201136日(日) 曇り -32.2

レゾリュートに戻ったあと、金曜日あたりから、222日~32日の間に使ってしまった、不足分となった食糧などの再調達を始めた。今日は、犬たちのコンディションを保つために、少し走らせてきた。気分的には意外と焦りはない。

北極点を目指していた3組の冒険家チームが、今シーズンの挑戦をキャンセルしたという。どうしてかというと、シェアしてチャーターしたケンボーレック社のツインオッター機が一向に飛んでくれず、時期的にもスタートするのが遅くなってしまったのか、このあとの別の予約がめじろ押しで、チャーターのスペース日が無くなってしまったのか?そのあたりは色々と飛行機会社側も都合があるのだろう。ひと昔前には別の会社で、ブラッドレー(のちにFirst Airに吸収された)が、ツインオッター機を持っていたが、その会社がツインオッター機を手放してからは、ケンボーレックが一社独占状態。今はチャーターする側としては選びようがないわけだが、ブラッドレー(First Air)は、いいブッシュパイロットを抱えていたし、かなり融通を利かせてくれる会社だったので、遠征隊からはすごく人気があった。見積もりも極めて良心的で安かったし(笑)。僕もブラッドレー(First Air)がお気に入りだった。

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3組のチーム皆が無念だろうが、一番話をする機会がある、単独無補給で北極点再挑戦をすることになっていた、イタリアのミケールはかなり落ち込んでいる。「記録」というものがかかっている中で、大々的にスポンサーもついているようで、その兼ね合いやプレッシャーもあるだろうが、30歳も半ばを過ぎると、体力的にもモチベーション的にも11年がすごく貴重な時間になってくる。僕は今年44歳になるが、その年代をすでに通り過ぎてきた中で、痛いほどその気持ちが分かる。幸い僕の北極は「記録」というものとは無縁で、体力を維持するのは当然だけど、モチベーションと継続するという意味ではうまく保つことができている。あちこち怪我なんかも抱えているけど、そのあたりは、うまく力まず経験的な要領でカバーできている。ちなみに全然プレッシャーもないし・・(笑)。

写真上:15年ほど前、ケンボーレック社がFirst Airに吸収されて間もない頃にチャーターしたツインオッター機。

写真下:今日の「コウ」。間もなく発情期を迎えそう。このあと犬ぞり旅行には連れて行かずに、レゾリュートで留守番することになりそう。コウにとっては一度レゾリュートに戻って良かったのかもしれないね。こういう兼ね合いも含めて、すべてがそのシーズンの遠征です。

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