山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2009年01月

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129日(木)

 犬橇旅行スタート予定の1ヶ月ほど前となり、気持ちもピリピリと張り始めてきた。ここからが装備関係や食糧の最終調達とチェック、また安全対策の打ち合わせや手続きなど、やるべきことが多く忙しくなってくる。犬の手も借りたいくらいだ。全部で56本もあるのだが・・。そればかりをやるわけにもいかず、犬達も走らせてコンディションを整えてやらないといけない。

相変わらずイリジウム衛星電話とパソコンの接続に悪戦苦闘していて、昨日は寝不足の目を擦りながら、犬橇で沖合いの新氷に、海氷観測に出かけてきた。今日は地吹雪となったので犬橇は出さず。町役場に行き、犬達の狂犬病予防接種をお願いしにいくと、病院でワクチンを受け取ることができた。注射は自分でしてやらなければならない。午後に幾らか風が弱まったので、さっそく接種してやった。証明書は後日受け取ることになっている。あとジステンバーのワクチンはイエローナイフの動物病院から取り寄せる必要がある。

夕食後、気象観測と犬たちの見回り。見上げると夜空には、また月が戻ってきた。

今日は犬についての質問が届いてます!少し前にSachi-KOさんからの質問を頂きましたが、今日はSachi-YOさんからの質問です。

Q:犬ぞり探検の犬達は、生後どれくらいから、ドックチームに入るのですか?3月からの犬ぞり探検に、(仔犬の)シンちゃんと、コウちゃんも、参加するんですか?

 やっぱり仔犬たちの動向は、気になるところですよね。

A:僕がイヌイットから教わったタイミングは、生後4ヶ月くらいから、まずはフリーの状態で、他の犬達と一緒に少しずつ走らせ始めるようです。それでも橇をちゃんと曳けるようになるのは、体が出来上がってきた次のシーズン頃なのではないでしょうか。ちなみにチームのリクは、4ヶ月で胴バンドをつけて一緒に走るようになりましたが、最初は最後まで走りきることが出来ず、よく橇の上に乗せてやったものです。それでも間もなく他の犬達のペースについて来るようになりました。

シンとコウはまだ3ヶ月ですが、今シーズンは最終的にはレゾリュートに戻らない計画なので、「家族ぐるみの引っ越し」に、なんとかついてきてもらいたいといったところです。おそらく橇に乗せてやることが多くなると思いますが、走れるところは自力で着いてきてくれればと思ってます。

写真:(上)狂犬病ワクチンと注射器。(下)今日のわんこは「シルバー」です。もとの飼い主に名前を聞くと、「特に付けてない」とのことだったので、毛並みからシルバーと名づけました。今日は地吹雪の中、起こして写真を撮ったので、少し寝ぼけた表情です。

質問がありましたら、avangnaq@gaia.eonet.ne.jp まで連慮なく!ブログ上でお答え致します。

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200901274 127日(火)

 ちらちらと続いた雪も、お昼前には止んで、見晴らしがよくなった。時間が中途半端だったので、今日は産休でずっと休んでいたラッシを復帰させることにして、5頭立てで橇を出す。軽く2時間ほど犬橇で走ってきた。もう一つは、3ヶ月近くになる子犬たちを少しずつ走らせることもあった。今シーズン橇を引っ張るのは難しいにしても、一緒に旅行には連れていくつもりだ。今日は初めて長い距離を走らせてみたのだが、フリーにしてやると、教えるまでもなく他の犬たちと一緒になってついてきた。少しずつ走らせていこう。

 この2日間は、パソコンとイリジウム衛星電話の接続がうまくセッティングできず、頭を抱えている。

 今日は質問&皆さんに紹介する話題が届きました。

まずは、ペンネームでノンノさんからの質問です。

Q:(その1お洗濯はどうしていますか?洗濯機で部屋干し?洗剤は現地モノ?日本のと比べてどう?

(その2)この前読んだ本に、日本のお菓子ってパッケージのイラストとかが凝っていて感心されるとありました。そちらのお菓子ってイラストとかの遊び心はないの?つまんない質問ですがちょっと知りたい。^0^  洗濯とお菓子って私の生活そのものの疑問・・・

 意表をついた質問です。かなり個性的な方なのでしょうか(笑)?

