山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2015年01月

1月30日(金)雪のち曇り -25.9℃

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 あさって日曜日に、60kmほど離れた隣り町、カナックへ、犬たちを走らせに行く予定。この冬は昨シーズンとは違って、周辺の海氷も安定して、レッスンにはほどよい距離。町の前の海氷上でテント泊のあと、月曜日の朝一で、カナックのお店で買い出しをしたあと、すぐにシオラパルク村に戻ってくる予定。犬たちがちゃんと走ってくれることと、天気が崩れませんように。

今日は連れて行くオス犬たち13頭で調整走行をした。明るくなってきたとはいえ、まだ極夜で薄暗く、15頭で動くには大変すぎるので、メス犬2頭はお留守番です。

写真:今日の13頭での調整走行の様子。対岸のカギャ岬からの帰路。13頭での走行はさすがに見応えがあります。これだけの大所帯になると、海氷の状態がいいと1トンくらいの重量を曳くくらい、エスキモー犬たちはばか力があるので、上手く制御しないとほんとに怪我をしてしまいます。体力も使います。

1月27日(火)晴れのち雪 -28.4℃

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 随分と時間がかかってしまったが、毛皮の防寒ズボンが完成。これも時間の合間に、少しずつ手縫いしていた。昨夜、不規則に目が覚めたので、一気に仕上げた。今日の犬ぞりでさっそく着用。暖かいです。

写真:素材は白熊の毛皮。グリーンランド北西部地域のエスキモー猟師の人たちの象徴で、昔ながらの文化です。

1月26日(日)晴れのち地吹雪 -27.2℃

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 在住の大阪、高槻市にある服部図書館にて、写真等の展示をして頂いています。→ http://team-yamasaki.jimdo.com/イベント/ 

昨年、地元で応援して下さってる皆さんが「北極圏をテツがゆく応援団“チームやまさき”」を立ち上げて下さいました。今年に入って1月17日(土)~1月30日(金)の期間でイベントを企画して下さって開催中です。お礼がすっかり遅れてしまいました。ありがとうございます。メチャクチャ嬉しいです。元気にワンコたちと頑張っています。また、展示に足を運んで下さった皆様、合わせてありがとうござます。

昨日、有佐から展示の写真が届きました。

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1月25日(日)晴れ -33.4℃

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 この数日ようやく冷え込み始め、冬らしくなってきた。昨日はやや強い風が吹いて地吹雪が舞っていたので犬ぞりは走らせなかったが、今日は穏やかな快晴。犬ぞりを出す。今日から8月生まれのコテツ君が、本格犬ぞりデビューを果たす。10頭の成犬に交じって、観測データ収集に出かけた。1歳の4頭のワンコ達も、すっかり上手く走れるようになった。あとは走り込んでいたら体力が付いてくると思う。コテツ君は最後はややバテ気味(笑)。

やけに足が冷えると思ったら、気温はマイナス33.4℃。この冬ここでは一番の冷え込み。海氷上の積雪表面はマイナス38.1℃。足の指先が冷たいわけだ。防寒靴の上にオーバーシューズを途中から履いた。

写真:11頭の犬たちと今日も出かける。

1月21日(水)曇り時々雪 -22.7℃

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 天気が今一つスッキリせず。

今日から犬ぞりは、10~11頭の犬たちとの走行に入った。まずは10頭で、観測データ収集も兼ねて、カギャ岬まで出かけてきた。ソリも新しく作ったのを今日から使い始めた。10頭を超えると、犬たちの馬力がかなり強烈で、しっかりチームをまとめ上げないと、犬たちにいいように振り回されてしまう。今日の10頭での走行は凄くいい感じだった。太陽が戻るのが2月17日頃だけど、2月10日頃までには、15頭全頭で走れるようにまとめたい。昨シーズンは10頭のチームだったが、5頭の仔犬たちが育って、2シーズンがかりでようやくチームが出来上がりそうだ。

写真上:10頭の犬たちと走る。

写真下:カギャ岬にて。

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1月18日(日)曇り -13.0℃

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 ドン!と気温が高くなり、朝は測定するとマイナス9.2℃だった。午後に観測を兼ねて犬ぞりを出したが、暑く感じるくらいだった。今日は8月生まれの、生後5か月のコテツ君のソリ引きレッスンも兼ねていた。前回よりもまた前進。どんどん覚えてくる。

