426(水)シオラパルク 晴れ -17.9

 今年73歳のユーソッフィ爺さんが、4月中旬に白熊を射止めた。昔ながらの方法で毛皮を処理する様子を、この数日の間に見せてくれた。

20170426(ブログ用)-6
 

 

1.剥いだ毛皮に残っている皮下脂肪を、「ウロッ」というエスキモー民族の扇型ナイフ(女性用のナイフ)で削ぎ落とす。

2.毛皮に雪をまぶして、付着している脂を足で擦って落とす。

3.「インナッフィッ」という木枠に、毛皮を細紐で引っ張り伸ばして貼り付ける。

4.数日、乾かす。

 

と、初期作業。乾いた毛皮はさらに手間の掛かる作業が待っている。

カリブーやアザラシなどなど、他の動物の毛皮も同じ手順で処理されていく。

 

※注:エスキモー猟師の人たちは、動物を乱獲していません。年間に決められた時季、頭数の範囲で狩猟生活をしています。