僕が20歳代の半ばころ、ある雑誌社の「好きな本、一冊」(だったか?)の特集アンケートの一人として、取材を受けたことがあった。僕が答えた一冊は「かもめのジョナサン」だった。当時、若造だった僕には“Part One”が凄く読み易かった記憶がある。

最近その「かもめのジョナサン」完成版、たるものが発刊され、目に留まったので読んでみることにした。ところ、意外にも全編すんなり読むことが出来た。作者のリチャードバックは34歳の若さで「かもめのジョナサン」を上梓していて、当時はPart Threeまでしか発表されてなく、今回の完全版ではPart Fourが新たに加わった。でもその時すでにPart Fourは出来上がっていたそうだ。驚いてしまう。