犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2010年10月

 うかつにも3日ほど前から、喉をやられてしまっている。鼻もズルズル。113日の日本発を前に、時間のやりくりが大変で、まだまだやらないといけないことが山積み状態。頭を抱えたくなる。使いたくはなかったが、奥の手だ。栄養ドリンクを飲むこの数日間。もともと薬類は嫌いで、めったに服用しないんだけど、たまに飲む栄養ドリンクが効いたりして・・。

 知人の永谷彰朗さん(自転車世界一周サイクリスト)が出展している「創展」に行ってきた。永谷さんは多才で、画家の顔も持つ。場所は京都市中京区にある「Halo Galo(ハロー画廊)」⇒ http://cafe-hello.jp/ 

永谷さんの2枚の絵のタイトルは「極限の旅 サハラ」&「極限の旅 北極」。サハラは永谷さんが自転車世界一周をした際、印象が強い場所。そして北極は僕の犬ぞりをイメージして描いてくれた作品。永谷さんとはそれぞれの旅を通じた、気持ちの共通点があります。「創展」は1029日(金)まで上記 Halo Galo にて展示されています。

写真:永谷さんと2枚の絵の前で。

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 1024日、地元の高槻市にて、間もなく始まる今シーズンの北極活動の壮行会を開いて頂いた。活動を応援してくれている、高槻の「宇宙人友の会(マラソン同好会)」⇒ http://www.tcn.zaq.ne.jp/pound_cake/living/marathon/marathon.htm の皆さんが中心に準備を進めてくださった。今回は、以前から応援・支援してくださっているにもかかわらず、なかなか直接に挨拶をできないでいた、高槻周辺と関西に住んでいる方々に集まって頂いた。その幅は広く、僕の子供の頃からの知人友人。中学生時代と高校時代の担任の先生方や同級生、知人。こういった活動を始めてからお会いした方々。という顔ぶれでした。ずっと援助を頂いてるにも関わらず、もう何十年もお会いしていない方が半数を占めていましたが、わざわざ足を運んでくださり、ありがとうございました。今シーズンも安全第一で取り組んできます。そして宇宙人友の会の皆様、いつもありがとうございます!

写真:壮行会の様子

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 923日にオープンしたばかりのモンベル京都駅前店 ⇒http://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=618933 サロンにて、1023日(土)~1123日(火祝)にかけて「北極圏をテツがゆく」~山崎哲秀 活動記録写真展~ というテーマで写真を展示して頂きます。近くを通りかかった際には、ぜひお立ち寄りください。

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 京都で、京都府警や消防署、経営者関係の方々が中心となり、長年に渡って応援して下さっている皆さんがいる。「山ちゃんを囲む会」と称して北極に向かう度に壮行会を開いてくださる。今夜は113日の日本発を前に、京都停車場前にある「きくおか」⇒ http://www.kikuokaya.jp/ にて、応援をして頂いた。安全第一!で、今シーズンも活動してきます。またいい報告をしたいと思います。ありがとうございました!!

20101019_2 京都の企業関係者から成る「土曜会」にて話をさせて頂いた。会場はJR京都駅ビル内にある「ホテルグランディア京都」。平成22年度の総会で、150人ほどの方々が集まった中、異色も異色といえる自分が参加させてもらったことに、かなり恐縮。北極での活動について話をさせて頂いた。総会後は懇親会にも参加。総会ということもあり、華やかな懇親会だった。その規模の大きさに圧巻されたが、それ以上に圧巻したのは、氷で造られた犬ぞりの彫刻!職人さんが数時間で仕上げたとのことだった。

関係者の皆様、話をさせて頂ける機会をくださり、ありがとうございました。

写真:氷で造られた、犬ぞりの彫刻。

1015日、北海道 北見工業大学にて「第32回雪氷談話会」に参加させて頂きました。15年以上親交のある、北海道大学 低温科学研究所助教 的場澄人先生、カミサンである山崎有佐の3人が以下の題目で話をしました。夜は懇親会で楽しい時間。すっかり酔っ払ってしまいました。北見工業大学関係者の皆様、ありがとうございました。

    カナダ・レゾリュートでのフロストフラワーの観察

   - アバンナット計画に参加して -

     的場澄人(北海道大学低温科学研究所助教)

    アバンナット計画の後方支援

   - 国内および現地でのアシスタント、テテテの女房話 -

     山崎有佐(大阪大学歯学部総務課教務係)

    北極圏犬ぞり横断観測(アバンナット計画)

   - 2009-2010カナダ・レゾリュートでの活動報告 -

     山崎哲秀

写真:雪氷談話会での様子。

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 キナリ危機一髪!?少し前に我がドックチームのリーダー犬「キナリ」が、行方不明になった事件があり、見つかってみると毛がずぶ濡れになり、体中に瀕死の傷を負っていた。どうやら白熊を追いかけて、海の開水部あたりで一戦交えたみたいだ、とのことだった。レゾリュートの町にはこの時期、白熊が頻繁に現れては、獲物の肉なんかをグチャグチャに荒らし回っているという。瀕死の重傷のキナリは、サイレス&サエコ夫妻が探して、見つけてくれていなければ、多分そのまま死んでいたと思う。気転を利かせてくれ、町のヘルスセンターの先生に傷口を縫ってもらい、抗生物質などで治療をしてくれた。ここにきてようやく食欲も戻って回復してきているとのことだ。「白熊あ~!お前ら絶対に許さ~ん!!」過保護が行き過ぎて、白熊が人里に現れるケースも充分に考えられると思う。エスキモー(イヌイット)の人たちが、町に現れる白熊を処分していくのを、俺は絶対に責めない。そのあたりはいくらなんでもバランスが大事だと思う。

