犬ぞり案内人 山崎哲秀 ー北極圏をテツがゆくー

グリーンランド北西部地方に古来から住む、エスキモー民族から伝承を受けた犬ぞりを操り、“アバンナット北極プロジェクト”に取り組む、山崎 哲秀のブログです。 このブログでは、北極遠征中や日本滞在中の活動の様子を紹介します。 アバンナットプロジェクトの詳細は、山崎哲秀のホームページhttp://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/ をご覧下さい。山崎哲秀の連絡先は、同ホームページに記載しています。

2020年12月

20201222日(火) シオラパルク 晴れ マイナス24.6

 冬至が過ぎて、極夜が折り返した。これからは日に日に明るい時間帯が延びていく。数日前に月も空に戻ってきた。

以前に研究者の方たちが設定した、シオラパルク村前のフィヨルド内の海氷上9定点の、一巡目の測定が終わった。年内に一巡出来たらいいなあと思ってたので、順調に進んだ。このあとは12月中には、天気のいい日にプラスアルファということにしよう。

今日は9kmほど離れたカギャ岬のポイントに犬ぞりで出かけ、GPSで測定した例年と同じ海氷上地点に目印竿を立て、作業をして、村に戻るまで4時間かかった。暗いので写真を1枚撮るのに2分ほど、どうしても時間がかかってしまう。カメラのバッテリーも冷えてすぐにダメになるので、スペアに取り換えてまた温めてと繰り返す。そんな感じなので、暗い季節は一日1ポイントするのがせいぜいとなってしまう。

寒いけど、犬ぞりを走らせ、作業をして・・楽しいのだ(笑)

2月に研究者の友人が一人、シオラパルクに観測に入る予定なので、首を長くして待っている。

20201222(ブログ用)-2

 

2020126日(日) シオラパルク 晴れのち曇り マイナス25.4

 1126日(木)にシオラパルク村に到着後、28日までは生活の態勢作りに時間を取られた。

29日は、村から0.5kmほど西側に設置している、自動気象計の計器をピックアップして、借家まで持ち帰り、帰国中の気象データを保存して、計器をメンテナンス。翌30日の朝一で、再度気象計の設置を終了した。

12月に入り、天気が悪い日が数日あり、昨日5日からやっと犬ぞりを出して、海氷データの収集を開始することができた。半月の月明かりが残る朝6時頃から、今日6日も出かけてきた。

 

写真:極夜中の海氷データ収集に、犬ぞりで出かける。

20201206ブログ用)

↑このページのトップヘ