.8℃

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 穏やかな天気のいい一日。24~25日と悪天だったので、今夜は少し遅れての村のクリスマス会。食事して、聖歌をうたい、プレゼントの交換と続いていった。キリスト教が浸透しているので、クリスマスはやはり一大イベントですね。

今日のワンコは「コテツ」(オス1歳)。チームでは最年少で、昨シーズンよりも顔から幼さが消えて、さらにキリっとしたように感じる。寡黙なタイプで、利口そうなので、数年後が楽しみだ。

写真上:村のクリスマス会へ。クリスマスツリーを囲んで聖歌をうたう。

写真下:表情に幼さが消えてきた「コテツ」

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12月26(土)シオラパルク 晴れ -18.4℃

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 24~25日は、この冬初めての強烈なブリザードが吹き荒れた。風速は20m/sを越え、外に出ると吹き飛ばされかけたので、慌てて家に戻った。そういった中、シオラパルク村もクリスマスが終ったが、25日の夜は隣りに住んでいるケットゥットゥ家族が夕食に呼んでくれ、クリスマスの雰囲気を味あわせてもらった。ちなみに日本の家族にTELをすると勇希君は、「サンタクロース来たよ~!」とのこと。何をもらったんだろ?

今日の午前中になって、ようやく風が止んだ。犬たちの様子を見に行くと、雪が吹き溜まって、埋もれかけていたワンコが6頭ほど。慌てて掘り起こしてやる。小一時間かかった。

 今日のワンコは「ヌターバル」(オス3歳)。生まれて半年くらいの時に譲ってもらったワンコで、その時に「新しいヤツ」という意味の名前を付けた。今年で犬ぞりデビューして、早くも3シーズン目だ。母犬はママットルで、餌の食いっぷりが、やはり良く似ている。食べる時には全く冷静さを失ってしまいます(笑)

写真上:クリスマスのケットゥットゥ家族。

写真下:食べる時は全く我を忘れてしまう「ヌターバル」

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12月22(火)シオラパルク 晴れ -32.9℃

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 冬至。極夜の折り返し。太陽が戻って来るのは2月17日頃。

クリスマス前の最後のヘリコプター便が、昨日に続いて今日も午後遅くにやって来た。12月13日に日本の有佐が送ってくれた郵便小包が、なんと早々に到着。びっくりした。昨年のこの時期は1ヶ月半ほどかかったのに。聞いた話によると、イルリサットからカナックまでの週一の定期便では、物資輸送が間に合わないとのことで、最近は旅客便以外に週一回、貨物便が飛んでいるらしい。やたら運賃が高価だけで、あまり効率よく運航されているようには見えなかったけど、この調子でAir Greenland続けて欲しいですね(笑)。

地元在住の高槻市で応援をしてくれている、サチヨさんから、恒例の「パウンドケーキ」も小包みと一緒に入っていました!ありがとうございます。犬ぞりの行動食で食べさせて頂きますね。

 前置きが長くなったけど、今日もワンコ近況で「ナッホ」(オス5歳)。昨日のヒャカとは兄弟で、昨シーズンの兄弟ゲンカで、なんと右耳を噛み切られてしまった。片耳の「ナッホ」だけど、元気一杯です。ヒャカ以上に懐っこく、明るい性格です。今シーズンは兄弟仲良くね。

写真上:片耳の「ナッホ」

写真下:冬至の正午過ぎの南の空。明日からは少しずつ、明るい時間が増えていく。

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12月21(月)シオラパルク 雪のち晴れのち曇り -30.5℃

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 この冬一番の冷え込み。夕方に気温を測ってみると、マイナス30.5℃。予報ではさらに冷え込むとか。いいね!去年の12月より、随分と冷え込んでいる。

午後に、久々にヘリコプター定期便が村にやって来た。雪がちの天気が続いて、10日ほど来なかったんじゃないかな。クリスマス帰省で、9人ほどシオラパルク村に戻って来たとのこと。

 今日のワンコは「ヒャカ」(オス5歳)。元々は3兄弟で、僕のところに来た時は3頭ともヒャカンナッホ(太陽が照る、輝くの意味)という名前だった。紛らわしいので3分割して「ヒャカ」「カンナ」「ナッホ」と呼び分けることにしたエピソードがある。今はナッホと2頭が残っている。昨シーズンはよく、兄弟げんかをしていたが、今年は今のところ仲良くしている。特に癖もなくコンスタントに橇を引っ張ってくれる。