A:(その1)このレゾリュートの町は、水道が設備されていて、各家庭にも洗濯機が普及しているみたいです。僕が今宿泊している施設は、乾燥機まで完備されてますが、乾燥機は繊維を傷めてしまいそうなので、僕は部屋干ししてますよ。モノによっては手洗いです。ちなみにグリーンランドでは全部手洗いでした。そこでのエピソードをひとつ。最初に当地を訪れた時に、洗濯物を外に干している光景を見たんですね。当然氷点下の中で、凍り付いてカチカチ。「フンッ」と鼻で笑ったものですが、長期滞在していて称賛に変わりました。というのは極地の気候は恐ろしく乾燥しているので、凍りつきながらも2日、3日と時間が経つうちに、乾いていくんですよ!(笑)まあ、部屋の中で干せば、済むことなんですが・・・。洗剤はカナダ本土から入っているものなので、日本ともそう変わりないはずです。

(その2)CO-OPで確かめてきました!日本のパッケージが当たり前に思っていましたが、いわれてみれば日本は懲りすぎているのかも・・・。これも洗剤と同じくカナダ本土から入ってくるものですが、日本に比べれば硬いです。このレゾリュートでは、上の写真のものが精一杯でした・・・。

 さて、次はとってもアカデミックな話です(笑)。

 研究者の友人であるハラちゃんから、こんなメールが届きました。ハラちゃんからも了解をもらったので、皆さんにもぜひ紹介しますね。

124日のブログで、新氷一面に霜が立っていたと紹介しましたが、それについての話です。以下、ハラちゃんからの説明です。

に見える物体はひょっとしたらSalt flower(塩華)かもしれません。Salt flowerなら結構(本業からみで)興味があるんですよ。今度みたらちょっと舐めてみてくれない?霜なら雪と同じ(あまり味がない)、Salf flowerなら塩の塊なのでショッパイんですよ。海水が凍結する時に水分が氷になっていって、塩分はドンドン濃縮されていって、最後に塩の結晶となるというやつです。

これからの季節、Salt Flowerに日が当ると高反応性物質が大気中に放出されて、地上付近のオゾンをどんどん壊したり、気体中にあるガス状水銀を反応性水銀に変えたりと、Salt flowerは色々な大気中の化学過程と関係する物体なんですわ。反応性水銀は最終的には効率よく大気から除去されて、陸上や水中の生物圏に入っていく訳です。さらには、極域に生息する動物の体内に水銀が濃縮されていく・・・となるわけです。アザラシや白熊や鯨の体内に水銀が高い要因になる訳ですな。

ハラちゃん、ありがと~!さすが研究者がいうと違いますな。なんにしてもかなり貴重なデータになる可能性が・・・?スカッと天気がいい日にまた行くので、舐めて確認しますね。新たに新氷が張っているところもあると思います。あとこれはサンプリングの課題もあります。

写真:(上左)洗濯物は部屋干しです。(上右)お菓子のパッケージは日本が一番?(下)ラッシが産休から復帰。2匹の子犬たちも少しずつ走る練習。

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聞いてみたいことがありましたら、avangnaq@gaia.eonet.ne.jp まで連慮なく質問を。ささいなことでも全然OKです。ブログ上でお答え致します!

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 犬橇で海氷観測に出掛ける予定が、雪がちらついて視程(視界)も悪いのでキャンセル。天気予報は晴れだったんだけどな・・。

 タイミングよく、今日は質問を頂きました。sachikoさんという方からです。

Q:(その1犬の足の裏はどうなっているんですか??毛のない肉球はしもやけないのですか??ペンギンも寒いとカカト歩きするってテレビで見たことがあります。寒いの苦手な私には、不思議でしょうがありません。

 (その2)写真ではオーロラは緑色に見えますが、いつも緑色なんですか?

 おもしろい質問だな(笑)。犬を好きな方なのでしょうか?

