山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2014年01月

1月29日(水)シオラパルク 晴れ -17.3℃

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 母犬のママットルと仔犬は前室で、同じ屋根の下過ごしているが、申し訳ないと思いつつ、ソリ作り作業。トンカチの打つ音がうるさいかも。

ランナー部最後の補強は、前部にさらに鉄プレートを取り付け。これで補強作業は全て終了。

写真:真っ直ぐな鉄プレートを、ハンマーで打って写真のように成形。2枚で両側から挟み込み、釘でかしめてとりつける。

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1月28日(火)その2 シオラパルク -21.4℃

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 お産を終えたママットル。AM11時頃までに5匹の子犬を産みました。シオラパルクでの住まいは2重ドアになっていて、ママットル親子は家の前室でしばらく過ごすことになります。夕方にママットルに餌をやると、食欲も旺盛で一安心。餌を食べている間にサッと仔犬を確認すると、たぶんオス4匹とメス1匹です。自然が過酷な場所なので、全匹生き延びてくれるだろうか?しばらく様子を見ていくことにします。

写真:5頭の仔犬たちと母犬ママットル。

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1月28日(火)シオラパルク

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 AM6時半頃、キュンキュンと鳴き声がするので見てみると・・。ママットルのお産が始まりました!このあとしばらく続きそうです。嬉しいね。何かと忙しいです(笑)。

写真上:ママットルのお産が始まりました。

写真下:2日前のママットル。

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1月27日(月)シオラパルク 雪のち晴れ -22.7℃

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 早朝6時頃は大粒の雪が降っていて気温はマイナス9.7℃。と思いきや、急に晴れ渡り、夕方にはマイナス23℃近くまで気温が急降下。

 ずっと屋内の写真ばかり続いているので、今日は外の写真を・・。明るくなりました。太陽が戻るまであと3週間。

写真上:犬ぞりの様子。明るくなり周囲が見渡せるようになってきた。

写真下:犬たちの繋留場所の様子。

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1月26日(日)シオラパルク 晴れ -18.3℃

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 今シーズンも日本から、パウンドケーキが到着した。在住高槻市で応援をして頂いている、SACHIYOさんのオリジナル手作りケーキで、ラム酒タップリ、氷点下でも凍り付かず、犬ぞりでの行動食にいつも重宝しています。忙しい中、時間を割いて作って頂きました。そう言えば、グリーンランド初上陸ですね!SACHIYOさん、いつもありがとうございます!今シーズンのシオラパルク村は、ちょっとした日本人村が出来そうです。皆さんと美味しく頂きますね。

写真上:届いたパウンドケーキ。

写真下:パッケージも凝っていて、わざわざラベルまで貼り付けて頂いて・・・。

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1月25日(土)シオラパルク 晴れ -15.3℃

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 いい天気。犬ぞりを走らせたついでに、メス犬のママットルのお産に備えて、雪の下に隠れた枯れ草を取ってから村に戻って来た。日に日にお腹が大きくなっている。今日か、明日かと毎日が楽しみ。

 ソリ作りも続く。ランナー部への補強作業が続いている。

写真上:ランナー側面の補強作業。鉄プレートを幅に合った長さに切り出し、両側面から挟み込んで補強してやる。その作業風景。

写真下:鉄プレートは釘を利用してカシメて止める。

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1月23日(木)シオラパルク 晴れ -23.1℃

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 時間の合間をぬって、ソリ製作は少しずつ進んでいる。細かな調整をしながら、今日からランナー部の板に、補強材を取り付ける作業に入った。

写真:ランナー底部に、日本から届いた鉄プレート板を取り付ける作業。

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1月20日(月)シオラパルク 晴れ -21.5℃

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 チーム紅一点の「ママットル」くん。11月下旬に発情期を迎え間もなく2か月。どうやらお腹がドン!と出てきたので、出産間近と思われる。昨日、胴バンドを外してチームの輪から離して家まで連れてきた。ママットルのために廃材を利用し、部屋(小屋)を製作。今朝から半日かけて仕上げた。これも大切な仕事の一つ。部屋の中で寝てくれると思いきや、外の雪の上で寝ている。う~ん・・。

写真上:「ママットル」の小屋。

写真下:お腹がでっぷりのママットル。

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1月19日(日)シオラパルク 雪のち晴れ -24.0℃

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 昨日からの雪がお昼前には止んで、雲が切れ晴れ空となった。犬ぞりを一走りさせてきた。

色々な作業の合間を縫って、ソリ作りを続けている。ランナーとなる2枚の板に割れないように補強材を入れるまでがけっこう時間がかかる。今はその補強材を入れる前の作業中。

写真上:ソリのランナー部となる板に先端部を取り付ける。

写真下:ランナー前部の反りの部分をカンナでラインを出す作業。

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1月17日(金)シオラパルク 曇りのち雪 -12.5℃

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曇り空の今日、午後には雪。夕方にはまた気温がマイナス5.3℃まで跳ね上がった。