オッと、気の長い自分だが、つい興奮してしまった・・・。

 4匹の仔犬たちは元気みたいで、目が開き始めたようだ。113日に日本発。また今シーズンが始まる。

写真:仔犬たちの最新写真が届く。目が開いた「ムク」。

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 923日に、北極圏レゾリュートの町で生まれた、我がドックチームの仔犬4匹たち。1匹は「アユ」と早々に名前をつけたが、まだ名無しのうちの1匹に、在住の高槻市で応援をして頂いている「宇宙人友の会(マラソン同好会)」の皆さんを代表して、サッチンさん ⇒ http://www.tcn.zaq.ne.jp/pound_cake/ に名付け親になって頂いた。オス犬の「ムク」です(写真)。以下はサッチンさんのコメントです。

「大きなコゲ茶色のブチ模様ちゃんに、ムクと言う名前を付けて欲しいと思いま~す。チロ柴母犬と、(柴とシェパードのミックス)父犬の間に生まれた、我が家に居た大きめの柴ミックス犬のムクは、元気で食いしん坊で、とってもパワフルでした~!

私がアバンナットプロジェクトのサポーターになろうと決意したのは、チロとムク親子の痴呆介護を経て、体力に自信が無くなり、家では犬は飼えないけれどアバンナットの犬達のサポートなら出来る。と、思ったのがきっかけでした。

その北極にムクが居たら、きっと元気にパワフルに、ソリを引いてくれるだろうという願いも込めて命名したいと思います。」

ありがとうございました。

君の名は「ムク」だよ!

写真:生まれた時に、一番体が大きかったという「ムク」(写真はサエコさん撮影)

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 1012日に、バイオディーゼルカーでお馴染みの「山田周生」さん ⇒ http://biodieselchallenge.com/profile.html が6月に続いて旅の途中に、我が家を訪れてくれた。今日13日、次の目的地の滋賀県へと旅立たれました!

写真:山田さんの愛車の前で。

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 108日に京都 長岡京市にある「むささき幼稚園」⇒ http://www.sepia.dti.ne.jp/~yoh-murasaki/ にて講演をさせて頂きます。幼稚園に通う、親のみなさんを対象としています。どなたでも参加可能、とのことですので、興味のあるかたは覗いてみてください。要項は下記の通りです。

場所:「むらさき幼稚園」ゆうぎ室

   長岡京市今里5129 

TEL 075-953-0505

日時:10月8日(金) AM10:00~ 受付

             10:1512:00 講演

20101006 105日。僕の「ふるさと」高浜町での講演が無事終了した。午後には僕が通学した町立和田小学校の生徒のみなさんの前で話をさせていただき、夜は高浜町文化会館で話をさせていただくという、初経験2本立てだった。小学生時代の担任の山下先生、そして同級生の幼馴染み仲間。かれこれ40年近くが過ぎた今でも、交流が続いている中での今日でした。

兵庫県豊岡市の植村直己冒険館の皆様も、わざわざ足を運んでくださりました。また在住の大阪府高槻市からも、応援をいただいている皆さんが駆けつけてくださりました。昔から現在、出会いと繋がりをこれからも大切にしたいです。

写真:講演の様子。

 昨夜からの雨も午後には止んで、夕方には青空が広がった。

ちょうど、あと一ヵ月後の113日には日本を出発だ。今シーズンの北極での活動が始まる。この時期はいつも、北極の自然に入って行くことへの緊張感が湧き上がってくる。気持ちを落ち着けて・・。

今回も昨シーズン同様にベース地点となる、カナダ北極圏の町、レゾリュートとのやりとりも進んでいる。

201010031 101日(金)~2日(土)にかけて訪れた福井県高浜町。1日は午後から高浜町文化会館&和田小学校にて105日(火)の講演の打ち合わせを済ませた。その日の夜は、小学校時代の担任の先生と同級生達が集った飲み会に参加。昔話に会話が弾むとはこのことで、かなり深酒(笑)。

そして翌日の2日は、前夜のお酒に頭をズキズキさせながら、高浜町「健康ウォーク」に飛び入り参加。朝9時頃から城山公園をスタートする6.5kmコースだった。有佐も大阪から犬たちを連れて駆けつけた。

写真上:城山公園から和田漁港にかけての海岸沿いが今回の健康ウォークだった。写真下:健康ウォーク中に小学校時代の同級生と立ち話。先生も一緒に記念撮影。

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 福井県高浜町文化会館 ⇒ http://www.town.takahama.fukui.jp/index.html

にて、北極の活動記録写真&装備品を展示する「山崎哲秀の世界」展を開催していただいている。昨日から今日(102日)にかけて高浜町を訪問してきた。

高浜町和田は、僕が幼少期から少年時代を過ごした育ち故郷だ。引っ越しが多かった中で「故郷は何処か?」と聞かれた時、「僕のふるさとは福井県高浜町」と言っていて、今の僕の原点となる場所だ。会場にはなんと兵庫県豊岡市にある「植村直己冒険館」⇒ http://www3.city.toyooka.lg.jp/boukenkan/index.html から、憧れの植村直己さんの装備品も一緒に展示されている。

105日(火)には、午後から和田小学校、夜には高浜町文化会館で講演をさせて頂きます。

 そういえば今日は誕生日だった。すっかり忘れていたけど43歳になった。

写真左:展示会場の様子。

写真右:イベントの詳細案内。写真をクリックすると大画面で表示されます。

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