2018年4月19日(木) シオラパルク 晴れ -24.4℃
 内陸氷床での観測サポートを終え、18日にシオラパルクに無事帰着。

今回の「SIGMA-Traverse 2018」と称された観測調査は、シオラパルク村からMeehan氷河を登坂し、グリーンランド内陸氷床にある、日本の研究者チームが設置している自動気象計「SIGMA-A」地点へ(SIGMAホームページ→ http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ph/ph3/sigma/sigma-member-j.html )、犬ぞりを移動手段として、観測調査を続けながら往復する、という計画でした。今シーズンは、若き研究者である庭野さんが「SIGMA-Traverse 2018」計画を立案し、山口さんとの観測調査をサポートした形でした。
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この「SIGMA-Traverse 2018」にあたっては、庭野さんが以前にグリーンランド南端の町、ナルサスアックにある、冒険家植村直己さんの記念碑を見たことが、立案のきっかけになったということです。そう言えば、植村直己さんがグリーンランド内陸氷床を犬ぞりで縦断して、40年が経過しました。研究者のお二人は、10年後にはさらに広域で観測調査を考えたいとのこと。それまでには犬ぞりも活動手段の一つとして加えながら、観測調査をやって行きたいとのことです。僕も犬たちを操る体力を維持しつつ、10年後のビックプランに備えたいと思います。
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久々に存分に犬ぞりを楽しめました(笑)。今回の犬ぞりを利用しての観測調査は、個人的には植村直己さんに捧げたいと思います。

写真:庭野さん、山口さんと。