犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2015年03月

3月27日(金)雪 -14.3℃

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 日本だとこの季節になると、暖かくなり、桜も咲き乱れて、気持ちが明るくなってくるはずなんだけど、北極にいる時、僕はこの季節になると、心がどんどん寂しくなってくる。冬から春、夏へと移り、犬ぞりシーズンが終わっていくからか?北極で活動している滞在期間中は、11月頃の極夜から、極夜が明けて2月頃の厳冬期、寒さがまだ残る3月中旬頃までがやっぱり楽しい。陽射しが暑くなり(体感温度も)、気温もどんどん暖かくなってくる3月中旬以降からは、毎シーズン、何故かどんどん気持ちが寂しくなっていく。ちょうど今がそんな心境・・。

3月25日(水)強風のち晴れ -10.2℃

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 ブログ更新を忘れがちです。いかん、いかん・・。

 この1週間でシオラパルク村周辺は、地吹雪の日が5日間。天気が荒れに荒れた。この冬は安定したと思った海氷が、どんどん流失して、シオラパルク村の5kmほど沖合まで海が迫って来た。南側対岸の、カギャ岬も1mほど厚さがあった海氷が流されてしまった。

写真:この数日で、シオラパルク村のすぐ沖合まで海が広がった。

3月18日(水)雪のち霧のち地吹雪 -15.7℃

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 先週の金曜日から、犬ぞりで神長さんと出かけていました。神長さんは今日、帰国の途へ。

今朝のカナックの気温はマイナス10.2℃と跳ね上がった。雪とそのあとの霧で視程が無い中、シオラパルク村帰着。土地勘というやつですね(笑)。でもホワイトアウトは神経を使います。

写真上:岸壁下を犬ぞりで駆る。

写真下:キャンプ風景。奥はBowdoin氷河。

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3月8日(日)晴れ -28.7℃

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 本日はMeehan氷河にて。1998年頃から氷河直下の写真を撮っているので、今回も記録撮影。天気も良く、半分はピックニック気分?(笑)

写真:Meehan氷河直下の犬ぞり。

3月6日(金)曇りのち晴れ -28.3℃

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 3月4日に日本から、山と渓谷社の神長さんがシオラパルクに到着。神長さんには、アマゾン河イカダ下りのあと、20歳の時からお世話になっており、僕のこれまでの活動を長年にわたって見続けてくれている方です。以前から「一度北極で」と約束をしていて、今シーズンようやく念願が叶いました。2週間ほど滞在されます。

写真:神長さん(左)と犬ぞりで出かける。

3月2日(月)晴れ -31.1℃

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 気付いたらもう3月。ブログを更新するのを忘れてしまっていた。

日に日に太陽が高くなっていく。この冬は今のところ、すごく天候が安定している。このあとドカンッと天気が悪くなることもあるんだろうか?都合のいいことばかりは無いもんなあ・・(笑)。シオラパルク村周辺の海氷の厚さは1mを超えた。

気温こそ今日もマイナス31℃くらいまで下がっているが、陽射しが体を温めてくれる。

写真:太陽の熱を実感できる。

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