20111118(金) 吹雪 -18.8

20111118_2 11月に入ってからの天気を見直してみると、荒れなかった日は1週間ほどしかない。昨日からまたまた吹き荒れている。屋内作業はやる仕事がたくさんあるので、退屈することはないけれど、それにしてもレゾリュートは風がよく吹く場所だなあ。こんなに吹き荒れてると海氷も安定しないし・・。

昨日と今日は消耗装備の製作作業に時間を費やす。「ゴードン」がまた胴バンドをグチャグチャに噛み切ってしまったので、ゴードン用に細ワイヤー入りの特製胴バンドを製作したり、防寒手袋を手縫いしたり・・。

防寒着はここ数年は、動物保護という風当たりを考慮して、化学繊維のウェアに移行したが、防寒手袋と靴に関しては、長時間マイナス3040℃といった吹きさらしの気候下で使用するにあたって、市販されているもので、自分に合ったいい装備がこれまでになく、指先の凍傷など身を守るために、エスキモー式の毛皮の手袋、靴をいまだに利用している。

動物保護というのも環境問題の一つだと思うが、必ずしも一方的なその観点から、毛皮の需要なども含め、何が何でも締め出していくのは、住んでいる民族の人たちにとってもOKとは言えないと思う。過去に、北極圏に棲む動物(白熊、アザラシ、鯨など…)の乱獲、減少は、土地に住んでいる民族が犯した過ちではない。また、動物絶滅の危機=地球温暖、とすぐに直結させるのも目茶苦茶、バランスが悪いと思う。

写真:作りかけの、胴バンドと手袋。

201111183