写真:穏やかな性格の「ヒャカ」

12月19(土)シオラパルク 地吹雪のち晴れ -22.4℃

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 昨日から9頭の犬たちと、犬ぞりで出かけ始めた。6頭からステップアップ。最終的に、明るくなる1月下旬頃までに全頭で走れるように、今シーズンのチームを調整していく予定。犬たちは順調に夏期に落ちた体力、筋力が戻ってきている。ところが・・僕のほうは昨日、腰を痛めてしまった。海氷の乱氷に引っかかった橇を動かそうとしてグキッ。体勢が悪かったのか、若い時のように、力任せでやるな、ということだな。無駄なく、さらに効率良くやれということだな・・(笑)犬ぞりから戻ってしばらくすると、腰が立たなくなる始末。ちょいと時間がかかりそう。今日は犬の餌やり、生活用水の氷山氷を浜辺に取りにいったり、日課の観測データをとったり、最低限の作業。

 今日のワンコは「アングア」(オス8歳)。リーダー犬のアーベェと共に、チーム最年長のベテラン。右端を走る癖がある。大人しく、遠慮しがちの性格は変わらず。他のワンコ達は、丸呑みで餌を争って食べるが、アングアはゆっくり味わって食べる。

写真上:「アングア」8歳。右目はケンカで付いた大きな傷があり強面だけど、大人しい。

写真下:昨日から9頭で走り始める。

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12月16(水)シオラパルク 雪 -21.1℃

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 細かい雪がサラサラと降る一日。毎日が早く、ブログの更新も気付いたら4日もしていなかった(笑)クリスマスが近くなり、隣り町のカナックに進学(中学校)している子供たちが、里帰りし始めて、村の中が少し賑やかだ。でもクリスマスをカナックの町で過ごすという家族も多く、出入りが激しい。

 ワンコ近況ばかりですみません。今日は「ガリッ」(オス、もうすぐ2歳)。リッカ&ワサビとは兄妹(弟)。この兄弟たちは、どのワンコも愛想がいい。ガリッもちょこちょこと落ち着きがないほうで、元気一杯。昨シーズンは繋いでいるロープを噛み切る癖があったが、今は治っている。人間の子供もそうだけど(自分の子供たちも)、ワンコたちの成長を見るのもすごく楽しい。

写真:写真を撮ろうとしたら、走り回っていた元気一杯の「ガリッ」

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12月12(土)シオラパルク 晴れ -28.7℃

 11月19日に少し強い北風が吹いて以来、この冬は今のところ全く強風がなく、海氷も安定している。今日は対岸のカギャ岬まで行って、海氷のデータをとってきた。気温もこの冬一番冷え込んだ。5時間半くらい外に出っ放しだったけど、帰路に風を切って犬ぞりで走ってると、少し寒かったな・・。

 今日のワンコは「アッロ」(オス5歳)。この冬はショウヤと張り合っていて、2頭でよく睨み合っている。昨シーズンまでは、全然他の犬とケンカはしなかったけど、5歳になりベテランの域に入って、少し主張が出て来たか?(笑)

ケンカも重傷になるくらいにされたら、こちらも困るけど、大所帯の犬社会。上下関係をつけたがります(笑)懐っこく明るい性格はこれまでと変わらず。

写真:主張が強くなってきた「アッロ」(日本語に直すとシャチの意味)。

12月10(木)シオラパルク 雪のち曇り -15.1℃

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 昨日から、久々に雪が降った。この季節はたいてい粉雪で、降った時間の割りには、1cmも積もってないけど・・。

 ワンコ近況が続きます。今日は「リッカ」。あと1ヶ月ほどで2歳。ママットルが母犬のリッカは、母親に似て凄く食べっぷりがいい(笑)。エサをやる時の騒ぎようはチーム一で、落ち着きのなさもチーム一。近くに行くと前脚で抱きついて来て、離してくれない。憎めません・・(笑)。あと数年もすれば、落ち着いてくるでしょう。

写真:「リッカ」。目に特徴があって、右目の周りは黒縁で、左目の周りはやや毛が薄く肌色。

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