A:(その1)犬のしもやけ・・、深く追求したことがなかった・・。犬の足の裏、写真を撮ってきました!かなり長い毛で足の裏が覆われてしまっています。でもこの毛は2月末か3月早々から予定の犬橇旅行前には短く刈って手入れしてやります。季節や雪質にもよるのですが、毛が長すぎると長距離を走っているうちに、雪が氷玉となって(ビー玉みたい)長い毛にへばりつき、爪と爪の間に食い込んだりして痛いらしく、犬達はそれを歯でむしりとります。足裏を傷つけてしまうので、その防止のためです。それと肉球ですが、走り込む犬達ですから、普通よりは皮が分厚いかもしれないです。それでも雪が全く積もっていない、ツルッとした海氷の上では、擦り減らしてしまったり、太陽で雪面が融けたザラメになったような雪質では切ってしまったりします。状況によって靴下を履かせるなどしてやるんですよ。さすがに犬のカカト歩きは見たことないなあ・・(笑)。

(その2)僕がこれまで北極で見たオーロラは、今滞在中の北緯74度のレゾリュートとグリーンランド北部の北緯78度にあるシオラパルク村周辺地域なのですが、人気スポットのアラスカなどで見れるという、赤などといった鮮やかな色のオーロラは見たことがなく、白いような緑のような・・というオーロラです。高緯度ではオーロラが出にくいと聞いたことがあります。出たり消えたりと動きが激しく見えるけど、やっぱり魅入ってしまいますね!ちなみにイヌイット語ではオーロラのことを「アッハンナッ」といいますが、確か意味は、何かが踊る。だったような・・。

写真:(上)足の裏の写真を撮ってみた(僕のではない・・)。(下)今日は「クガッ」の紹介です。この意味は全く分からず・・。クガッはチームの中でも長老組に入るけれど、若いときは威勢がよかったのか、顔にはあちこちと喧嘩でついたと思われる傷跡が。

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聞いてみたいことがありましたら、avangnaq@gaia.eonet.ne.jp まで連慮なく質問を。ささいなことでも全然OKです。ブログ上でお答え致します!!

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124日(土)

 レゾリュートから南の沖合いへ、犬橇トレーニングを兼ねて偵察に出かけてきた。レゾリュートのあるコーンウォリス島南端から西方面にかけては、海流の影響だと思うが、この辺りでは例年、海が凍結しにくい場所らしい。3月には充分に凍結するだろう、と地元の人は言っている。昨日の衛星画像を見てみると、レゾリュートから西~南西へ連なる、小さな3つの島を繋ぐように細長く、約100kmが開水面となっているようだ。今日はレゾリュートから真南へ、その開水部を偵察に行ったのだった。すでに新しい氷が張っていたが、明日は天気が良ければ観測に出直すことにしよう。観測道具を持ち合わせていなかった。

写真:(上)新氷の表面は全体的に霜が立っていた。橇があるところは今年の旧氷。(下)今日のわんこは「キナリ」です。キナリも意味が良く分からないのですが、僕のイヌイット語力で考えると、「キナ」は「誰」、「リ」は「~がある」という意味があるので、直訳で「誰かある・・・?」う~ん・・・、翻訳のセンスないなあ・・・。

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123日(金)

 あ~、ようやくブリザードが終わった。今回も丸々2日間。犬達の世話で外に出る以外はずっと屋内にいて、地図を広げて睨めっこしたり、腕立て伏せしたり・・。

ブログのネタにも困っていたところ、悪天欠航になっていた定期便が今日は来たようで、夜の7時前に郵便物が届いていると連絡があり、こんな時間外に営業することもあるのだな・・と思いつつ、受け取りに行ってきた。有佐(ありさ)の両親から、食糧が一箱届いたのだった。ありがたい。旅行用に持参できそうだ。おかき、ふりかけ、お餅、梅干しなどなど、こちらでは手に入らないものがたくさん入っていた。

写真:(上)届いた食糧品。(下)今日は「カヌッルンニ」の紹介です。もともと名前は付いていたのですが、意味を聞いても、もう一つ理解が出来ませんでした。「カヌッ」というのはイヌイット語で「どのような」とか「どうするの」というような意味があります。子犬の時のおもしろい動作、仕草を言ったのかなあ、という気がします。

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北極のこと、犬のことなどなど、聞いてみたいことがありましたら、下記のメールアドレスへ連絡頂ければブログ上で返信しますので、遠慮なく質問をしてください。  avangnaq@gaia.eonet.ne.jp

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120日(火)

