犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2020年05月

2020529日(金) イルリサット 曇り

 シオラパルク村に飛来したアッパリアスの、その後報告を忘れていた。

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 網を自作し、ようやく516に、大群で飛来したアッパリアスを獲りに出かけたまではよかったが、作った網の棒が重すぎて、振り回すことが出来ず。なんと1羽しか獲れなかったのだ。これはもう、お笑いの話のネタでしかなかった。若い頃に、初めて挑戦した時でさえ、二桁は獲れたのに(笑)

網の棒を手直しして、もう一度出かけたかったけど、帰国に向けての後片付けが慌ただしく、断念したのだった。

 

写真:飛来したアッパリアスと製作した網。

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2020年5月27日(水) カナック 晴れ
 5、6月の日本の研究者チームの観測調査が、来シーズンに延期となり、その後、帰国の準備を始めて、ようやく段取りが付いた。5月22日にシオラパルク村を後にした。
まだグリーンランド内にいるが、道中の航空機が数日前に変更されるなど、ほんとに帰国できるのか、まだ半信半疑な心境。
帰国することが、風当たりも強そうだが、昨年中から決まっている、日本国内での沢山の予定が、実施されるのか、延期されるのかもまだ決定されていなかったり、滞在資金面においでも、こちらでボーッとしているわけにはいかず、状況が許してくれない。

写真:ワンコたち、必ず戻って来るから、待っていてくれよ。
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2020年5月12日(火) シオラパルク 晴れ マイナス12.1℃
 すこぶる快晴。気象計のメンテナンスを終了。少しずつ、作業を終わらせている。
アッパリアスは5月10日に飛来したけれど、まだ下界には降りて来ない。
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2020年5月9日(土) シオラパルク 晴れ マイナス11.4℃
 気温がグンッと上がって来ると、家の中にどんどん「蠅(ハエ)」が発生する。冬季中も気温が高い日が続くと、暖かい部屋の中に、ハエが発生することがある。それがまたバカでかいのだ。

こんな北極の不思議が書かれている本があります。ぜひ!
「ふしぎな北極のせかい」リピックブック刊 → https://repicbook.com/gallery/hokkyoku/
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写真:家の中に発生したハエ。

2020年5月6日(水) シオラパルク 雪~吹雪 マイナス8.0℃
 5、6月の2か月間予定されていた、日本の研究者チームによる、グリーンランド南東部地方、内陸氷床での氷河掘削観測調査、SE-DOME Ice Core Drilling Project 2020が、Covid-19の影響で、来シーズンに延期することが正式に決まった。サポートに入ることになっていたが、今の情勢からはどうしようもない。
来シーズンに向いましょう!
SE-DOME Ice Core Drilling Project 2020 → SE-DOME Ice Core Drilling Project 2021
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さて僕は、帰国のことを考えないといけない。

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