20090321

321日(金)

 レゾリュート帰着後2日が経ち、23日間の犬橇旅行は現実だったのか分からないような感覚で、普通の生活に戻った。気持ちは4月期のケンブリッジベイへの犬橇旅行へ、すでに切り替わっている。

 

 225日に出発した3月期の犬橇旅行は、3日目早々にアクシデントに見舞われた。視程(視界)の利かないホワイトアウト状態の中を行動中に、犬橇は乱氷帯に入り込んでしまった。凸凹に橇がスタックしてしまい、脱け出すのに橇を後ろから押してやり、動き出した際に一緒に走り出したら、雪で隠れた海氷のクラックに右足をとられ、変なふうに踏ん張ってしまった。右ふくらはぎの筋肉が「ブチッ!」と音を立てて切れてしまった。多分2本ほど。当然ながら這うようにしか歩ける状態ではなかったが、旅は続行することにした。もともと怪我にはうまく付き合っていくほうで、動きながら治していくタイプだ。アキレス腱じゃなくてよかった。一番気をつけたことは、犬橇に置いていかれないこと。一人取り残されてしまったら死活問題だ。橇を止めたあとのスタートが、彼ら(犬達)はダッシュが凄いのだ。

写真:怪我の翌日のキャンプ風景。海氷観測をすることにして停滞することに。おかげで随分と痛みが和らいだ。