天気が良かった昨日は、今年に入って2度目のヘリコプター定期便があり、待ちに待った日本からの別送荷物がやっとやっと届いた。その中にソリを新たに製作するための補強材が含まれていて、さっそくソリ作りを始めた。今は明るくなってきて、野外での活動がやりやすい季節になってきたので、本来ならすでにミッドウィンターの12月の冬至の頃には作り終えていたかったのだけど、頑張って製作することにしよう。こればっかりに時間をかけてられないので、その他作業の合間に手をかけていくことにする。

写真:ソリ製作を始める。前部の反りの部分を成形。

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1月16日(木)シオラパルク 晴れのち曇り -15.8℃

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 先週僕のチームに新たに加入したワンコを紹介。名前は「ショウヤ」でオス犬2歳。意味は“醤油”だとのこと(笑)。毛並が醤油色だからかなあ?こちらの人たちにも醤油は口に合う調味料でお馴染みとなっている。最初は警戒心が強かったが、餌をやりながら毎日触れてやると、他の犬たちと同様に懐いてくれるようになってきた。体格は中型で、機敏ですばしっこそうな動きのワンコ。他の犬たちとのケンカもなく、馴染んでくれたみたいだ。新しい僕のドックチームは茶色系の毛並の犬が多くなっている。

とりあえす現時点で僕のチームは、紹介してきたオス9頭&メス1頭です。

写真:「ショウヤ」2歳。すばしっこいワンコです。

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1月15日(水)シオラパルク 曇り -19.3℃

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 日本の有佐から勇希君の写真が届いた。間近に成長の過程を見れないのが残念で仕方ないのだが、1歳半になりますます成長著しい様子で嬉しい限り。ありちゃん、ありがとう。

写真上:お正月は山口の田舎へ帰省したとのこと。お婆ちゃんに見守られて脚立をスタスタ。

写真下:大阪、高槻市の自宅近くの公園で。こちらも一人で上って滑って、とか。高い所は全然平気なんだろうか?

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1月14日(火)シオラパルク 雪のち曇り -22.3℃

 雪が止み、曇り空となった。気温もマイナス20℃前半まで下がる。AM11時頃から海氷のデータを収集しに犬ぞりを出す。作業を終えて村に戻ったのはPM2時頃。犬ぞりチームもいい感じでまとまってきている。夕方にはエアロゾルサンプリングへ。

ヘリコプター便が今日も来ず。今年に入ってまだ1便だけ。この一カ月に関してはたった2便。かれこれ2か月も別送の装備3箱を待っているが未だ届かず。ソリを新たに製作する材料が届かずに、1か月の予定遅れ。参った・・。

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 今日のワンコ紹介は「ヌターバル」意味は“新しいヤツ”といったところか。名前の通りまだ1歳になってない若いワンコで、この冬が走り初め。一からレッスンをしているが、だいぶ走れるようになってきた。大丈夫だろう。ヌターバルもまた懐っこく、元気なワンコだ。最初からこんな感じで教えるのはほんとに楽しい。まだ体が大きくなりきってないのか、これくらいの大きさなのか小柄。でも体が大きいからソリ曳犬はいいというものではない。ちゃんとソリを引っ張ってくれるかどうかだからね。

犬ぞりチームを持っていて気がかりは、シオラパルク村に犬たちの予防接種ワクチンが回ってこないこと。村の人たちもずっと待ちわびているのだけど。

写真:「ヌターバル」。ママットルと毛並が似ている。

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1月13日(月)シオラパルク 雪 -14.8℃

 残念なニュースが飛び込んできた。昨日、隣町のカナックで、ケッダという若者が自ら命を絶ったという知らせだ。ケッダは元々シオラパルク村に住んでいて、僕が最初にこの村を訪れた時は、まだ2、3歳の元気のいい子供だった。ほっぺたに凍傷を作りながら冬の屋外を駆け回っていた、小さい頃の姿が今でも印象に残っている。馴染の深い若者だった。人口の割にはその確率が北極地方では高いと言われているが、それにしてもなぜ自ら命を絶ってしまうのか・・。(ここでは4か月弱)長く続く極夜の季節が思い詰めさせてしまうのか・・。

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1月12日(日)シオラパルク 晴れのち雪 -13.7℃

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 お昼前から雪となった。予報は明日も同じで久々にまとまった雪になりそう。

 今日のワンコ紹介は、チーム紅一点の「ママットル」メス2歳。11月下旬に発情期を迎えたから、もしかすると2月には産休の可能性あり。期待したいところ。とにかく食い意地が張ってるのはメス犬の特徴なのだろうか(笑)。オス犬から横取りしてでも食べようとする。元気だからいいけどね(笑)。

写真:餌を食べたあとの「ママットル」。

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 1月11日(土)シオラパルク 晴れのち曇り -9.9℃

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 天気情報を見ると、昨シーズンまでしばらくの間活動をしていたカナダ北極のレゾリュート周辺は、冬らしくコンスタントにマイナス30~35℃と冷え込んでいる様子。それに比べるとシオラパルク村周辺の近年は、どうしてこんなに暖かくなるのか・・。マイナス30℃以下になることがめっきり少なくなっている。果たしてCo2だけの問題なのだろうか・・。継続した観測調査は重要だと思う。

