犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2010年05月

 29日に長野市にて、平安堂 ⇒ http://www.heiando.co.jp/ 主催のイベントに参加させて頂いた。ヨットの白石さんの話は面白く、聞き入ってしまった。主催の平安堂様、関係者の皆様、楽しい時間をありがとうございました。

写真:イベントの様子。

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 今週末529日(土)に、長野県でのイベントに参加させて頂きます。 ⇒ http://www.heiando.co.jp/uesan/index.htm 

演題は「水平の彼方」。海洋冒険家の白石康次郎さんとのトークショーです。もちろん白石さんが主役です。緊張するなあ・・。

20100523 今週末は、9月に下関で予定されている講演の打ち合わせを兼ねて、有佐の田舎である山口県光市に行ってきた。その田舎の家の近所にある福祉施設から、松くい虫にやられ枯れかかり、そのうち建物に倒れそうな松の木を、何本か伐採して欲しいとお願いされ、奉仕活動をしてきた。

写真:建物とは反対方向にチェーンブロックで引っ張り、松の木を切り倒す、木こりのテツ。

 北極の寒さから解放されたと思っていたら、帰国後の大阪は肌寒い毎日が続いていたけど、今日は気温がグンと上がって爽やかな天気。

いま住んでいる家は築40年以上の建物で、外回りの塗装がはがれかかっている。家主さんから頼まれて、外装を塗りなおすことに。試験的に2階の窓のあたりを少し作業してみた。古い塗装をヘラでそぎ落としてクリーンアップしてからペンキを塗ってみた。日本滞在中の秋頃までに、時間のある時に少しずつ作業して終わらせることにしよう。

写真:ペンキを塗るテツ。

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 日本に戻ったら一番やりたかったことは・・。

「ビール!」もいいのだけれど、一番やりたかったことは、雪と氷の上ではなく、普通に地面の上を運動靴で走りたかった!!今日、ランニングを再開した。

 59日夕方に無事帰国しました!

急な生活環境の変化に、まだ頭が回転していないが、少しずつやらないといけないことを片付けていきたい。

半年振りに体重計に乗ってみると68kg。体脂肪率は7%まで落ちている。犬ぞり旅行直後はもっと減っていたのだと思う。毎シーズン帰国後はこんな感じだ。こんなの決して褒められたもんじゃなくて、通常の7273kgくらいまでにまた戻さないと。

201055日(水) 雪一時晴れ

 明日6日、早朝の定期便でレゾリュートをあとにして帰国の途につく。今シーズンのアバンナット北極計画においても多くの方たちに応援をして頂いた。まだお礼を言えていない状態だが、まずは今シーズンも家族同様でいてくれた犬たちにお礼を言いたい。また来シーズンの体制作りができたら、すぐに戻って来るよ。

写真:犬たち一頭一頭と写真を撮る。今シーズンもお疲れさまでした。ありがとう。そして、特に犬ぞり旅行中に亡くなった「ラッシ」へ感謝を込めて。

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201054日(火) 雪のち晴れ

20100504 今日の作業は、犬たちを海岸近くの繋留場所へ一頭一頭に分けてつないでやること。夏には必要ない胴バンドは外してやり、ねぎらいの言葉をかける。今回の犬ぞり旅行には産休で参加出来なかったコウ、そして子犬のゴードン、ボタン、キャヨット、ウキヨの5頭も他の犬たちと同じ場所に連れてきて繋いでやった。すっかり暖かくなったから、3ヶ月を過ぎた子犬たちも、もう大丈夫だろう。

胴バンドを外された犬たちは、毎シーズンのパターンで、この季節になると僕がしばらくの間いなくなるのを、薄々と感じとっているようだ。

写真:海岸近くに繋がれた犬たち。

20105月3(月) 晴れ(低い地吹雪を伴う)

 6日のレゾリュート発のフライトに合わせて、帰国の準備を進めている。今回も装備関係はほとんどAzizさんにお願いして、コンテナの中に預かってもらうことになっている。パッキングリストの作成など、だいたいの後片付けが終わってきた。

写真:装備類はコンテナの中に置かせてもらう。

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201052日(日) 晴れ(低い地吹雪を伴う)

20100502 人口200人ほどのレゾリュートの町に、現在日本人は4人もいて、考えれば凄い人口密度だ。一人は冒険家の「荻田」さん。もう一人はブログでもよく登場する「サエコ」さん。そしてもう一人は1月末に旦那さんの仕事の関係でやってきた「ナオコ」さんだ。そのナオコさん一家が5月中旬にホワイトホースへ急に転勤になるとのことで、今日はレゾリュート滞在の記念に犬ぞりに招待。一日中強い風が吹いていて、少し弱まった午後7時頃に、レゾリュート前の湾内を1時間ほど走ってみた。

写真:マイク&ナオコさん夫妻と息子さんのタイガ君、そしてサエコさんと記念撮影。すでにレゾリュートは一日中明るい。

2010430日(金) 曇り時々雪 -12.6

20100430 21日に帰着してから数日後、レゾリュート前に広がるバロー海峡の海氷が大きく割れて流れ始めた。それが合図かのように、今週になりぞくぞくと、レゾリュートを基点に活動していた各遠征隊も戻ってきている。どうやら今シーズンの海氷上での活動も終わりを迎えてきたようだ。単独無補給徒歩行の荻田泰永さん → http://www.ogita-exp.com/ も成果をあげて、29日に無事レゾリュートに帰還した。

昨年11月にレゾリュート入りして以来続けていた気象観測も、取り合えず区切りのいい430日の今日、終了することにした。終わりはないのだけど、少しずつ日本帰国のモードになってきている。

写真:レゾリュート沖合いは、海からの蒸気雲がどす黒く立ち込めている。

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