201205192 影響を受けた方たち。今日はその2。もう一人の僕にとってのオヤジ、「渡辺興亜」先生。

 アマゾン川イカダ下りのあと、僕は北極へとのめり込んでいったのだが、最初の頃はまだどちらかといえば、記録を意識するような「冒険心」がスタートでトゲトゲしていた。そんな中で今の北極活動の意識、方向性、面白さ、を持たせてくれたのが渡辺オヤジだった。2223歳の頃だったか、ひょんなことから極地研究者である渡辺興亜先生を紹介して頂いた。やはり渡辺オヤジも、前回の冨山オヤジと同じく親分肌で、日本の南極地域観測隊を始め、北極での観測調査をグイグイと引っ張ってきた方で、視野が広く、極地探検+日本の極地観測という両方の観点から、1015年その先と長期展望で計画を進めていく先見の目を持っている、これまでに僕が出会ったことがないタイプの研究者だ。北極での観測調査隊、そして第46次南極地域観測隊と多くの極地観測調査に参加させてもらって、今の僕の北極活動の意識と方向性を持たせてくれた。すでに73歳という高齢にも関わらず、まだ日本の極地観測の今後を見据えての意識は、凄く影響を受けるものであり、僕には研究者という肩書きはないが、「設営」という面で、引き継いでいきたいと思っている。

写真:「僕の操る犬ぞりに乗ってもらう」という、兼ねてからの約束を2009年に実現できた。この先の展望があります。一緒に北極でのフィールド活動もしたいですので、まだまだ元気でいて下さい。