 こんな暖かくなると、それでなくてもシオラパルク地域周辺の海氷は近年不安定なのに、海氷上で大胆に活動するには、なかなか信用できない。7年前、海氷が安定せず、犬ぞりを流してしまう事故を経験しているだけに、それがトラウマになって臆病になっているのかもしれない。昨日、少し沖合は、氷が揺れていたらしい。冷え込むカナダで犬ぞりの活動をしたほうがいいのか、それとも海氷の不安定なこの地域でデータ収集するほうが価値があるのか、悩んでしまう。

 今日のワンコ紹介は「ハロット」オス3歳。僕のところにやって来たときは、餌をちゃんともらってなかったのか、腰骨がゴツゴツと出ているくらい痩せていたのだが、必死で餌をやり続けた甲斐があり、今ではピチピチに肉付きが良くなった。もともと装着されていた胴バンドが小さくなりすぎて、喉元を切ってしまい、慌てて僕が作った胴バンドに取り換えてやった(笑)。性格は大人しく、ケンカはしなさそう。他の若いワンコの世話をしてるとキャンキャンと騒ぐのは、もしかしてヤキモチ焼き?

写真:大人しい性格の「ハロット」。

 

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1月10日(金)シオラパルク 雪のち曇り -7.7℃

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 昨日から気温がグンッと跳ね上がった。野外でちょいと体を動かすだけで汗ばんでしまう。う~ん、この時期にしては暖か過ぎだなあ。

変わらず犬たちのトレーニング。犬たちも走ったら暑そうにしている。

 今日のワンコ紹介は「キャヨット」オス4歳。意味は茶色なのだが、全体的にこげ茶の毛に覆われている。体は現時点僕のチーム9頭の中で、一番大きいんじゃないかな。立派な体格をしている。性格はやや気が強め。キャヨットも懐いてくれている。

写真上:今日の犬ぞりトレーニングにて。南の空も明るみを増してきた。

写真下:「キャヨット」。体が大きく綺麗なワンコです。

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1月9日(木)シオラパルク 雪のち曇り -15.2℃

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 1月も中旬に差し掛かり、極夜も薄明るい時間帯が徐々に増えてきた。なんとなく静かだった村も、猟師の人たちの動きが活発になりつつある。

 今日のワンコ紹介は「ヒャカ」3歳。ナッホとは兄弟で、ヒャカのほうが兄弟では立場が上のようだ。同じくまだ若いから落ち着きがないが、兄弟揃って大きな癖もなくソリもよく引っ張ってくれている。

写真:「ヒャカ」君!兄弟のナッホ君を前脚で蹴ってる??兄弟仲良くしようね。

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1月5日(日)シオラパルク 地吹雪(上空は晴れ) -22.8℃

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 年が明けても坦々と毎日が過ぎる。極夜の音を表現すれば「ハタハタ」と過ぎてゆく・・か。ハタハタはこちらの言葉で「静かに」などの意味合い。

日々の作業もルーチン化していて、毎日の日課は朝夕のアナログの気象観測。正午前後の雲形&海氷写真撮影と記録。夜のエアロゾルサンプリング。時々出来ない時もあるが、コンスタントに続けている。また海氷上での海氷データ収集をしたりもする。あと当然ながら犬たちの世話と、天気のいい日で時間の余裕がある時は犬たちを走らせてトレーニング。走らせないことにはソリ曳き犬には程遠くなっていく。屋内作業も何かと多く、あっという間に一日が過ぎる。時間が空いたりすると本を読んだり、村人の家にお茶を飲みに行ったり(プラットと言う)することもある。

今日はワンコ紹介で「ナッホ」オス3歳。全体的に黒毛のナッホ君。新ドックチームは今のところ人懐っこい犬ばかりで、ナッホはその筆頭で、デカいエスキモー犬の体をドカンと僕にぶつけて飛びついて来る。体当たりされるとぶっ飛ばされてたまらんので、愛情を込めて?払いのけてやる(笑)。ケンカはそんなに強くなさそう。

エスキモーそり曳き犬は、決してペットではないので、可愛がるのと厳しくする境界線は難しい。ペットとして接してしまうと、厳しい北極の自然に命を任せるには、犬ぞりにならなくなってしまうから。どちらかというと手厳しく育てて覚えさせていくことになる。それでも「犬」という動物の性質なのか、彼らは懐いてくるからすごく不思議なところだ。

写真:いつも体当たりしてくる「ナッホ」君。

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1月1日(水)シオラパルク 晴れのち雪 -20.3℃

 日本より12時間遅れで、こちらも新年を迎えた。今年・・というより、今後の目標を、気持ちが途切れないように、いつもの如く掲げておきたい。一人で出来ることではないけれど、少しでも実現に近づけますように!

今後の目標

・  日本の極地(北極)研究者の方たちの設営支援ができるように、民間支援体制を作る。

・  グリーンランド極北、カナダ極北にそれぞれ、民間スポンサーを獲得し日本の観測拠点を設営する。

・  エスキモー民族(グリーンランド)と日本の姉妹都市(友好都市)提携の橋渡し、促進。

・  エスキモー文化の継承。

・  (家族を大切にする)

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