 この2日間で34cmの積雪があったので、朝の7時頃サンプリングをしておく。お昼前から地吹雪が始まり、夕方からはブリザードとなった。予報では明日もこの天気が続くそうだ。

今日は1ヶ月半ぶりに散髪をした。ハサミで「チャッ、チャッ」と自分でやるのだが、見えない後ろはいつも散切り。ま、いいか・・・。1週間もすれば分からなくなるだろう。短くスッキリとした。

そろそろ、2月末頃から予定の犬橇旅行のことが頭をちらつき始めた。段取りをしていかないと・・。

写真:(上左)散髪をする山崎。(上右)今日のわんこは「ウヤー」です。ウヤーはイヌイット語で「石」の意味だけど、背中に石っぽい灰色毛が多いからかなあ?もとから付いていた名前です。写真を撮ろうとしたら「プイッ」とあっちを向かれた。硬いな、お前・・・。

(下)正午の南の空。こんなに明るくなってきた。

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200901183 118日(日)

 雪で天気がスッキリしなかったので、今日は気分転換にラッシ親子と歩いて散策に出掛けてきた。産後のラッシの体調も見てみたかったし、子犬のシンとコウもどれくらい歩けるようになったのか見てみたかった。ラッシには、僕が普段荷物運搬用に使っている超小型橇を繋ぎ、子犬たちはフリー。母犬のラッシと並んでちょこちょこと歩き、僕のほうに寄ってきたり、寄り道したり・・。成長ぶりに安心した。

町の東側にある谷に沿ってずっと登って行くと、しばらくしたらレゾリュートの町が見下ろせた。2時間ほどで戻ってきた。

写真:(上)ラッシと横について歩く子犬たち。(下)今日は順番を少し変えて先に「ラッシ親子」を紹介します。「ラッシ」は英語でいうラッシーです。名犬ラッシーという物語がありましたが、ラッシも名犬ですよ。もとのイヌイットの飼い主が名づけていました。子犬は頭が黒いのがオスで名前は「シン(森)」、茶色いのが「メスでコウ(光)」と自然にちなんだ名前です。

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 ちょっと油断した隙に、寝袋の下に敷くテントマットを、ヤツらにかじられてしまった。橇の上に敷いて、クッション代わりにしていた。チッ、チッ、チクショウ~!!ククゥ~ッ、お前ら~あっ!拳を握り締めて振り下ろしたいところを我慢、我慢・・・。調達しないといけないじゃないか!

写真:(左)かじられた無残なテントマット。(右)今日は「ウキダガヤ」の紹介です。ウキダガヤの名前の意味は、はっきりと分からず・・。ウキというのがイヌイット語で一年、二年・・・の、年の意味、あるいは冬の意味があるはずだから、何か暦にちなんだ意味があると思います。

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113日(火)

 子犬たちがあちこちと、怖いもの知らずで歩き回るようになった。除雪車なんかにも平気で近寄ったりなど危ないので、3日ほど前から首輪をつけて繋ぎとめるようにしたら、自由を奪われ、夜中「キャンキャン」と鳴き続け、たまりかねた住民からとうとう「なんとかしてくれ」とリクエストが・・。う~ん、もっともだ。それでは子犬たちに、「とっておきのセカンドハウス」を作ってやろう!と、犬橇トレーニングのあと立ち上がった。丁度いい機会だ。我がドックチームの犬達にも顔合わせをさせて、同じ場所の近くに母犬のラッシと共に繋ぎとめた。建物からは充分に離れているから、これで大丈夫だろう。

写真:(上左)今日のトレーニングにて。(上右)とっておきの雪の家。けっこう暖かいのです。(下)今日のワンコは「アミッバル」前回のアミッアミッとは兄弟で、こちらは少し、やんちゃです。犬紹介の1順目でも書いたかもしれませんが、「バルッ」とはイヌイット語で「~野郎」というような、あまり綺麗な言葉ではないですが、愛情を込めて「アミッバル」なのです。

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110日(土)

