山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

北極圏の犬ぞり遠征をライフワークにしている山崎 哲秀のブログです。北極圏を犬ぞりで遠征し環境調査を行うアバンナットプロジェクトに取り組んでいます。このブログでは、遠征前は日本での準備や生活の様子、遠征中は、北極圏の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2016年03月

3月22日(火)シオラパルク 晴れ -23.2℃

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 すっかり、わんこブログになってしまってますが・・(笑)。写真だけ。

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3月15日(火)シオラパルク 雪 -24.3℃

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 カヤラングアが、しょっちゅうコーヒーを飲みに遊びに来てくれる。すっかり歳をとってしまったが、シオラパルクに通い始めた25年ほど前からの知人だ。カヤラングアはケケッタ村の出身で、この冬は夫婦でシオラパルク村で過ごしている。若き頃は猟師としてバリバリに鳴らしていて、犬ぞりであちこちを走り回っているところを、よく行き交ったものだ(通い始めた当時の僕はまだ、ソリを自ら引っ張って歩いていた)。30年、40年前といったこの地域の昔話をよく聞かせてくれる。今では考えられないくらい海氷の凍り付きもよかったそうで、かなり沖合まで犬ぞりで走り回れていたそうだ。夢のようなその時代に、僕も犬ぞりで走り回ってみたかったものだ・・。

写真上:家に遊びに来て、コーヒーを飲むカヤラングア(右)。

写真下:25年ほど前?の、カヤラングアとの写真(右から3人目が若き日のカヤラングア)右から2人目が若き日の山崎(笑)(撮影:Susumu Tomizawa)

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3月12日(土)シオラパルク 薄曇り -18.9℃

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 全頭のワンコたちと出かけ、昨日村に戻って来た。フィヨルドを挟んで対岸のカギャ岬も、海氷が壊れて通行が出来ず、沿岸の定着氷を利用してその場所を通過する。隣り町のカナックへ行くのも、この冬はすでに簡単ではなくなってしまった。海氷の状態がやはり良くない。近年はシオラパルク村周辺では、気軽に犬ぞりが出来なくなってきた。どちらかというと犬ぞり上級者向きといったところか。自分が上級者というわけではないけれど・・。なにせワンコ一頭が、大人一人よりも馬力があるから、ちゃんと犬たちを扱いきれないと、怪我にも繋がるし、海に犬ぞりを落としてしまったりとか事故に繋がる。こちらが犬たちにいいようにされることなく、十数頭のワンコたちを、60歳くらいまでは上手く扱いたいと思っている。体力と俊敏性が必要です。

暖かくなり犬ぞり走行時に、犬たちの足の裏の伸びた毛に、雪が団子状になって付着するようになってきた。これまでだと4月くらいに入ってから、雪が団子状に固まって付着したものだが、近年はその時期が早まっている。付着した雪が氷玉となって、指と指の間に食い込み、皮膚を切って怪我をしてしまうので、防止の為に今日、全頭のワンコたちの足の裏の伸びた毛を、ハサミでカットしてやった。約50本分の足(笑)。これもエスキモーの猟師の人たちから、犬ぞりを始めた時に教わった。

写真:全頭で出かけてきた。

3月8日(火)シオラパルク 雪~吹雪 -11.8℃

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 この3日ほど雪が降り続いていて、今日は風も強まり吹雪。明日あたりは回復しそうな予報。

隣り町のカナックへ行く通常の海氷ルート上で、ある地点ですでに氷が溶け始めていて、4月にカナックへ海氷観測サポートに行く時は、通行が危ない状態になっている可能性がある。その地点を回避する陸越えルート(遠回りになり、2日ほどカナックまでかかってしまう)の確認をしておかないと。天気が回復したら、泊りがけで偵察に出かける予定でいる。

今日のワンコは「ヒャカ」。今シーズンはナッホと兄弟げんかすることもなく、仲良くしている。ヒャカもナッホ同様にサボることなく、黙々と力強く橇を曳き続けてくれるので、安心してみていられる。

写真上:雪で視程が利かない状態が3日続いている。今日の吹雪のシオラパルク村。

写真下:吹雪の中の「ヒャカ」。

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3月3日(木)シオラパルク 曇り -12.2℃

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 3月が何処かへ飛んでいってしまった?

2月まではそれなりにいい感じで冷え込んでいたが、この一週間ほどは気温がグンと高く、また内陸から吹き下ろすアバンナット(北からの強風)が続いて、シオラパルク沖合の海氷が一気に流失してしまった。雰囲気は4月の陽気だ。この冬は海氷が安定していると思っていたのだけど・・。おのずと犬ぞりでの活動範囲は、狭まってしまうなあ・・。

2月28日から3月1日にかけて、隣り町のカナックへ出かけてきた。4月に海氷観測支援の予定があり、カナック沖合いの海氷状況を確認するのに写真撮影と、探していた民具の受け取りなど、やることが何件かあった。

今日のワンコは「ナッホ」。特に大きな癖も、問題もなく、坦々と力強く橇を曳き続けるのは、今シーズンも変わらず。エサを前両脚で抱え込んで、丁寧に食べていくのは見ていて感心する(笑)。

写真上:カナックからの帰り道。午後の低い太陽が、背後のインナンミウ岬の影を作って、カギャ岬へと横断するイツッダ・フィヨルドを覆っている。

写真下:「ナッホ」。アウリッチッ(動くな)!と号令をかけても、普段はちょこまかと動き回るから、こんな感じで座って写真に納まるのは珍しい。

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