犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2014年06月

 今日もお知らせです。7月27日に大阪の岸和田市立公民館に於いて、下記の要項で講演をさせて頂きます。申し込みが必要となります。興味のあるかたはぜひ覗いてみて下さい。

日時:平成26年7月27日(日)午前10時~正午

場所:岸和田市立公民館(岸和田市堺町1-1)

主催:岸和田市立公民館

演題:犬ぞりに乗ったテツ ~北極の自然や環境のおはなし~

お申込み:岸和田市立公民館

     TEL 072-423-9615  FAX 072-423-3011

          ✉ syogaig@city.kishiwada.osaka.jp

★★講演中の保育あり★★ 1歳半~就学前児童が対象で先着9名とのこと(7月1日受付開始)

★★駐車場について★★ 駐車場が満車の時は岸和田市役所駐車場や一般の有料駐車場をご利用ください。

またwebサイトにて、詳細が案内されていますのでご覧ください →

http://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/67/inuzori.html

 夏期中の日本滞在に於いて、あちらこちらから講演やイベント等に声を掛けて頂いています。ありがとうございます。参加者限定のものもありますが、どなたでも参加して頂ける講演等もありますので、その都度案内していきたいと思います。

今日はまず(その1)で、7月6日の福井県敦賀市での講演案内です。

日時:平成26年7月6日(日)13時30分~

場所:敦賀市男女参画センター 第2講習室

主催:国際交流はぎの会

後援:福井新聞社

   (株)嶺南ケーブルネットワーク

   (株)キハラ

お申込み:参加希望の方は、下記へご連絡お願いします。

     国際交流はぎの会 TEL 0770-22-0547(木原さんまで)

また詳細におきましては、下記で案内もされています →

http://fukui-renrakukai.mitelog.jp/main/2014/06/post-ec57.html

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 日曜日。在住の高槻は、帰国以来初めてのまとまった雨。外で遊べない勇希君は家の中でお絵かき。ところ構わずクレヨンで描いてます。

写真:冷蔵庫にお絵かき中の勇希君。

 あっち(北極)はあっちで時間のスピードは速いんだけど、こっち(日本)はこっちでまた違う時間のスピードが速い。生活環境も全く違うから、別の空間にいるようで、切り替えるのが大変。日本ではこのあと何かと予定が詰まっていて、そのスピードに乗っていかないと。もう一人別の自分が欲しいところ。

帰国早々に体調を整えるべく、ランニングなんかも始めている。来シーズンは11月初旬に北極入りするのに、すでに航空券は予約済み。半年の冬期中の北極滞在で体重は67~68kgに減ってしまい(毎シーズンそうだけど)、冬までにまた5kgほど戻さなくては。一日も、人生も、今の2倍の時間があればなあ・・。

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 今朝のワンコの散歩道。田んぼでヒョロヒョロ動く「オタマジャクシ」を見ようと覗き込んだ勇希君。足がもつれて、なんと顔からダイブ。田んぼの中に顔が突っ込んだ状態に、一瞬呆気にとられてしまった。慌てて引き上げて、顔に塗られた泥を拭き取ってやる。口の中も泥だらけ。しばし大泣き。それでも立ち直りは早かった・・。

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 離れていた時間を取り戻そうと、14日は有佐&勇希君と鳥羽水族館へとお出かけ。アミューズメントは本当に経験がないのだけど、二人が楽しそうにしてる姿は癒されますね(笑)。天気も良く、のんびりと出来た一日でした。

写真上:ジュゴンに見惚れる勇希&有佐。

写真下:セイウチに触れる勇希君。帰国してすぐ、北極の動物を見ることになるとは・・(笑)。

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 9日(月)に帰国しました。

 6~7日にかけて、カナダからデンマークのコペンハーゲンへ移動。翌日8日の定期便で東京成田国際空港へ(9日着)。その日の夕方、成田空港から国内線で大阪伊丹空港へ移動。ようやく地元に帰ってきた。空港には有佐&勇希が迎えに来てくれた。7カ月も日本を離れていたので、間もなく2歳になる勇希君にはすっかり忘れ去られているだろう、とビクビクしていたが、意外にも「おとうしゃ~ん」と、駆け足で抱きついてくれたのには、ジ~ンとしてしまった。有佐には感謝です。

 この1か月ほどは、たくさんの方々からメールを頂いていたにも関わらず、返信ができない状況でした。申しわけありませんでした。少しずつ返信したいと思います。

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6月5日(木) カナダ・オタワ 曇り

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 駆け足のレゾリュート滞在が終り、本日オタワへと移動。機中は殆どウトウトと眠り込んでしまったが、目が覚めて窓の外を見ると、緑の森林が広がっていた。昨年10月末に北極入りしてから、7カ月ぶりに目にする緑色。早く日本に帰ろう。このあと航空券の都合でコペンハーゲンに移動しなければならない。

写真:下界に広がる森林地帯(オタワ近辺)。

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6月4日(水) カナダ・レゾリュート 晴れ

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 グリーンランド内陸で採取した氷試料の運搬という形で、思いもかけないレゾリュート訪問となった。今日の午前中に観測調査関係の作業は無事に終了して、日本への帰国を待つのみとなった。

レゾリュートは僕の犬ぞりでの活動のベースとなる場所の一つだが、旧犬ぞりチームで長年活動を共にしたワンコたちがいる。昨シーズン旧犬ぞりチームは、相次ぐ犬たちの死で崩壊し、解散に追い込まれてしまった。レゾリュート在住のサイレス&サエコ夫妻が残されたワンコたちを引きとってくれた経緯があり、そのワンコたちと再会できるという、嬉しい時間を持つことが出来た。たっぷり餌をもらっているようで体格もよく元気で幸せそう。改めてワンコたちを引きとってくれたサイレス&サエコ夫妻には感謝の気持ちです。

写真:(左上)リク。(右上)ルッキ。(中央左)カヌッルンニ。(中央右)シン。(左下)コウ。

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6月3日(火)カナック 晴れ、カナダ・レゾリュート 曇り

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 グリーンランド内陸での一ヶ月に亘る観測調査隊参加を終え、町に下りて来た。6人の研究者の皆さんと共に、氷河掘削等の観測調査に参加させて頂いた。

約220m掘進した氷のコア試料は、日本へ冷凍輸送する必要があるため、pick upのツインオッタ―機で、観測調査地点よりグリーンランド・カナックの飛行場を経由して、カナダ北極・レゾリュートへと運搬。チームリーダーの本山先生と一緒に今日の夕方レゾリュート入りした。日本への氷試料輸送の手伝いをしたあと、帰国の途に付く予定です。

観測調査を共にした研究者の皆様、参加させて頂きましてありがとうございました。

写真:(左上)自動気象計設置の様子。(右上)氷河掘削作業にて。(左下)レゾリュートへの氷試料輸送のツインオッタ―機。カナダ・グリスフィヨルドにて。(右下)氷試料輸送中のツインオッタ―機内の様子。

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