 納豆ダイエット、バナナダイエット・・。毎年、いろんなダイエットブームがあるけど、今日はもう一つ究極のダイエット法を紹介。

北極に出かける前は、たいてい通常よりは34kg体重を増やしていくのだが、現地入りしてマイナス20℃、30℃・・という寒気にさらされていると、日本よりも必死で食べているにもかかわらず、あっという間にウエスト周りも細くなり、1ヶ月も過ぎれば体重はダウン。落ちすぎても良くないとは思いつつ、これはもう仕方がないな。毎回これだ。外で寒さに吸い取られるエネルギーが、食べて摂るエネルギーよりも多いみたいです。

ひょっとしたらこれ、2009年型ダイエットで流行るかも?!(長時間、寒気にさらされていると凍傷になる可能性がありますのでくれぐれも・・・)

写真:今日のわんこは「アミッアミッ」。もともと兄弟犬のアミッバルッと、同じ名前で「アミッ」と呼ばれてた。こちらのほうが気が優しいので、区別するのにアミッを二回繰り返してアミッアミッと呼ぶようになりました。アミッはイヌイット語で「(動物の?)毛(あるいは毛皮)」のことを言うのだけど、毛並みが綺麗だからそう名付けられたのでは、と思ってます。

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19日(金)

 快晴の日が続いている。6日以降、気温もマイナス35℃前後と冷え込んでいて、昨夜はこの冬に計測したなかで、一番寒いマイナス37.1℃だった。

月夜は明るく、金星も光り輝いている。

写真:(上)金星が夜空に光り輝く。(下)また50音順で、2順目の犬紹介をしていきます。今日は「アプ」。アプはイヌイット語で雪のことを意味します。きっと毛並みが全体的に白いから、産まれた時の飼い主が名付けたのだと思います。

17日(水)

 知人から、昨日のブログに掲載した写真をみて「ずいぶん明るいね~」とメールをもらった。

写真の撮り方教えます。

自分が写っている写真はいつも、三脚を立ててセルフタイマーで撮るのだけど、昨日の写真はスローシャッターで15秒間開いていたんですゼ。明るく写るわな・・・。実際はもう少し暗いです。

「イチ、ニー、サン、シー・・・・」15秒を口で数えて、静止状態の山崎でした・・・。じっとしてたら寒いねんで~!?

さて、また一頭ずつ順番に、犬達の紹介を写真入りでしていきたいと思います。犬サポーターになってくれている方から、名前の由来を教えて欲しい、とリクエストを頂きましたので、犬紹介の2順目は、そのあたりを踏まえていきたいと思います。

その前に、報告することが一つ。実は去年1224日に最長老のクロが亡くなってしまいました。年末年始の期間を外して、今日報告させて頂きました。その日の午後に世話に行った際には、いつも通り普通にしていたにもかかわらず、夕方に餌を与えに行った時に息を引き取っていました。白熊を疑ってみたりもしましたが、理由が全然分からない状況でした。犬サポーターになってくださっている皆様、申し訳ありません・・。

写真:クロ。引き取った際に名前がはっきりしていなかったので、見た目通りに日本語で「クロ」と名付けました。

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16日(火)

 ごっきげんだゼ~、今日も快晴。犬橇を出して、沖合で海氷観測をする。海氷の厚さを測るのに、ドリルで穴を開けていると、町に戻る2台のスノーモービルがやってきて少し話をした。さらに沖合のほうに毎年同じ場所に出来る氷のクラックがあり、アザラシ狩りに行ったが、氷が張ってしまっていたとのこと。今は半月の前後で潮汐が落ち着いているからだろう。また満月あたりになると潮が動くからクラックも開いて海水面が顔を出すことと思う。潮汐というのは海氷上で活動するには、気を使わないといけない一つだ。

ここではイヌイットの猟師はスノーモービルを使っていて、僕は犬橇なので「お前はエスキモーか?」と言われた。冗談だとしても嬉しいことを言ってくれる。

写真:海氷厚を測定する。

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 昨日の午後にようやく風がおさまり、今日は久しぶりの快晴となった。朝の気象観測で外に出てみると、雲の無い南の空に、オーロラがわずかに出たり消えたりしているのが見えた。薄い色で鮮やかさはないけれど、レゾリュートでは初めて見るオーロラだ。

薄明るくなってきてからAM11時前に、7頭の犬達を連れて犬橇を出す。今年の初滑りだ。確実に薄明るい時間帯が増えてきている。ずっと故障者リスト入りしていたウキダガヤも、今季初走行させてみる。もう少し本調子ではないようだが、太陽が高くなる季節までに調子を取り戻して欲しいと思う。