ワンコ近況報告のとりは、我がドックチームのリーダー&ボス犬「アーベェ」7歳。普段はデンッと構えていて、チャラチャラしてなくて大人しそうに見えるけど、ケンカも強く、リーダー犬も兼ねてくれて助かっている。なかなか両方を兼ね備えている犬には出会えないけど、いい感じです。マッハングアから譲り受けたワンコだが、その時のチームでは、あまり良くなかったとのことだった。僕のチームには上手く合ってくれたみたいだ。他の犬との兼ね合いや相性もあるのかもしれない。「アーベェ」を見ていると、前にリーダー犬で飼っていた“キナリ”という思い入れの強かったワンコとダブらせて見てしまう。「アーベェ」は同じ血統のワンコです。超ベテランの域に入っているけど、1年でも長く頑張ってくれよ。

写真上:今日の犬ぞりにて。黄色い矢印が、レッスン中のコテツ君です。

写真下:リーダー&ボス犬「アーベェ」。

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1月17日(土)晴れのち曇り -21.3℃

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 立て続けに今日もワンコ紹介です。15頭のワンコ達を紹介するのに、2ヶ月経っても一巡していないのはダメですね(笑)。ワンコ達を応援してくれている、ワンコファンの方たちが凄く多いので、急ぐことにします。

今日の近況報告は「アッロッ」4歳。意味は「シャチ」です。このアッロッ君、前チームにいたカヌッルンニというワンコにやっぱりよく似ている。ケンカが弱くて、それでもメチャクチャ明るくて・・、そして毛の配色もそっくりなので、何だかしらの血の繋がりがあると思っているのだが、最近気付いたことは、なんと!犬らしからぬ、走るのが恐ろしくヘタ!というところまで似ている。絶対に血縁関係にあると確信している今日この頃(笑)。愛嬌満点のワンコです。

写真:カヌッルンニを思い出させてくれる「アッロッ」君。

1月16日(金)晴れのち曇り -25.1℃

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 1月も中旬になり、日に日に明るい時間帯が長くなるのが目に見えて分かる。犬ぞりでも随分と走りやすくなってきた。今日も観測課題をやりに、ワンコたちと出かけてきた。隣り町のカナックとシオラパルク間も、地域住民たち(猟師)の犬ぞりでの行き来も増えてきている。太陽が戻るまであと一ヶ月。

 今日はワンコ報告で「ショウヤ」3歳。意味は日本語に直すと「醤油」君になるが、去年に比べて身体が一回り大きくなった。大型犬の3歳というのは、これまで見てきて、体格が良くなる(大人になる?)変わり目の歳のような気がする。去年まではやや小柄で、控えめだったショウヤ君も、この冬は主張が強くなってきて、他のワンコたちにケンカを売ることもしばしば(笑)。少し落ち着きに欠けるが、この歳くらいからが、ソリ曳き犬としての全盛期になるね。

写真:タヌキ顔の「ショウヤ」君。

1月15日(木)晴れ -22.0℃

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 橇(そり)のことをグリーンランド北西部のエスキモー語で「カムチ」という。12月中旬頃から時間の合間を利用して製作していた、新しい橇が完成。この橇作りも、こちらのエスキモーの人たちから伝承してもらった、大切なエスキモー文化の一つだ。

犬ぞり用の大型橇の製作は通算5台目で、15,16年ほど前に作った初代は、ボロボロになってしまったが、今も犬たちのトレーニング用でシオラパルク村に現存。活躍している。ちゃんと補強して製作すれば、かなり荒い使い方をしても、10年以上は使える。2台目は2007年の海氷流失事故で、当時の犬ぞりチームの大切なワンコたちと一緒に、海に流されてしまった・・。3台目はカナダ北極のレゾリュートに、いつでも使えるようにデポしてある。4台目は昨年、大きめの橇を新たにシオラパルク村で製作し現存。4台目が犬ぞりの長期旅行では少し大きすぎたので、この冬は少し小さめの、5台目を新たに製作した次第。頑丈に出来上がったと思う(笑)。時間と手間がかかるので、しばらくはもう作りたくないなあ(笑)。どの橇も、自分で作ると愛着があり、また製作した橇の癖も分かっているので扱いやすいし、壊れても修理しやすい。いずれ僕が歳をとって、犬ぞりを引退したあかつきには(15年後?20年後?)、日本に全部持ち帰りたい、とカミサンの有佐に話したことがあったが、「置き場所がない!」と一蹴された・・(笑)。

