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129日(木)

 犬橇旅行スタート予定の1ヶ月ほど前となり、気持ちもピリピリと張り始めてきた。ここからが装備関係や食糧の最終調達とチェック、また安全対策の打ち合わせや手続きなど、やるべきことが多く忙しくなってくる。犬の手も借りたいくらいだ。全部で56本もあるのだが・・。そればかりをやるわけにもいかず、犬達も走らせてコンディションを整えてやらないといけない。

相変わらずイリジウム衛星電話とパソコンの接続に悪戦苦闘していて、昨日は寝不足の目を擦りながら、犬橇で沖合いの新氷に、海氷観測に出かけてきた。今日は地吹雪となったので犬橇は出さず。町役場に行き、犬達の狂犬病予防接種をお願いしにいくと、病院でワクチンを受け取ることができた。注射は自分でしてやらなければならない。午後に幾らか風が弱まったので、さっそく接種してやった。証明書は後日受け取ることになっている。あとジステンバーのワクチンはイエローナイフの動物病院から取り寄せる必要がある。

夕食後、気象観測と犬たちの見回り。見上げると夜空には、また月が戻ってきた。

今日は犬についての質問が届いてます!少し前にSachi-KOさんからの質問を頂きましたが、今日はSachi-YOさんからの質問です。

Q:犬ぞり探検の犬達は、生後どれくらいから、ドックチームに入るのですか?3月からの犬ぞり探検に、(仔犬の)シンちゃんと、コウちゃんも、参加するんですか?

 やっぱり仔犬たちの動向は、気になるところですよね。

A:僕がイヌイットから教わったタイミングは、生後4ヶ月くらいから、まずはフリーの状態で、他の犬達と一緒に少しずつ走らせ始めるようです。それでも橇をちゃんと曳けるようになるのは、体が出来上がってきた次のシーズン頃なのではないでしょうか。ちなみにチームのリクは、4ヶ月で胴バンドをつけて一緒に走るようになりましたが、最初は最後まで走りきることが出来ず、よく橇の上に乗せてやったものです。それでも間もなく他の犬達のペースについて来るようになりました。

シンとコウはまだ3ヶ月ですが、今シーズンは最終的にはレゾリュートに戻らない計画なので、「家族ぐるみの引っ越し」に、なんとかついてきてもらいたいといったところです。おそらく橇に乗せてやることが多くなると思いますが、走れるところは自力で着いてきてくれればと思ってます。

写真:(上)狂犬病ワクチンと注射器。(下)今日のわんこは「シルバー」です。もとの飼い主に名前を聞くと、「特に付けてない」とのことだったので、毛並みからシルバーと名づけました。今日は地吹雪の中、起こして写真を撮ったので、少し寝ぼけた表情です。

質問がありましたら、avangnaq@gaia.eonet.ne.jp まで連慮なく!ブログ上でお答え致します。

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