犬橇トレーニングから戻ったら、荷物が届いているとのことで、郵便局に受け取りに。中くらいの大きさの段ボール一箱に、装備関係と今回は食品関係がけっこう入っていた。食品は犬橇旅行に持ち歩くものを少しずつ輸送物資に混ぜて送ってもらっている。

今日届いた食品は「カップヌードル、マイカップと替え麺」。コーヒーショップでマイカップがあるのは聞いたことがあるが、インスタントラーメンにもマイカップがあるとは・・・。それと「京都駅前、駿河屋の水ようかん」。これは日本出発前、ある集まりでお会いした、京都駅前にある和菓子の駿河屋の社長さんの好意で「持っていきなさい」と、どっさりと頂いたもの。また「SACHIYO HOME MADEのパウンドケーキ」。これは地元の高槻市で応援をして頂いているSACHIYOさん→http://www.tcn.zaq.ne.jp/pound_cake/ が、これまたどっさりと手作りのパウンドケーキを持たせてくれたものだ。あと永谷園のふりかけやお茶漬けの素なども一緒に入っていた。

写真:(上)南の空に出たオーロラ。(中)新年、走り初めにて。(下)日本から届いた食糧品の一部。

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 1231日から、かれこれもう4日も吹雪、地吹雪が続いていて、昨夜からさらに勢力アップ。一時は20m/s前後の猛ブリザードで、殆ど視程(視界)はゼロで真っ白。目の前が真っ白になるとはこのことだ。犬たちの様子を見に行くのも必死。こんな日は部屋の中で針仕事。ミトン手袋が擦り切れてしまったので、新しいのを縫い上げた。

そんな中、アラスカ在住の舟津さんからメールが届いた。なんでも「大寒波が居座り、1週間マイナス40の世界です。まだ1週間以上は続くとの予報で、今までの記録は89年の2週間と、ずっと昔の3週間ということなので、これに匹敵する大寒波です。フェアバンクスの街中はアイスフォグで、空気は最悪状態で、車はギーギー、シートは岩の如く、家のドアも窓も氷が張り付いた状態です。」とのこと。凄まじいな・・・。

写真:縫い上げたミトンにご満悦の山崎。

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11日(木)

「ウキヨァッターミピッドアッチ(また年が明けたね、おめでとう)!」

ナダ北極圏、レゾリュートも新年を迎えた。今日はPM6時から町役場の講堂で町の人たちが集まるということで、どんなお正月なのだろう?と興味津々で覗いてみた。おお~っ!クリスマスと違い、生肉がズラリと並んでいるではないか。トナカイに鯨の皮(マッタ)、アークティックチャー(イワナの種)、雷鳥などなど。バンザイしたい気分だ。どうやらクリスマスは白人社会の主催で、新年はイヌイット社会が主催するようだ。イヌイットの伝統文化がちゃんと残っていて安心した。

大阪市の桃太郎さんから質問を頂いてます。

Q:(その1クリスマスの様子で、ビックリするのが・・・半そでの人がいることです。温かそうな施設にも感じないんですが?哲さんも、坊主頭にヒゲもないし・・・寒くないのかなと。

(その2)外では、犬たちが雪に埋まる????

A:(その1北海道もそうだと聞きますが、北極地域では四六時中暖房をガン

    ガンと入れて、部屋の中を暖かくしておくのが普通のようですよ。寝る時

    暖房を消したりはしないので、半袖でも充分に暖かいです。でも外に一歩出

    るとやっぱり寒い・・・。

(その2)強い風に吹かれたら、飛雪にだんだんと埋もれていくことがあり

  す。埋もれ過ぎたら自力で脱出できないくせに、埋もれたまま。そのほうが

 犬達も暖かいみたいです。主人が掘り出してくれることを知っているんでし

 ょうか?(笑)

何か聞いてみたいことがあったら、どんなことでもいいので、いつでも質問をし  

てください。→ avangnaq@gaia.eonet.ne.jp まで。

ブログ上で返答させてもらいますね。

写真:生肉を取り囲む町の人たち。

 

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