2012417日(火) 晴れ -18.7

 今シーズンも元気に走ってくれた我がチームの犬たち。その後の近況報告を。

まずは327日に「コウ」が産んだメスの仔犬は順調に大きくなっていて、数日前には両目が開いた。名前は「パニッ」と名付けた。この「パニッ」はエスキモー語で、「(私の)娘」という意味で、親が自分の娘を呼ぶときに「パニ~ッ(娘~)」と呼んでいるのをよく耳にする。もうすぐ一ヶ月を迎えるが、このまま順調に育ってくれますように。母犬の「コウ」も元気だ。

そして変化があったのは、1月にイエローナイフから来た2頭のメス犬「ケガッ」と「パミウリ」。前にブログで書いたように、この2頭は折り合いが悪くケンカばかりして、一緒にチームで走らせるとどうしても輪を乱してしまい、手のつけようがなかった。思案した末に2頭を引き離すことに決めた。公称23歳という「ケガッ」は、どうも実際は老犬だったようで、他の犬たちの走行にも付いてこれなかったので、残念ながら手放した。功を奏するとはこのことか、それからの「パミウリ」が見違えるようにソリ曳き犬らしくなり、エスキモー語の号令もあっという間に覚え、なんとリーダー犬としても力を発揮し始めた。一体イエローナイフで、何が2頭の相性をそうさせたのだろう?

生後3ヶ月で犬ぞりレッスンを始めた「ルータ」&「ルーク」は、今や立派なソリ曳き犬だ。間もなく6ヶ月になるが体力もあり、犬ぞり旅行中はグイグイとソリを曳き続けた。チーム最年長となったボス犬「ルッキ」は、今シーズンもまだまだ健在。「リク」は所々でリーダー犬を務めてくれた。「アミッ兄弟」も相変わらずの馬力。「アプ」と「カヌッルンニ」のベテラン組みもよくやってくれた。中堅の「シン」も元気で、いずれボス犬になるかな?夏に野良犬をしていた「キャヨット」はガッチリと逃げられないように確保し続け、ソリ曳き犬の任務を果たしてもらった。やや心配なのは2歳の「ボタン」&「ゴードン」兄弟で、昨シーズン犬ぞり旅行が出来なくて、みっちり教え込むことが出来なかったからか、サボり癖の気配あり、すでに遅すぎる可能性もあるが、かなり手厳しくもう一度教え込んだ。

とにもかくにも、みんな元気で頑張ってくれた。

写真:生後3週間ほどの「パニッ」。

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