写真:完成した「カムチ5号」

1月11日(日)晴れのち曇りのち晴れ -22.1℃

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あっという間に毎日が過ぎていく。

クリスマス前に定期便のヘリコプターが来て以来、年が明けてもなかなか飛んで来なかったが、9日にようやく待っていた荷物が3つほど届いた。一つ目はラム酒がたっぷり入った手作りパウンドケーキ。在住の高槻市で応援して頂いてるサチヨさんの手作りで、毎年送って下さってます。氷点下で持ち歩いてもカチカチに凍り付かないので、行動食に重宝しています。いつもありがとうございます!そして二つ目は、12月に充電器を壊してしまって作業が止まっていた、エアロゾルサンプリング用の器材がようやく到着!原ちゃん、ありがとうです。さっそくサンプリングを始めました。遅れたぶん、挽回ですね。今日も出かけてきました。三つ目は、有佐がお正月に里帰りした際に、両親と一緒に送ってくれた、食糧一杯!助かります。日本食はやはりいいですね。どれもこれもほんとに嬉しいです。ありがとうございます!

 今日も引き続きワンコ紹介で「ヒャカ」。ナッホと兄弟で、立場ではヒャカのほうがナッホより上みたい。でも仲のいい兄弟で、餌をやる時に兄弟で取り合ってケンカするパターンが多い中、この2頭は全然争わずに食べる、稀な穏やかな兄弟です(笑)。ナッホ同様に人懐っこく性格も穏やかで、凄い勢いで飛びついてくる。ソリもよく引きます。

写真:「ヒャカ」4歳。

1月7日(水)曇りのち晴れ -15.3℃

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 ついついブログ更新を忘れてしまっていた。野外では犬たちを走らせたり、他にも日課である作業の毎日。屋内でも何かと仕事があって、追いつかない。時間の合間のソリ作りは、ようやくほぼ完成に近づいてきた。間もなく披露出来そう。北極通信第44号は、ただいま編集中で、今月中旬頃には何とか仕上げたいと思っています。今しばらくお待ちください。他にも作りたい書類が幾つかあるのだけど、なかなか手付かずの状態。

1月に入り、日に日に明るい時間帯が長くなってきたのが分かる。初日の出は2月中旬頃で、まだ先だけど、太陽が恋しいなあ・・。

今日のワンコは「ナッホ」4歳。相変わらずの懐っこさで、様子を見に行くたびに飛びついてくる。性格がほんとに穏やかなワンコで、他の犬とケンカするような雰囲気が全くない。全部の犬が血の気の少ない性格なら楽ですね(笑)。

写真上:昨日のシオラパルク村。海氷上より。

写真下:穏やかな性格の「ナッホ」。

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1月1日(木) 晴れ(低い地吹雪を伴う) -15.5℃

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「ウキヨッターミピッドアイ!(また新しい年が来ました。おめでとう!)」

シオラパルク村も新年を迎えました。皆さんにとって2015年が良い年でありますように!

僕はいつもの如く、今後の目標・夢を掲げます。時間はかかりますが、根気よく取り組んでいきます。Dream takes time ですね。

今後の目標

・  日本の極地(北極)研究者の方たちの観測支援ができるように、民間支援体制を作る。

・  グリーンランド極北、カナダ極北にそれぞれ、日本の(主導の)観測拠点を設営する(設営費用は民間団体・企業等からの賛助金、支援金獲得を基本とする)。

・  エスキモー民族(グリーンランド)と日本の姉妹都市(友好都市)提携の橋渡し、促進。

・  エスキモー文化の継承。

・  (家族を大切にする)。

12月31日(水)雪のち曇り -15.4℃

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ようやく海氷上を犬ぞりで走れるようになり、今日は今年最後の走行。少し予定は遅れ気味だけど、一緒に走る頭数を少しずつ増やしていき、2月中旬までには全頭でチームがまとまるように仕上げていきます。

 今日のワンコ紹介は「ハロット」4歳。キャヨットの子分です。チーム全体のボス犬はアーベェだけど、ワンコ達も数が多いと、その中でも色々と上下関係が複雑で・・(笑)。「ハロット」はどちらかというと大人しい性格。ソリもよく引っ張ってくれるし、扱いがすごく楽なワンコです。

写真上:本日、今年の走りおさめ。6頭のワンコたちと。

写真下:「ハロット」4歳。写真写りがいつも可愛らしい(笑)。

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