2012117日(火) 雪 -27.0

201210171 カナダ北極のエスキモー犬は、過去にカナダ政府によって大虐殺されてしまったり、またこれも政治が絡んだりするのだろうけど、無償でエスキモーの人たちにスノーモービルを与え続け、カナダ・エスキモーの犬ぞり文化を崩壊させると共に、純血のエスキモー犬がどんどん生活から姿を消していき、残ったものは混血化され、純血種としては一時殆ど途絶えた状態だったと聞いている。最近は何とかそれらしく残っていた犬を集めて、カナディアン・エスキモー犬と称した犬種として残されているみたいだ。ブリーダー(繁殖売買家)もいるみたいだ。

ところで、何故か4日前に僕のところにイエローナイフから「カナディアン・エスキモー犬」たる2頭の犬がやってきた。空輸送費もすべて無償である。オスとメス一頭ずつとのことなのだが、どう見てもメス犬2頭にしか見えない。確認しようとして見ようとすると嫌がるのでハッキリ確認できてないのだが、脚をあげてどこを探しても・・、ない・・。13歳と思われる。かなり人懐っこい。

そんな出来事があって、受け入れるかどうか悩んでいるのだが、チームに混じって犬ぞりレッスンをしている。ソリ曳きの経験があるとのことだが、多分引っ張ったことはないなあ、という印象で、とりあえず最初はかなり手厳しく教えているが、なんとか走るようになってきた。この場合、僕がこれまで見てきた中では、メス犬のほうが順応力があって、経験がなくても早く覚えるのと、意外にも体力があったりする。犬ぞり旅行を約1ヶ月後に控えて、仔犬の「ルータ」&「ルーク」のレッスンは予定に入れていたが、これは予定外の仕事で必要な時間ギリギリのところだが、なんとかついて来れるだけの体力をつけさせてみようと思っている。

それにしてもどこから僕の噂を聞きつけたのか、出所がハッキリせず、多分イエローナイフのマッシャー(犬ぞり遣い)かブリーダーと思われるが、また2頭送って寄越すというので、さすがに断ってもらった。即戦力となるならまだしも、望めないと思うので、送るなら仔犬にして欲しいことを伝えてもらう。

やって来た2頭の犬たちについては、また近いうちに紹介しよう。

写真上:イエローナイフから来たワンコ「アスペン」。

写真下:イエローナイフから来たワンコ「ロンディ」。

※あまりにも上品過ぎる名前なので、ソリ曳き犬になれそうなら、エスキモー語のいい名前を考えてやろう。

201201172_2