犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2017年06月

 617日(土)に帰国して、一週間が過ぎた。日曜日はのんびりして、翌日からは体調を整えるためにランニングを始めた。雪と氷の上にいるのとは違って、使う筋肉も違い、脚がガチガチ中(笑)事務仕事やこの後の予定の打ち合わせなどもあり、あっという間に週末を迎えた。

先週末の24日(土)は、家族で鳴門海峡の「渦潮」を見に出かけた。ドライブも兼ね、明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断しがてら淡路牧場で牛と馬を見て、ソフトクリームを食べて、お昼前に大鳴門橋を渡り徳島側へ。午後過ぎの観光船に乗り込んで、渦潮を見に行ってきたのだった。

それにしても、子供たちはさらにパワーアップ。それにちゃんと付いて行くカミサンのタフさにも感心してしまう。アミューズメント系がもともと苦手な僕は(東京ディズニーランドさえ行ったことが無い)、夕方に帰宅した頃にはヘロヘロだった。犬ぞりよりも疲労困憊なのであった・・(笑)

そのまま本日26日は、年に一度の健診の日だった。

 

写真:624日に見た、鳴門の渦潮。

20170626(ブログ用)


615日(木) イルリサット 曇り、 カギャッダッソア 晴れ

 614日にカナックを離れ、帰国の途についた。17日に日本帰国だ。

 気持ちはすでに、日本滞在中にぎっしり詰まっている11月初旬までの国内での活動のこと、また来シーズンの北極活動に向かっている。

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来シーズンは研究者の友人と共に、犬ぞりを駆使して、グリーンランド内陸氷床での観測計画があり、それに向けて燃料やドックフード等のデポの準備をすることが出来た。とても楽しみにしている。

 

写真:グリーンランド内陸氷床に設置した、燃料やドックフードなどのデポ地。

 6月11日(日) カナック 曇り
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 隣り村、シオラパルクの大島さんが、日本からの観測調査の皆さんへ、地域で獲れた食糧を送って下さった。「アッパリアス(水鳥の一種)」、「キビヤック(アッパリアスを発酵させた珍味)」、「イカルッ(北極イワナ)」、「イカルッの燻製」、「白熊の肉」、「トナカイの肉」などなど盛りだくさんだ。
今日は獲れたての「アッパリアス」を、羽根が付いたまま塩茹でにするという、スタンダードな調理法で御馳走になった。こちらでは「アミリ」と呼ばれる食べ方だ。ちなみに「アミリ」の意味は「羽根が付いている」で、単純な料理名(笑)
大島さん、ありがとうございます。皆さん喜んでくれています。

写真上:「アッパリアス」を塩茹でにした「アミリ」。
写真下:「アミリ」を食べる研究者の皆さん。
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 6月7日(水)  カナック 曇り
20170607(ブログ用)

 5月22日からグリーンランド内陸氷床へ、日本隊の観測サポートに入っていた。予定の観測調査を終えて、無事に昨日の夕方(6月6日)カナックへと戻って来た。ヘリコプターをチャーターして観測地へアプローチするという、大掛かりな観測調査だったが、僕に求められたサポートは出来たのではと思う。来週14日(水)に僕は帰国の途へと付くが、7月まで日本隊の観測調査は続く。

写真:SIGMA-A地点で自動気象計をバックに、研究者の皆さんと。

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